
小粋にエレガントボア
〜月と太陽のさだめ〜
【開幕】【前編】【中編】【後編】
-太陽の道案内-
(王女殿下のお達しによりIE5以上で見られたし。)
| 第九章 湖岸逍遥 |
一方そんな騒ぎは露知らず、ヒルデガルド姫は自室で本を読んでいた。父王ヘルマンはその後病状は安定したものの寝込んだままであり、王妃マルガレーテの疑惑についても第三者による工作の疑いが新たに出ており、決着をみていない。
王女は
ばたんと本を閉じ、伸びをすると、ヒルデガルド王女は部屋を出た。戸口からちょこんと顔を出すと、誰もいない長い廊下が広がっており、先日危機を救ってくれた勇敢なオウガの |
![]() |
「‥‥いえ、持ち場を離れるわけにはいきません」
オルゲルは
「そうか」 天真爛漫な王女殿下は少し考え、次の案を出した。
「そうだ。ちょっと遠駆けに行かないか? 抜け道を知ってるんだ」
かくして変装したヒルデガルド王女は白いポニーに跨り、お付きの
王女にまたも請われ、オルゲルは不確かな
「正直、私は生きていて良いものか分かりません。だが、この身に悪しき者‥‥尖った者を打ち倒す力があるのだから、そのために生きようと思っているのです。大層な大義はなくとも、あの時の騎士のように、弱き者を守るために自分の意志で武器を取ろうと。
‥‥そして、あの者たちも同じなのでしょう、」
最後にふと、黒騎士の使いと名乗った
王女に化けた何者かが反応してはくれないかと密かな期待を込め、オルゲルは王女の横顔を見た。だがヒルデガルド王女は神妙な顔つきで、オルゲルの旅の話をじっと聞いているだけだった。
オウガのかつての英雄はじかに聞いてみようかと考えてから気を取り直し、王都の方を見やった。
だがその中の司祭たちは今、欲に目がくらんで愚かな王子の戴冠を認めそうになったことを一心に懺悔しているのだ。

![]() |
その日の夜。兄王子に呼ばれたヒルデガルド王女は、静かなクローエマルク |
「ヒルダが助かったことは前に話したね。司祭から連絡があった。回復は順調だそうだ」
「よかった‥‥。救世母マーテル様の御慈悲に感謝します」
王女の姿をした
続いて王子は幾らかを語った。
そして現在マルガレーテ王妃に掛けられている疑惑はどうやらカール王子に近しい第三者の仕業であり‥‥
本物の王女が密やかに寝かされている
はつらつとした太陽のような姫君の姿をしたまま、鏡の盾のローリエは頭を下げた。
「殿下。数々のご無礼をお許し下さい」
「いや、いいんだ」
蝋燭の明かりのもとで非運の
「それに、ぼくも少し楽しかったよ」
「は、はあ‥‥」
――わたしも、本当は、少しだけ楽しかったです――などという想いは、果たして

