Kampf des Höllen Bergfried - 地獄塔の戦い


 さて現実世界では7月末に迫った第12回大宇宙OFF関連で賑わっている最近ですが。プレイ日記のミニレポです。更新記録のはてなダイアリーに書こうかと思ったのですが、本格的になったのでセッションレポートに載せることにしました。
 ある日、すらのばの勇者エムさんの作ったブレイド・オブ・アルカナ3rd Editionの新作シナリオを遊ぶことになり、なかなか異色の面子が集結して遊ぶ運びになりました。
 場所は某秋葉原のRole & Roll ステーション。ジツはここに来るのは僕は初めてです。(キャッ)
 駅の近くの英国風洋食屋さんでえれがんとな食事をとり。フォークとナイフがうまく使えずにいる勇者どのが笑いを取ったりしたあとで、会場でいざアクト開始となりました。


Und, Sie in Bühne des Schicksals kommen .....

Name: “小ツェルコン”オルフェン
"Little Cälcon" Olfen

Arkana: コロナ=アダマス=アルドール
Rasse: 人間(ヴァルター&オクタール人) Alter: 16才 Geschlecht:
 ブレダ王国で騎士叙勲を受けたばかりの若い少年騎士。灰色の髪に瞳、激しやすく醒めやすい気性も国王ガイリング二世の少年の頃にそっくりなことから、小ツェルコンと仇名される。本当に覇王の隠し子であるのかは、誰も知らない。愛馬デュナンを駆って戦場を走る、ブレダ有数の大槍の使い手である。
 ブレダ王国軍バーゼル千騎長の指揮する部隊に属し、北の要所、シルトマウアー要塞奪回戦に参加した時。恐るべき強さを持つオークの将に部隊は戦慄した。その将こそ、他ならぬオーク王ゲーマルクだったのだ‥‥

Spieler: tatuya [presented by tatuya] [のーない会議tatuya]
▼さァ、なんかこの間のブレカナでも会った気がいたしまするが、またまたツタヤ☆先生です。小ツェルコンのオルフェン、どこかで見た気がしたのでアクトの前に調べておきました。ぷれたつ日記2005年8月むおじゃどの日記2005年8月の『白鳥の協奏曲』by PSさんに出てきますね。2003年のアクシスSSSのプレイ日記にも出てきたので、2nd時代から活動しているようです。前はイグニスの弓使いだったのがずいぶんアルカナも変わっているので、聞いたところ

「エピックだからいいんですよ!(バンバンバン)」

と机を叩いて主張されておりました。おおー。 (*゚▽゚)
オフィシャル有名NPCの話題になり、このシナリオに登場する小覇王リーズが1064年時点では16歳と分かると

「リーズは18から上でないと認めない!(バンバンバン)」

とのことです。ちなみにGF誌別冊『鈴吹太郎の未来』が未読とのことでこの日現地で買って読んでいました。BoA3rdのリプレイ『笑わない街』でグラディウシア騎士団がよい組織に変わるかもしれないよー、新しいトップはこのディアナだよーと話したところ

「年若い主人に騎士が頭を下げるのはいい!
でも『あうぅ〜』はないでしょ『あうぅ〜』は!(バンバンバン)」

 と憤慨していました。いやぁ〜、思い入れのある人ってアレですね。 (*゚▽゚)
 さてそんな中の人はさておきゲーム内世界に想いを馳せまして。オルフェンは16歳の空気の読めない痛い少年(本人談)、セットアップで《獅子心》《渾身撃》、《ツバメ返し》や《旋風撃》《仁王立ち》など槍での直接攻撃火力を高めた騎士です。コロナの特技《帝王学》は王者の威風という訳ではなくその激しい戦いぶりに周りが沸き立つという解釈になっています。
 さァ、恐るべきオーク王ゲーマルクと一騎討ちを果たすのは主役の少年騎士の役目なのです。ブレダ有数の槍の使い手、ナゾのセイバー語を話す小ツェルコンが、北の戦場に突撃する! (っ´▽`)っ


Name: “鏡の盾の”ローリエ・リルケ [Profile]
"Spiegel Schild" Lorie Rilke

Arkana: クレアータ=アダマス=マーテル
Rasse: クレアータ(ヴァルター人) Alter: 外見25 Geschlecht:
 硝子のような空色の瞳に長い銀の髪、どこか人形めいた外見の凛々しい女性騎士。どの国の紋も刻まれていない鏡の如き無紋の盾を携え、蒸気の息を吐く不思議な白馬ジルバァブリーゼと共に、世を巡っている。
 恩あるアンセル王子の命でエステルランド王国軍先陣隊の将に任ぜられ、北へと急ぐ部隊の先頭を駆けていた時。シルトマウアー要塞の前では、北狄軍の激しい攻撃の前に、ブレダ軍が苦戦を強いられていた‥‥

