Fever at Ghost EYE-Land! EYEランドでフィーバー!

小・粋・に・エレガントPLAY第5回
EYEランドでフィーバー!

部下こうさくいん「次のエレガントはEYEランドでしゅねー」
ボス「うむ。既存のオフィシャル都市以外の土地もアクトで使えるレベルにちゃんと載せて欲しいところであったな。まあよい。
さて今回も推奨するキャストコンセプトを提示、調整の上にアクトの運びとなった。『好奇心旺盛な(善人な)荒事系』という項目があったのだが、当てはまる数名はどうもどこかオカシイ者ばかりだぞ。ノーザン・クロスの反動か?(笑)」
部下こうさくいん「M○●Nで恐竜相手に戦ったあの時の面子みたいでしゅねー。今日はフィーバーの日なのでしゅ〜(笑)」



And so, they appeared on the Staj of Wheel of Fortune .....

Handle: 十六夜 冬也  【Profile
Style: フェイト◎,マヤカシ=マヤカシ● Aj: 16 Jender:
 N◎VAの星涼学園高等部2年C組の生徒にして探偵部『The Mystery & Detective club after School』の部員。金銀妖眼に腰までの銀髪、神秘的な雰囲気を持った完全ウェットな美少年だが、飄々とした物腰からクラスでは変わり者扱い。
 実家はカムイST☆Rにある稲荷系神社・十六夜神社で、クズノハヒメをその守護神とする一族の末裔。父譲りの霊能力で様々なことに首を突っ込むが、そのせいで部長の佐伯姫魅子にこき使われている。
Player: X 【天真名井にて
▼村雨ぽんの後釜もやっぱり殺し屋系キャストを作っているカタニストな同志エクスノフスキーです。今回は幻月方面のIRCアクトによく出てきた冬也の登場。魔界都市新宿との関連を尋ねたところ、名前が頭に残っていて偶然一致してしまった模様とのこと。(笑)
※裏読み※スタイル感知から、※霊査※霊覚を備えた心霊探偵の登場です。エニグマの面影(おもかげ,アヤカシ鬼の一族)は透明化状態から襲ってくる式神の鬼。カドケウスの杖相当の呪符でビバ陰陽師なカンジです。クズノハヒメに護られた美少年でフィーバー!

Handle: 石見 飛鳥
Style: カゲムシャ◎●,マネキン,クグツ Aj: ?? Jender:
 N◎VA治安維持軍の石見環大尉のカゲムシャの一人。プロテウス完全義体を備え、体格の似たほぼすべての人物に変装可能。その心には日本軍への忠誠しかない。
Player: F. 【HARLEQUIN'S EMPIRE
▼シナリオで提示された推奨キャストに適合がいなかったため、彼だけ新しく作りました。なんかそればっかだね。(笑) モエニストなのでやっぱり女性キャラです。日本男児がこれでは帝国の未来は暗いですね。※影踏みで人の影から登場してきます。軍服でフィーバー!

Handle: #(コード)ブリューナク
Style: カブトワリ◎●,ニューロ,カゼ Aj: ?? Jender:
 フリーランスの辛辣なゴミ処理屋。二輪四輪にワイズマンヘリコプター、トロンに火器類と豊富な装備を誇り、それらを活用した仕事を請け負う。得意とするのは結線状態で操るヴィークルからの超遠距離射撃。ブリューナクの弾丸からは、誰も逃れられないのだ。
Player: 緋(あか) 【THE AFTER LIFE
▼『ノーザン・クロス』でRLパワーを使い果たした(笑)緋親衛隊長もPLです。今日は装備に70Expあまりも使った136Expのブリューナク。なんとなくシャドウランチックなキャラですな。※ストリームマップやブレイン・ダブルも使った達成値/能力値上昇をしてきます。環ちゃんの知り合いでもあります。ワイズマンから超遠距離射撃でフィーバー!

Handle: “仕込み刀”桐生 慎太郎
Style: レッガー◎,カタナ,カブト● Aj: 20 Jender:
 元河戸連合の下部組織の一員。アサクサ戦争で組が潰れ、一人でふらふらしている。左腕はS.S.K.+ポップアップのスイーパー、右腕はモルフェウス、脚にはタイタンブーツを仕込み、桐花天剣流という剣術を使う。実は十六夜の高校の先輩だった。
Player: 九龍 【九龍の好き放題勝手ページ
▼RIファミリーの部下くりゅクンです。Exp195の桐生は※真剣白羽取り※八面六臂から※ク・フレする奥義“双覇の陣”を使ってきます。これで村雨ぽんのような※二天一流使いにも対抗してしまいますね。桐花天剣流でフィーバー!