| 第十章 月影公女 |
さめざめとした
その中で二人の人物が対峙していた。一人は痩せぎすに不精髭の、貴族らしからぬ貴族。もう一人は王宮内でその存在を噂されていた賊――
ミリシアはゆっくりと
「‥‥私がもし、この顔に生まれなければ、私は普通に暮らすことができたのに。
私がもし、この顔に生まれなければ、彼らの身にも何も起こらなかったのに。
私がもし、この顔に生まれなければ‥‥
でも、いいの。あのヒルダ王女さえいなくなれば、“私”は私になれるの」
静かに呟く彼女の背後で耳障りな音が響き、物陰から巨大な
「この顔は変わらなかった。だから周りの世界を変えることにしたの。
月のままでは、世界の半分しか変えられないのだから」
「変える力はあったんだよな」 クロイツェルは表情を厳しくすると冷たく告げた。
「だったら、自分で顔を削ぐぐらいのことはしてみろよ」
互いの
「あなたは世界を変える力があるのに、それを使わない。私が周りの世界を変えていくためには、聖痕がまだ足りないの。だから、その力は私が貰うわ」
「俺が負けたら、どうせそうするんだろ」
クロイツェルは外套の右の裾を広げた。いかなる業によってかその中で折り畳まれていたものが動き始めた。
さらに物音がし、少女の脇に控えていた
茂みを割って現れたのは大きな影だった。巨体を覆う鎧に飾りのついた鉢巻、鬣のような茶色の髪の間の一本の角。手には相変わらず長い
「かつては密偵として仕えた身。このような姿でも王宮内を密かに移動するなど、造作もない」
「尖った心を持つもの、ここで見過ごすわけにはいかない」
その身に記された三つのしるしは、過去を失ってしまったオウガ族最高の
星の欠片の光に導かれ、現れた人物はもう一人いた。
「百年が経ったが、この風だけは変わらぬ。風は昔のままだ‥‥少し寒いな」
その長い
青白い月光が星を帯し者たちを照らした。殺戮者ミリシアの背後に
『捧げよ、聖痕。殺戮の宴は月の宿命。今こそ昼夜を、ひとつの光の元に!』

|
こうさくいん「最初にちょこっと出てきたミリシアが‥‥悪者だったのでしゅか‥‥(゚o゚)」 |
| 第十一章 月下円舞 |
西方のヘルラント家に伝わる舞踏人形が動き出した。あるじのこめかみから流れ出した血はそのまま外套の中の人形を染め、まるで造り物の目が涙を流しているように見える。長い黒髪、外套の下には薄物の衣装のみ、貴族の娘のような外見をした
その瞬間に合わせ、少女ミリシアが秘せられた呪文を唱えた。占い師の
「尖った心に支配されては、闇に落ちるだけだッ」
機械仕掛けの腕で大きな

夜の
と、そこへ供も連れずに一人現れた少女がいた。まごうことなきヒルデガルド姫その人である。
「あら、これは殿下、ご機嫌麗しゅう‥‥」 |
![]() |
いななき、主の元にやってきたのは月光に映える
ご婦人方が扇を手に、まあ、と驚いていると、王女はドレス姿のまま鐙に足を掛け、少々背が足りないながらもひらりと銀の馬にまたがった。王女が少々お転婆なことは誰しも知っていたが、今夜は何をするつもりか。
「無礼を許されよ!」
ヒルダ姫は爽やかに言うとくつわを引き、馬の頭を向けた。
ご婦人方はヘルガ伯の詩の構想も何処へやら、顔を見合わすだけだった。

クロイツェルの呼び掛けに答え、舞踏人形がその手を広げた。右の掌からも鋭く尖った針が飛び出すと、爪先立ちのまま回転し始める。小さく呪文を唱え、ブリスランドの貴族は舞踏人形がそのまま敵の人形に向かい踊るように駆け寄ると、激しい攻撃を浴びせ始めるに任せた。クロイツェルにとっては意外であった。様々な技を持つ
傀儡同士の戦いから抜け出してきた敵の殺人人形が突進してきた。人よりも数の多い四肢を振り回し、鞭が飛び、当たるを幸いなぎ倒してくる。
辛くもそれに耐えたオルゲルがからくりの左腕で増加された力で
「さすがは王妃子飼いの刺客だわ」
少女ミリシアの声はまだ
「でも‥‥これで終わりじゃないのよ」
その長衣の中で慈愛の聖母マーテルの聖痕が輝き出す。ふたたび、いびつな形の巨大な人形は立ち上がった。

クロイツェルの操る舞踏人形が人の二倍の速さで舞い、二倍以上の速さでその
オルゲルが遂に力尽き、まごうことなきアーの御姿が幻となって見えるかという時、彼は視界の端でもうひとつ幻を見た。銀の馬が見えたのである。
銀の
奇妙な光景であった。身構える
馬上のヒルダ姫はひらりと馬から飛び降りた。賢い馬が背の荷物を向け、王女はその中から大きな長剣をすらりと抜き放つ。同時にその左の手が首に掛かり、何かをひきちぎると投げ捨てた。 |
![]() |
朦朧としていたオルゲルは目を見張った。そこにいたのは一人の女騎士だったのだ。鎧に
瞳の奥のクレアータの聖痕を
「‥‥私を倒したかったら、魔神でも連れてくることだ」