Handle: “幻龍”明月寺 霞 【Profile
Style: タタラ◎,チャクラ=チャクラ● Aj: 20? Jender:
 タタラ街で小さな刀剣屋《龍月堂》を営む若者。夏からの日系移民の子孫で、華山龍星拳法というナゾの拳法を使う。かつてルテチアの企業内抗争に巻き込まれたことがあり、その格闘能力は免許皆伝クラスだともいう。ニューロキッズである彼はサイバーウェアも少々入れている。
 革命後の新星都市でも相変わらず貧乏なままストリートで暮らしていたが、ある事件で重傷を負ったのをきっかけにストリートで流れていた新型IANUSに換装、その実力を一層高めた。天に龍星輝く時、若き幻龍の舞が始まる! カブトのアレックスの古くからの友人。
▼何を隠そう、RI財団のN◎VAセクションの下の方にひっそり掲載されている2ndのリプレイ『Revival Rozez』に出てくるキャストです。懐かしいなあ。あれ書いたの一体何年前だ?(笑)
 この組み合わせだと達成値上昇の手段がない/新キャラ登場等いろいろあった ことによりTNRでは引退気味でしたが(酷)、ちょっと御霊など入れて復活です(滅)。刃乗りから奥義でフィーバー!

Ruler: 夏瀬 冬 【エレガント弐式
▼今回は夏瀬さんRLです。サイファ局長原作のものらしい?シナリオを持ってきました。最近サイトの日記が更新されないけどどうしたんでしょうね。
最近はUltima Onlineに燃えているそうです。UO仲間の黒野参謀の報告によると、「いわし」というキャラが目撃されてコンタクトを取ろうとしたのですがN◎VA語が通じなくて別人だったようです。ていうか僕はUOやってないぞ。誰か報告求ム!

    子分相当
 


 何処かも分からぬ暗闇の中。二人の男女が話し合っている。
「もう限界です。最後の手段を‥‥」
  女はその意思を電子の海に解き放った。その体が人形のように崩れ落ちる。
 そして、また別の場所で決意を固める黒衣の三人組。その背後には巨大な十字架‥‥

M o b y d i c k

〜モービィディック〜


 学業のかたわらで佐伯探偵事務所の手伝いをしている十六夜冬也は、ある初老の女性の人探しを手伝っていた。お婆さんが探していたのは若い頃生き別れになった彼氏。冬也の霊的感覚のお陰で、探し人はニューロエイジの大海をさ迷う海上都市ゴーストEYEランドで見つかった。
 喫茶店で感動の対面を果たす二人を後に、冬也はぶらぶらとEYEランド見物に出掛ける。そこへ現れたのは一人のクグツ。ゴーストEYEランド風とでもいうべきか、背広を着崩してネクタイをゆるめている。護衛のカブトも斡旋するから、ある仕事を請け負って欲しいということだ。
「面白くなりそうだね」 露店で買ったはまぐりを摘みながら、金銀妖瞳の美少年はクグツの後に続いた。


 トーキョーN◎VA、特務警察ブラックハウンド基地を接収して作られた関東方面軍基地。あちこちで恐れられる情報参謀石見環大尉は部下からの報告を受けていた。
「少佐、全ての作戦は終了しました」
「よくやったわ。あなたの昇進ももうすぐね」
「いえ、めっそうもありません。‥‥?!」
 突如、二人の後ろに現れた影。大胆にも日本軍基地に侵入してきた暗殺者はシャドウブレードを一閃させて将校を屠り、素早く抜いた銃で環を狙った。
 だが、石見環の姿をした石見飛鳥は男を惑わす微笑みを浮かべただけだった。同時に机の下から向けられたAPS11偽装SMGが、暗殺者を蜂の巣にする。
「大尉!」
 ドアを開けて飛び込んできた部下たちに、石見飛鳥は演神カードに刻まれた石見環のやり方で応答する。
 騒動が収まった頃、反対側のドアをあけて女性将校が入ってきた。まったく同じ背、まったく同じ顔。
「どうしてこんなに簡単に暗殺者が‥‥それより、あなたに調べて欲しいことがあるの」
 本物の石見環は言った。
「できるわね、石見飛鳥。この私なら」
 石見環のフォルムを形作っているプロテウス義体が形を微妙に変えていく。影武者の石見飛鳥は主人に一礼し、任務を開始した。


 ブリューナクというコードで呼ばれる男はミトラスの空にいた。孫娘をテロリストに誘拐された老夫婦からの依頼。誘拐犯達は、身代金が払えないなら真っ正面から戦えと要求してきたのだ。
 白い軌跡を後に残し、一斉に襲い掛かる60mmランチャーとミサイルの群れ。だが、ワイアードされたプロが操るワイズマンヘリは鳥よりも疾く舞える。高速機動状態からすべてのミサイルを躱し、ブリューナクの構えるスナイパーライフルはテロリストを一人づつ撃ち抜いていった。最後に残った首領は足を撃ち、手を撃ち、最後に体の中央を撃つ。
「バカめ」
 一言呟いただけで、ブリューナクはターゲットを救出すると戦場を後にした。

 だが、依頼主は金に困窮していた。約束の金は半分しか渡せなかった。それを聞いた途端、ブリューナクは銃を抜いて娘を撃ち抜く。
「では、娘も半分しか助けられなかった。すべてはビジネスだからな」
 驚いて救急車を呼ぶ依頼人を後に、報酬を受け取らずにミトラスを後にした。

 それから数週間後。ワイズマンを始めとするヴィークルが格納されているブリューナクのビルに来客が訪れていた。
 依頼人はEYEランドの名家の13才の当主フランソワーズ。行方不明になった祖父ゴーリキーをある場所から救出してほしいというのだ‥‥


 やあみんな! 僕の名は明月寺霞。N◎VAのタタラ街で刀鍛冶をしてる。《龍月堂》の主っていえば、ストリートに生きるカタナなら知ってるかな。
 僕がレッドエリアをぶらぶらしていた時。路地裏の方から言い争う声が聞こえた。よくある光景だった。まーたどこぞのチンピラが絡んでるのかな?
「なあお嬢さんよ。一晩俺達と熱い夜をつきあわねェか?」
「オ、オ、オ、オレも、いいか?」
「僕のこの魅力なら、きっと相応しいと思うよ‥‥」
「その手を放しなさい!」
 いたのはまるで中世の名家のような豪華な衣装を着たお嬢さんと、妙ちきりんな三人組だった。三人目は口に薔薇までくわえてたよ。
 声を掛けると奴らは手に手に武器を構えて近付いてきた。僕がバタフライナイフを抜くと、確実にやる気になったのか一斉に襲い掛かって来た。
 でも僕はナイフは地面に捨てた。奴等は目を丸くしてたよ。こんな武器に頼ってるようじゃ、格闘家とはいえないからね。
 その後は、んー、一瞬だったからあの三人組には何も分からなかったんじゃないかなぁ。古代中国から伝わる華山龍星拳の奥義を繰り出すまでもない。のされた奴らはほうほうのていで逃げていった。
 話を聞いたら、ゴーストEYEランドから来たそのフランソワーズという女の子はこの街の華山龍星拳の使い手を探しているんだという。龍星拳の使い手っていったら、僕と師匠の白龍しかいないじゃないか。なんでもお祖父さんを救い出してほしいって話なんだけど‥‥


 アサクサ戦争の後、音羽系だった組を失ってぶらぶらしている桐生慎太郎。彼がストリートの家に帰ってくると、クグツの男が誰かを探していた。
「おい、そこのお前。“仕込み刀”を知っているか」
「知ってないこともないッスけど、何の用スか?」
「ならば、その男を試すッ!」
 いきなり殴り掛かってくる男。だが慎太郎は桐生天剣流を極め、両腕に仕込んだサイバーウェアでさらに強化している。正拳突きを受け止めつつ放たれる返しの一撃に、男は相手が探し人であることを確信する。
「桐生天剣流、確かに‥‥。お前にやってほしい仕事がある。場所はゴーストEYEランドだ。俺の故郷。磯の香りがいい場所だ」
「はぁ?」 桐生の目からサングラスがずり落ちる。
「そうと決まれば話は早い。行くぞ。飛行機も予約してある」
「ちょっと待て。せめて武器ぐらい持っていかせろー!」
 背を掴まれて引きずられつつ、桐生の必至の抵抗はようやく聞き入れられた。