ヘルガの魔糸とクロイツェルの舞踏人形が戦っている間にローリエが駆け寄り、オルゲルの大きな体を支えると救世母マーテルへの祈りの言葉を呟く。
「慈悲深きマーテル様、王女殿下にまごうことなき忠誠を示したこのまことの騎士を、お救いください」
王女に篤い忠誠を示した警護隊員を、天が見捨てることはなかった。命を取り止め、内なる炎をふたたび燃え上がらせたオルゲルは、斧槍を手に立ち上がった。
「オオオォォォォォッ!」
莫大な消耗と引き換えに
「あの人形を壊してしまうなんて、馬鹿ね」
ヒルデガルド王女の顔をした少女は哄笑した。
「駄目よ、駄目。私はヒルダなのだもの」
ひらりひらりと身をかわし、

「クロイツェル、もっと早く知り合えていたら、変われたかもね‥‥でも駄目。月のさだめは決まっていたの」
ミリシアは笑いながら呪文を唱えた。その手の中に白い炎が生まれ、大きくなっていく。秘儀魔法の中に数えられる強力な
悪態をついていたクロイツェルが冷や汗をかいた。よく戦った舞踏人形は既に傷つき、先ほどの使徒エフェクトスのしるしが招いた爆発で完全に動きを止めてしまった。
魔法の火炎は殺戮者に挑もうとしていた二人を直撃した。銀の騎士ローリエのように盾と鎧に守られていなかったヘルガの傷が大きかった。だがそれでも魔糸が伸び、少女の殺戮者を寸断するべく舞う。
「駄目よ。言ったでしょう、私はヒルダなの」
「む‥‥?!」
最後の最後で一瞬の迷いが生じたのは、
だがそこへ騎士の剣が迷いなく打ち込まれた。人ならぬ身に人以上の力を宿したローリエは長剣と盾を軽々と操り、盾をも攻撃に用いる。
「これは‥‥?」
ちらりと振り返ったローリエは理解した。重い傷を負ったヘルガがその妖瞳の左目も薄く開き、厳しい顔で頷いていた。その
盗み蓄えた聖痕の力を使い果たしていたミリシアは、直接送り込まれた死の力に抗うすべをもはや持っていなかった。ヒルデガルド王女と同じ顔をした殺戮者は、ゆっくりと倒れていった。

ゆらりと倒れていくミリシアの体を、クロイツェル・ヘルラントは支えた。体の大きさも何もかもがヒルデガルド王女と一緒だった。哀しそうな
「月は‥‥消えゆくさだめだったの‥‥?」
「結局、お前も折れたのか。残念だったな、世界は変えられたかもしれんのに」
不精髭のブリスランド貴族はその目を閉じさせた。「‥‥おまえのやり方は間違ってた、ってことだ」
重い傷を負ったヘルガ・ホルハイムはただ殺戮者の死を見守り、力を使い果たし倒れる寸前のオルゲル・オルガルトの元へ、ローリエ・リルケが駆け寄る。
王女の

| 終章一 舞踏終幕 |
そして、強力な
王都フェルゲンの近くにある緑の丘からは、湖を遠くに一望することができる。村の外れにあるその丘に簡素な墓を作り終えると、不精髭の貴族に見えない貴族は埃を払った。
「結局、お前も変われなかったか‥‥」
簡素な墓は、太陽の
「始まりも人形劇、終わりも人形劇だ‥‥そら」
クロイツェルが
既に修理も済んだ舞踏人形が踊り出した。薄物しか纏っていない娘の姿をした人形は奇妙な形の剣を右手に、くるくると回りながら墓の周りを回っていく。
歓声を上げながら村の子供たちが駆けて来た。軽やかに踊る人形と佇む
「ここ、だれかのおはか?」
「すごい、あのおねえちゃん、あんなにうまく踊ってるよ!」
「おじさん、何やってるの?」
まだ二十代ながら風貌から実際より年上に見えるクロイツェルに関しては当然の反応だった。踊る人形が束の間、あの月のような少女のような雰囲気を宿したのを見た選帝公権利保有者は少し笑うと、身を翻した。
「変われたじゃないか‥‥そら、いくぞ」
馬車に向かいながら、持病の喘息が出て少し咳込む。死者への弔いを済ませた人形は慌てたようにその後ろ姿を追い、子供たちも不思議な人形使いの後を追うのだった。