  
子分相当
 


 飛行機酔いもようやく治まったが、EYEランドの大地は常に揺れている。仕事のパートナーになった左右で目の色の違う美少年と一緒に、桐生は依頼主から話を聞いた。
「お前達、ワンピースを知っているか?」
「(‥‥これのことか?)」
 桐生は自分の服を指で示して、十六夜冬也と目を合わせる。
「んなワケねェだろう!」
 指をボキボキ言わせながら、海の漢のクグツは話を続けた。
 ワンピースはゴーストEYEランドの初代提督であり、同時にEYEランドの守護神器の名でもある。N◎VAの千早記念館展示のために移送される途中、何者かに強奪されたというのだ。そしてその槍は白い鯨と密接な関係があり‥‥
「じゃあ、エイハブ船長が追っかけてるのかい?」
 笑う冬也に、海の漢のクグツは窓のカーテンを開いた。そこにあるのは白い小山。上の方から潮を吹き上げている。
 なんとハザード前から生きている(かもしれない)大鯨がおり、時折このEYEランドに立ち寄るというのだ。
「ち、ちげェよ。あれは‥‥タダの間欠泉っしょ?」
 あまりの大きさに桐生のサングラスがまたずり落ちた。


 プロテウス義体は身長に限界はあるものの、どんな姿の人間にも変装できる。トイレで男に変形した石見飛鳥は情報屋を漁った。
 白鯨モービィディックには様々な噂がつきまとっていた。南極で氷付けになっていたジュラ紀の恐竜の亜種だというゾヲンの説は、哺乳類の恐竜はいないはずだがNIKでも支持されていた。またEYEランドの謎の当主、ゴーストEYEが支配しているという話も。
 有名なゴーリキー一家は昔からの海賊一族だったが、初代提督ワンピースに滅ぼされたらしい。最近復活したものの、当主はモービィディックに飲み込まれたままだというのだ。
 そして、ゴーストEYEランドに何処かの機関が潜伏しているらしい‥‥。


 ゴーストEYEランドへの旅は僕にとっては初めてのものだった。いつもお金がないから、旅行なんてあんまりしないしなぁ。
 コード・ブリューナクという不愛想な男と一緒に、僕はバロック調のすごい家に招待された。窓の豪華なカーテンが開くと、向こうにあるのはモービィディックの白い小山。当主のお嬢さんフランソワーズの祖父のゴーリキーがあの腹の中に閉じ込められたままだという。鯨のモービィがEYEランドを離れるまで、あとたった半日しかないというのだ。なんで今ごろになってこういう依頼になるんだろうね。
 フランソワーズ嬢は古ぼけた箱を取り出すと、中からデータクリスを取り出した。中には16代前に確かにそうやって、鯨の体内から脱出してきた一族の少年少女の物語が書いてあった。ずいぶん脚色されていたけどね。報酬は前金で1ゴールド+成功すればもっと。必要な装備などのバックアップはゴーリキー家がしてくれるそうだ。
「了解した。だがこっちもビジネスだ‥‥任務が失敗しても、こっちは死ぬ前に帰るぜ」
 ブリューナクは辛辣にフランソワーズ嬢に答えるだけだった。なんだか嫌みっぽい男だけどパートナーだ。僕が手を差し出すと彼は握手に応えた。
「妙な仕事で組むことになったな」
「名前がコード・ブリューナクってことは、あんたのコードがブリューナクってことかい? だったら、僕のコードはミラージュドラゴンだぜ?」
「‥‥フン。鯨の腹から逃げ遅れないようにしろよ、カンフーボーイ」
 なんだかなぁ。アレックスの旦那みたいなことを言ってくるよ。
 何かの武術を修めてる訳じゃなさそうだけど、ブリューナクの右手にはスマートガンリンクの端子が光っていた。銃の腕はかなり立ちそうだ。

 そんなことをしている間に、館の呼び鈴がなった。NIKの人がゴーリキー家のことを聞きに来たらしい。僕らがお茶を飲んでいるところに、執事のグレイソンが彼らを案内してきて‥‥
「あァん? カッチャンがなんでこんなとこにおるんや?」
「おやおや‥‥貧乏でピーピー言ってる人にこんなところで会うなんて偶然だね」
 あの二人はワンピースという槍を探しに来たらしい。ブリューナクも知り合いのようだ。僕らは一緒に出港の準備をすることにした。
 港では、駆逐艦を購入したどこかの勢力がいるとか、怪しい船がいるとかいう噂が流れていた。何らかの機関がここEYEランドに潜入しているらしい。日本本国だとも、氷の静謐派だとも、三合会だとも言われていた。一体何者だろ?


 雑多な船が並ぶEYEランドの港。冬也はイカの丸焼きをかじり、桐生は銘酒『海男』を片手に現れる。そして、その影から密やかに登場する石見飛鳥。飛鳥は軍本部に部下を依頼し、EMDEN偽装客船を用意した。
 依頼の裏が気になるブリューナクはかなりの金を注ぎ込んだ高機能タップを開き、電子の海を検索する。サーチに気付いた敵がデータ格納サーバーをシャットダウンする前に、ブリューナクのサーチノードがデータストアを捕えた。
 ゴーリキー家は既に断絶していた。現在のゴーリキー家に偽装していたのは、日本海軍の特殊部隊だったのだ!
「日本軍だってぇ!?」
 耳打ちされた霞は思わず大声を上げ、答えるブリューナクの声も桐生と冬也に聞こえてしまう。
「じゃあ、あのフランソワーズとかいう女の子も偽装なの? せっかく助けてあげたのに、それはしょんぼりだなー」
「カッチャン、おれっちもそこだけは同感や」
 あまり重要でない点において、桐生も同意した。

 一行の乗る船は白鯨目指して出港した。そして、その後ろで変形しつつ進む見えない日本軍のEMDEN偽装客船が続く。熱光学迷彩で隠された船の中で、石見飛鳥の姿が石見環へと変わっていった。
 そんなことは露ほども気付かない桐生と霞は甲板上で組み手を続ける。それを横目にブリューナクは「潮風に銃が錆びる」と仕事用の装備の手入れを続けた。
 霊的知覚能力を持つ冬也は、やがてくるであろう嵐、そして爆発の強いイメージを感じる。
 そして‥‥金銀妖瞳の美少年の予兆は現実のものとなった。迫ってくる水煙。サングラスのスコープを起動させた桐生と、スナイパーライフルの照準を覗き込んだブリューナクは水上を走ってくるウォーカーに気付いた。中にパイロットが一人、そして肩に一人。そして‥‥ウォーカーの横の水上に影がもうひとつ。黒い袴を履いた黒衣の男が一人、水上を走ってくるではないか。
『貴様ら、“ワンピース”を奪いに来たのだな。そうはさせぬッ』
 接近しつつある距離で、黒衣の男が喋った。その右胸には間違った“忍”の漢字が光っていた。
『我らは真教浄化派、十二閃光将! この海がうぬらの墓場よ!』
 ウォーカーから一斉に放たれる弾幕。一撃で船は破壊され、一行は海の上に投げ出された!


こうさくいん「静謐派にあんなにアレな偽ニンジャがいていいんでしゅか〜(笑)」
ボス「うぅむ。相変わらず夏瀬RL、はっちゃけた敵を出してくるのう。グラペケ以降のオフィシャルでの公式な敵役だというのに。静謐派がちょっぴりLOVEになってくるぞ。いいや、今のはガゼン嘘だ」
こうさくいん「一撃でダウンしたウォーカー乗りのラクソールはアラシ。肩に乗っていた足技使いのビッツはチャクラ,クグツ,カゲ。“忍”のシグマ・ハットリはカゲ,マヤカシ,アヤカシ。奥義の※分身でその身を霞ませつつ、さらに分心2体でもっと増やしてエニグマもまた※分身するのでしゅー。しかも実は※魔翼持ち、魔翼相当の運動能力で水の上を走ってきたのでしゅ!」
ボス
「す、すごい。ゲストにRLの愛を感じるぞ。ついでに夏瀬ワールドでは刃乗りができる体質の人間は水の上もガゼン歩けるそうだ。ゆえにカッちゃんは歩いていいらしい。いや、いいのか?」
こうさくいん「刃乗りな体質って一体なんでしゅか〜(笑)」
ボス「しかし。ゲスト3人にトループ数体、おまけにエニグマ2体もあってRLの前のプロット置き場はかなり混乱していたな。ていうか山札がなくなったぞ。演出を交えた円滑な戦闘進行を考えるとゲストの数には限界があるな‥‥しかしキャストが全員強ければどんどんエスカレートする。どうしたものかのう」
こうさくいん「やっぱり1人で神業9つでしゅか〜」
ボス「言うな。それは北米の機密事項だ(笑) だいたいマローダーはいかんぞ」


 きちんと修行を修め、肉体の力と精神の力を制御できるようになった拳士は全てにおいての力の均衡を保つことができる。僕は宙返りの後に日本刀の上にだって乗れるぜ。
爆発した船から投げ出された後、空中でバランスを立て直して僕は波間に浮かぶ小さな木片の上に正確に着地することができた。みんなはどうしたんだろう? 桐生はなんとか船の残骸に掴まり、冬也は僕には見えない何かの上に乗って助かっていた。あれが噂の式神だろうか?
 そして‥‥ブリューナクは‥‥沈んじゃったんだろうか?と思った時、頭上から聞き覚えのあるローター音が聞こえてきた。ちゃっかり一足先にワイズマンに乗ってたんだ。そして、ヘリに登載されたミサイルランチャーと機関砲が狙いあやまたずにウォーカーのコックピットを貫く。厚い装甲を貫き、それはパイロットを一撃で仕留めた!