| 終章二 亡霊の使い |
「‥‥にしても、この大事な時にわらわをたばかるとはまこと腹立たしい‥‥はて、これからいかがしたものか」
操り人形同然であったはずの愚かなカール王子は何を思ったか、入れ知恵されて王妃に刃向かい、奇行に及んだ挙句の果てに今は謹慎状態にある。幾つかの駒が失われ、駒の配置も読みもやり直さねばならなくなった。こんな時、無言でよく仕えてくれたオウガの密偵はもういない。
白の間に赴き、徳目の
「な、何者じゃ‥‥ッ!」
そのほっそりと形の良い首に何かが巻き付き、王妃は息を飲んだ。その手から扇がはらりと落ちた。
「黒騎士の使いにございます」
氷よりも冷たい声が響き、王妃は凍り付いた。
「お静かに。ここで首を切るのは赤子の手を捻るのも同然。最後の用がありまして」
その声が、王家一族の仲睦まじい朝食会を見る光栄に何度か浴した、フライブルク
「な、何用‥‥じゃ‥‥」
「しばらく大人しくしてもらえませんか」
声の調子は変わらなかった。「いずれブレダよりガイリングが動き出し、私も忙しくなる」
「わ、分かった‥‥」
王妃が掠れた声を漏らすと、背後の気配が遠ざかった。
「では、これにて」
その刹那、首の戒めが瞬時に消える。マルガレーテが振り返ると、一瞬の影が見えたのみであった。咳込む口を押さえ、急いで戸口を出ても、誰一人として見当たらぬ。王妃はそれでもしばしの間ほうぼうを探し、見えない
フライブルク宮中伯の紹介で
詩本の構想を練っていた

| 終章三 太陽の仮面 |
危機はひとまず去り、わたしは王子殿下のもとへクローエマルク
まだ休息が必要のようだったが、ヒルデガルド姫はすっかり元気になられていた。忍び寄る様々な影を打ち払う
そして、願わくばアンセル殿下も、姫同様に健やかであられることが叶ったら‥‥

銀の騎士ローリエの前には二人の兄妹がいた。病に伏せることの多いアンセル王子も最近は調子がよく妹の無事を祝い、そして、横の長椅子には、ヒルデガルド王女が座っていた。まだいささかやつれているものの、輝くような金髪も、朝露に煙る露草の色の溌剌とした瞳も、まごうことなき本物の愛くるしい姫の姿であった。
「王女殿下‥‥もう大丈夫なのですか?」
「うん。そなたが、私の代わりを務めてくれたのか」
本物のヒルダ姫は言った。「いろいろと、世話を掛けたな」
主なき
「王女殿下。数々の御無礼を、平に御容赦くださいっ」 |
![]() |
![]() |
「いいんだよ」 |
「それでは、また誰かの力が必要になり‥‥それが騎士団の諸卿にも明かせぬような願いであった時は、どうぞまたお呼びください。どこからでも、馳せ参じましょう」
「そうだな。
「ええ」
「わたくしも、下手な役者よりは、そちらでお役に立ちたいものです。――では、これにて」
銀の騎士ローリエは今一度膝を折り、恭しくアンセル王子の手を取った。
「殿下。ヒルダ姫も殿下も、この国にとっては大事なお方です。‥‥どうぞ、ご壮健で」
細く繊細な王子の手を取り、その高貴な手の甲にそっと口付けすると、銀の髪の