 沈黙するウォーカーを横に、霞が動いた。破片から破片へと飛び移り、フラッシュドライブをも超える速さで水飛沫を上げながら宙に舞う。
「どこの流派か知らないが、この華山龍星拳が相手だっ!」
「おぬし‥‥できるなッ!? だが、師匠の為にもここは負けられん!」
 シグマ・ハットリの胸で護符が燃え上がり、致命的な一撃を防ぐ。
 ワイズマンからは対ヴィークル用の機関砲が火を噴いたが、ビッツは残像を残して躱した。桐生の流体金属製の左腕が刃に変化して襲い掛かるが、それにもビッツは耐える。だがそこへ見えない鬼の一撃が襲い掛かった。十六夜冬也の召喚した式神『面影』が忍び寄っていたのだ。


「ゆくぞ、忍術奥義影分身!」
 妙な印を切った時、奴が三人に増えた。そして次に六人に‥‥分銅を回しながら、六人のニンジャは包囲の輪を狭めてきた。
 一斉の攻撃は僕でも避けられなかった。きっと後ろにいたのが本物だったんだろう。奴の「まず一人ィッ!」という声は、波音と一緒にしか聞こえてこなかった。


「‥‥いくら増えようがまとめて撃てば同じだ」
 ワイズマンのコックピットから呟き、ブリューナクは空蟲供ミサイルをニンジャ達に撃ち込む。だが、宙で回転しながら彼らはそれを避けた。
「じゃあ、わだつみ符はどうだい」
 十六夜冬也が取り出した符から、今度は水雲の力が降り注ぐ。シグマの背後に現れたポーズの間違った大日如来が、元力の力を止めた。だが、その隙に忍び寄っていた式神が、分身の一体をその爪で捕えていた。
「うぬぅ‥‥ならば、忍法霧隠れの術!」
 またもや結ばれる奇妙な印。シグマ・ハットリは黒い霧となって消えた!
 一方、チャクラのビッツは、回し蹴りで桐生に空中から襲いかかる。だが、それこそ桐花天剣流の待っていた瞬間だった。日本刀を上回る力を秘めた足蹴りを白刃取りした瞬間、またもや変形したモルフェウスが逆に襲い掛かる!
 静謐派の率いていた艦隊からは散発的な砲撃が続いていた。その中にはメーザーライフルの狙撃が混じっていた。回避機動が一瞬だけ遅れたワイズマンの電子機器が故障し、やむなくブリューナクはヘリを捨てる。


 天にあの龍星がある限り、そう簡単に僕はやられたりしないぜ!
咳き込みながら木の破片に這い上がった時、あのニンジャは黒い霧の中に隠れていた。脚を押さえて蹴りを封じた桐生と戦っていたのはもう一人の方だ。
「食らえ、変位抜刀霞斬り!」
 体を浮かせ、宙空からブレードベアで斬り掛かる。サイバーの力を借りた一撃でもなお‥‥あいつは耐えた!


「‥‥ブリューナクの一撃は誰にも止められない」
 乱戦の中、一言だけ呟きつつ狙撃するブリューナクの一発の弾丸がチャクラをようやく仕留めた。
「ぬぅ‥‥ならば、我が最終奥義を見て死ぬがいい。双天無陣脚!」
 撃ち抜かれてもなお、チャクラのビッツは捨て身の最後の技を手近にいた霞に繰り出す。両方の脚から連続して繰り出される蹴りが、若き拳法家を襲った。


 あの時も大変だったー。もう一度現れたニンジャのシグマもなんとか倒したけど、二人とも死と引き換えに妙な奥義を繰り出してくるんだ。ブリューナクに治してもらったからいいけど、また死ぬかと思ったよ。