| 終章四 まことの騎士 |
オルゲル・オルガルトは王都フェルゲンにいた。振り返り、遠くの
身柄を拘束されていた王妃は今頃解放され、もしかしたら自分のことを一度ぐらいは思い出しているかもしれないが、もう遅い。あとはほとぼりが冷めるまでこの国を離れていれば大丈夫だろう。
群衆の中で一際上背の高さが目立つオウガを馬車の側で見送るのは、癖の強いぼさぼさの髪に相変わらず不精髭も剃っていない異国の貴族。クロイツェル・ヘルラントである。
「お前は、恥をそぐために生きよといったな。それで罪を償えるかは分からない」
かつての王妃殿下の密偵は言った。
「だが、散っていった命を無駄にしないためにも、大切なことを思い出すためにも、俺は生きてみようと思う。この
ブリスランドの
「思い出に浸るヤツもいる。今しか頭にないヤツも、未来しか見ないヤツもいる。まぁ、色々だ」
「魔法使いの言うことは難しいな」 オルゲルは笑った。「オレは国を出る。あの二人にも、よろしく言ってくれ」
額の角の周りを掻き、しばしためらってから続ける。
「その‥‥忘れていた手前、今さら改めて顔を合わせるというのも‥‥少し気が引ける、しな」
クロイツェルは了解したように手を上げ、別れを告げると自前の馬車の方に帰っていった。オルゲルも身を翻し、長い

「待ってくれ、オルゲル殿!」
背後から聞こえてきた女の声と急いで駆けてくる馬の蹄の音に、オルゲルは振り返った。凛とした女の声に、走ってくるのは一陣の銀の風。あれなら噂になるだろうとオルゲルは納得した。蒸気の息を吐く
「オルゲル殿、そなただったのだな。すまぬ、顔が少々違ったゆえ、少しも気付かなかった」
「なんだ、来ていたのか。‥‥まあ、あの頃とは変わってしまったからな」
仕方なくオルゲルは改めて話をした。王妃に仕えるようになる前のことがうまく思い出せないこと、大切な
「‥‥あの時に姫に語った話、女騎士というのはわたしのことだったのか」
ローリエは恥じ入るように目を落とした。旅の話を願ったヒルダ姫に王宮警護兵オルゲルが語った昔の話のことである。はてさて、エステルランドの太陽の姫の影武者を演じるのに精一杯だったのか、この女騎士はそんなことにも気付かなかったのだ。
話を聞いた彼女は気を取り直すように言った。
「だが、記憶が戻らずとも、確かなことがひとつある」
異国の硝子を透かしたような
「わたしと共に戦った貴殿は、まことの騎士であった。それだけは確かだ」
「そう‥‥か。だったら、いつか、そのことも思い出せるといいな」
オルゲルは答え、手を振ると身を翻した。「じゃあな」
「ああ、もうひとつ」
今度こそ去ろうとしたオウガの背中を、
![]() |
「‥‥無礼を許されよ。わたしは役者ではないゆえ、ヒルダ姫が迷惑をかけた」 |
「如何に騎士とはいえ、そなたも年頃の――」
そこまで言って、自分にあまり似合わない台詞に気付き、額の角の周りを掻く。
「あー、その、何だ‥‥勇ましいのも頼もしいが、時には淑やかに振る舞うのも良いのではないか」
銀の騎士ローリエは娘のように頬を染める訳でもなく、どんな反応をすればいいのか困ったように、なんとも言えぬ表情を浮かべてただ立ち尽くしていた。
オウガの聖痕者オルゲル・オルガルトは微笑み、彼女に別れを告げた。背丈よりまだ長い
オルゲルは空を見上げた。目を白黒させていた女騎士の瞳のような澄んだ色だった。
アーよ、
Und, Erzählung von wahreritter enden,
auf die Erde in Hiderland ...
Illustration:
Kronprinz Horino [AXYZ Sonnensystem]
|
こうさくいん「というわけで、ヒルダたんも復活しておわりでしゅ〜ヽ(´▽`)ノ」 |
特別ゲスト(笑)を招いてうまくいったエレガントボアはしゅーりょー。その後はポストポストアクトで飲みに。最近の漫画の話や次回の話やキャラクターの構想の話から始まってポニテの話や和風の話や洋風の話やコズムの話やその他イロイロ話題に出たり出なかったり。
最近深夜アニメでやっていた某葉っぱ系作品のヒロインはみんなレイスやメイジや変化妖怪のキツネだとかゆー話を聞いて驚愕。和風コズム的には剣を持ってる子がてっきりツボなのかと思っていたらあれは日本刀ではないので×とか聞いてぽっくんの知らない世界は奥が深いんだなぁと思うのでちた。まる。
〜
偽ヘルガ伯「しばらく大人しくしてもらえませんか。いずれブレダよりガイリングが動き出し、私も忙しくなる」
偽マルガレーテ王妃「わ、分かった‥‥くッ!」(首が締まる)
偽ヘルガ伯「もうひとつ。御婦人方が作っていた詩本、夏が終わったらシュラーフブルグ領まで一部、届けていただきたい。送料は着払いで結構」
偽王妃「わ、分かった‥‥突発おまけ本とラミカも付けさせよう!」
偽ヘルガ伯「では、これにて(ニヤソ)」

〜
偽オルゲル「‥‥そうして闇は打ち払われました。その騎士は麗しく、高潔で、この国の
![]() |
影武者ヒルダ姫「そんな風に、諸国を旅するのも楽しそうだな。私も、自由になりたい」 |

〜悲運の
偽アンセル王子様「やあ、ローリエ。また、来てくれたんだね」 |
![]() |
さて全国ウン千万のヒルダたんファンやノエルたん派やアンセル王子様命の方々から抗議されそうな話でしたがいかがだったでせうか。
| ★ | タイトル画像の Schicksal über Mond und Sonne に使われているクラシックなフォントは CloisterBlack BT と言って、ブレイド・オブ・アルカナ 1st Edition のタイトルロゴと一緒です。旧作をお持ちの方は見てみましょう。 |
| ★ | いつもはよく各章のタイトルをあちこちの作品名から取ってくるのですが、今回は製作期間が短かったために4文字のウソ熟語風にしてみました。(アル●ラーン戦記チックかよ!) |
| ★ | 本作に登場する人形使いクロイツェル・ヘルラントの外見のモデルは月刊サンデー連載中の漫画『新暗行御師』の主人公、文秀。連れている人形のモデルが同作のヒロイン、山道だそうです。確かにこの文秀もワルモノっぽいですね。 |
| ★ | 黒騎士の使いヘルガ・ホルハイムはあんなことを言ってますが因縁を見ると将来はヒルダたんの下僕として仕える予定だったようです。 しかし風の噂によると、その後のアクトで殺戮者の前にあえなく命を落としたそうで(合掌) 相手の麿は、『黒風再来』の超巨大ザムエルたんで、しかも死因はドリルだったらしい‥‥(鬱死) |
| ★ | オウガのまことの騎士オルゲル・オルガルトは‥‥んーホントはきっとダブルポニテ好きに違いありません(勝手) |
| ★ | 銀の騎士ローリエ・リルケは主人となるはずだった令嬢リーリエ・ヴィンケルリートに似せられて創られたために名前も似ている‥‥という設定ですがもうひとつ、フランス語のローリエ (Laurier) は月桂樹の意です。花言葉は栄光や勝利、名誉でした。(ぽわぽわ〜ん) 女性のネーミングに花や植物の名前を使うのはよくあることですね。現に華撃団の13人も‥‥い、いや、なんでもないでしゅ。 |
dice-jp.com > Iwasi Studio > Report > Schicksal über Mond und Sonne / Seite 3
| Back to RI-Foundation TOP | > Delirium(NOVA) |
| > BoA (oh, no such contents :-) ) |