 石見飛鳥は一足先に、モービィ・ディックの体内へと入っていった。胃の中には白鯨に飲み込まれた様々な船の残骸が折り重なっている。  目指すものはその中のひとつ、客船に偽装した日本軍の特殊潜水艇シーバットだ。
 海賊船長風の風貌をしたゴーリキーが、動力を失い孤立していた潜水艇から出て来た。
「エリー・シー様。救助が来ました」
 その後ろから女性が続く。だが歩きながら、義体でできたその体は形を変えていった。彼女の正体は日本軍の将校でありAIなのだ。 「先に行ってて」
 石見環の顔で告げ、石見飛鳥は靴紐を結ぶ振りをして屈み、二人の背後につく。そしてAPS11を抜いて背中に突き付け‥‥
「ずいぶんひどいことするねえ、飛鳥さん」

 角を曲がったところで金銀妖瞳の美少年の陽気な声が響き、石見飛鳥たちは立ち止まった。偶然やってきた十六夜冬也たち四人がその場に出くわしたのだ。

   
子分相当
 


 石見飛鳥は顔の半分を変化させ、石見環の顔で告げる。
「もう、救援は打ち切られてるのよ」
 ゴーリキーは一行に振り向き、槍を構えた。かすかに輝くその槍こそ、ワンピースなのだ。
 問い掛ける金銀妖瞳の美少年に、エリー・シー少佐が答える。
ゴーリキー‥‥いやナグモ中佐とシーバット船長エリー・シー少佐は行方不明になったこの槍を探して、特殊潜水艇で極秘任務についていた。魔槍ワンピースには白鯨モービィディックを操る力があり、現在の所有者ワンピース提督か槍が認めた相手にしか使えない。これほどの力を持ったアーティファクトがテロリストの手に渡ったりしたら大変なことになる。故に日本軍が管理すべきであると。
 だが、二人を載せた特殊潜水艇は白鯨の腹の中で動力が切れてしまった。救助待機も限界まで達した。AIであるエリー少佐は自分の意識を外世界に飛ばし、餌をおびき寄せることにした。最初から完全義体だった少女フランソワーズを使い、ゴーリキー家を偽装し、フリーランスが乗り物付きでモービィディックの中に入ってくるのを待ったという‥‥


 緊迫した数瞬だった。日本軍の連中は僕らを消して脱出するのが目的だ。よく考えると船もブリューナクのヘリも壊れてるけど。
 契約を違えられた僕らに戦う理由はあまりない。鯨がゴーストEYEランドを離れてしまう前に、こんな陰気な戦場から逃げ出すべきだ。
 そして、冬也や桐生は槍の奪還が目的だ。そして、半分だけ石見環の顔をしたあの気味悪い女までいる。
 互いに戦うことになる可能性もある。互いに知り合いの冬也や桐生たちとも? そんな‥‥
 でも、連中が本当のことを喋った時点で、ようやく僕らは何をすべきかが決まった。
「せっかく女の子を助けたのになー」
「依頼時に全てを話さなかった時点で既に違約だ」
 ブリューナクの懐から取り出された拳銃が、二人の将校へ向けられた。


 全身義体の連中は速かった。でも、人間である部分が脳しか残ってない奴等にこんな陰気な戦場で負ける訳にはいかない!
 エリー少佐は素手で桐生を消しに掛かった。だけど‥‥そこで桐花天剣流の奥義が出た。腕を素手で受け止めるのと同時に、刃の形を取った流体金属が斬り返す!
 僕にはナグモ中佐が振り回すワンピースの動きが視えた。まともにくらったら一撃で死にそうな魔槍。でも見切ればできる。一撃を払いつつその手を軸にして宙返りから‥‥乗った!
 だけど、完全義体の闘い方は普通じゃなかったんだ。槍を落とすのでも僕を振り落とすのでもなく、不自然な姿勢からの左手の強烈な掌打。僕はそこでまた気を失ってしまった。


 冬也の呼び出した式神と式符が舞い、相討ちの一撃をクズノハ姫の守護の力が防ぐ。桐生の腕が槍に変化し、魔槍ワンピースと火花を散らす。最後にあの執事もオートマータだったのかどうかだけ聞いてから、ブリューナクも義体を撃ち抜いた。
 短く激しい戦いが終わった後、一行は鯨の腹が傾いてきたのに気付く。不気味な波音と共に水が満ちてきた。仕方なく特殊潜水艇シーバットに乗り込むが、当然全機関が停止したままだ。


 頬を叩かれて気付いた時、周りの風景は一変していた。なんだかすごい計器が並んだ狭い一室に、慌てふためく桐生たち。日本軍の連中はどうしたんだ? 強化ガラスの向こうでだんだん水位が上がっていくけど‥‥??
「のんびりしてる場合やないぞ! おれっちもカッチャンもみんなあの世行きなんや! なんとかしてくれ!」
「な、なんとかしろってどうすりゃいいんだよ?! これ潜水艦なの? だいたい僕はただの刀鍛冶で‥‥あれ」
 偶然、壁の赤いボタンを保護プラスチックごと叩き割ってしまった時だった。いきなり全部の計器に光が灯り、エンジンが動き出す。
 無言で操縦駻を取るブリューナクが船を操り、僕たちは危ないところを外の世界へ脱出した。
 白鯨はゴーストEYEランドから離れていこうとしているところだった。危なかったよー。

    子分相当
 


 N◎VA軍基地に戻った石見飛鳥は、同じ顔をした主人に任務結果を伝える。影武者として彼女は普段の任務に戻った。N◎VA中で恐れられる情報参謀と同じ顔。決して日の当たらない影の中の分身‥‥


 混乱した状況の中、ブリューナクは白鯨の腹の中身の欠片を密かに持ちかえっていた。日本軍の石見環大尉の部下に話を持ち掛けたところ、それはプラチナムで売れた。
 もうひとつ‥‥西暦1944年と刻まれた何かの徽章もポケットに入っていた。昔の日本の軍隊のものだろうか。試しにつけて鏡の前に立ってみるが、まったく似合わない。
 部屋の隅に投げ捨てると、ブリューナクというコードで呼ばれる男は、次の仕事に備えて銃の手入れに取り掛かった。


 ゴーストEYEランドの港。やはりどさくさで徽章か何かを持ちかえっていた桐生は、役に立たないお土産を海に投げ捨てる。話をもちかけてきた海の漢のクグツは、桐生と冬也に報酬と、EYEランドの娼婦街ラヴァーズリヴァーのとっておきのチケットを取り出す。
 顔を見合わせた桐生と冬也は、去って行く海の男のクグツに「ゴーストEYEによろしく」と言い残し、その街の観光はやめて帰ることにした。


 僕はようやくN◎VAに戻って来た。家で一息ついていると、バディの蛍龍が来客を告げた。
 来てたのは師匠の白龍だった。この前師匠の知り合いに刀を一本打ったから、そのお礼に何回か留守中に来てたみたいだ。
 お茶を出したのはいいんだけどお菓子がない。探そうと思ったけどそもそも冷蔵庫がない。Cレーション並みのキブルじゃやっぱまずいよな。
 散々な目にあったEYEランドのことを話したけど、師匠は信じてくれなかった。そうだよな、ずっと気絶してた僕は何も持って帰ってこれなかったもんな。
「修行の道は険しいのう」 髭の奥で笑いながら、師匠は一通りお茶を飲んで帰っていった。
 確かに僕は一度、華山龍星拳の免許皆伝をもらってる。前にルテチア内部の大騒ぎに巻き込まれた時だ。あれからけっこう経ってるよな。
 でも、拳士にとって修行の道が終わらないのは僕もよく分かってる。そうして修練を重ねた先に、心技が一体になった拳法の極意が見えてくるんだ。あの空にドラゴンの星が輝く限り、この幻龍は地に這ったりしないぜ!
 ‥‥でも自動皿洗い器はともかく家に冷蔵庫がないのはやっぱまずいよな。今度の刀が売れたら買おうかな‥‥

 
 
And Here, The kurtain dropped,
of the Staj of Wheel of Fortune.
-XYZ-

こうさくいん「外界が2だと自宅に冷蔵庫も調理器もなくなるのでしゅね〜(笑)」
ボス「うぅむ大変だ。クレッドクリスもないしVIVAはらいそにもtwiLiteにも売買判定なしでは入れないぞ。だがしかしここで能力値ボーナス1点は敢えて生命を伸ばすのが漢! キャストの個性化に役立つではないか」
こうさくいん「財団キャストはエグゼクがいないから外界が低めでしゅねー」
ボス「うむ。最高の10はリリー嬢だが人間ですらないぞ。ちなみにあのデス・ロードもジツは3しかないのは《完全偽装》済みだ。ファミリーの中だけの秘密だぞ」
こうさくいん「らじゃーでしゅ〜(笑)」

   子分相当
 

Animation Bar (Blue)
...... - Fever at Ghost EYE Land!! ......

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