▼黄金週間作戦のブレカナの日の話に出てくるローリエです。実はこの話のPC1〜4の枠はブレダとエステルランドが入れ替え可能なので、今回の4人は逆転バージョンの方のハンドアウトを使い、ブレダからエステルランドに逆転したPC2枠を貰っています。

鏡の盾のローリエ - 主なき銀の騎士、月桂樹の祈り

 彼女も因縁の未来でアンゼル皇帝に不審を取ったのですが、偶然同じようなPC陣が揃いました。下のリーシアの秘めたる想いを知ったらきっと複雑な‥‥いやいやいやそれより、勇者どのの作るシナリオはたいてい敵が強いので、成長で火力を上げ、戦場で馬を駆って友軍の元に駆けつけるのがやりたかったので《奮起》を取りました。てへ。


Name: シェラム
Sherram

Arkana: ルナ=イグニス=レクス
Rasse: 人間(ヴァルター人) Alter: 20才 Geschlecht:
 泥髪王ガイリング二世の率いるブレダの目となり耳となり活動する密偵の一人。普段は無気力なところもあるが、ひとたび命令を受けると必死に任務を遂行する。黒髪に黒い瞳、色のある肌とヴァルター人には珍しい外見をしており、遠くエルフの血が混じっている。必中の十字短剣の投擲を得意としており、百発百中を誇るナイフ使いの若者。
 相棒の女性クリスと二人組で、ブレダ王国軍の密命を受け忍び込んだ先は北方、シルトマウアー要塞。かつては人間世界の砦だったものの、闇の鎖に囚われ恐るべき豚人たちに占領された危険な砦だ。ブレダ=エステルランド連合軍の攻撃に極めて重要な情報を掴んで脱出せんとしたまさにその時。オーク兵が二人を見つけたのだった‥‥。

Spieler: アル [/N◎VA]
▼さあ、サークルすらのばの構成員の一人のアルさんです。昨年の拙作星月夜2ndにてアルわーるどイヌ代表の霧島正樹隊員を目撃したもののあまり遊ぶ機会がなかったので、ちょうどよい機会となりました。ヽ(´▽`)ノ
 新キャラクターとして作ったシェラムは一般特技《森の人》を取り、《闇の刃》《必殺の矢》《精奪》《得意武器:アーリークロス》を揃え、投げナイフ攻撃+バッドステータス([放心]を与える)を基本とした飛び道具使いです。因縁は過去が恩人リザベート、未来が不審でアンゼル皇帝となっていました。
 勇者エムどのによると、今までPC3のルナ密偵枠に入ったのは弓使いは一人もおらず、全員ナイフ使い。その上全員女性だったそうです。この発言には何か意味があるのでしょうかっ?!☆
 前に遊んだ時の霧島隊員もPC4ということで割と大人しめだったのですが、しかししかし。財団がすらのば内部からリークした情報によればPC1の時は凄いとも聞きます。
 そんなシェラムがふたつの王国の希望を胸に、危険な城砦に潜入します。さあ、自在に踊る十字短剣で、闇の鎖を撃ち砕くのです! (っ´▽`)っ


Name: リーシア・フロワイデ
Liecia Floweide

Arkana: エフェクトス=アクシス=マーテル
Rasse: 人間(マテラ人) Alter: 26才 Geschlecht:
 エステルランド王国に仕える軍師にして魔法使いの女性。ハイデルランド先住のマテラ人の血を引いているが、青い目に長い金髪、白い肌とヴァルターの血が混じっている。氷の元力、魔法、唯一神アーの奇跡を同時に操り、その知略でもって軍を導く。
 少女だった頃に第一王子アンセルに世話になり髪飾りをもらった過去がある。思慕の念は今も変わらず、成人した今も同じ髪飾りをつけるといつか王子のそばに仕えることを願っている。
 シュパイヤーマルク辺境伯アダルベルト・ブリーエンツ二世に従い、ブレダ=エステルランド連合軍の到着に先立ち、先行偵察のために要塞に近づいた時。高い塔の窓を破り、落ちてきた傷ついた若者の姿を認めるのだった‥‥

Spieler: アイス・ブラッド(IB) [/N◎VA]
▼アルさんはすらのば所属ですがこの人はしゅらのば所属に違いありません。/N◎VA代表格の一人のIBさんです。ちなみに料理人の道を志して最近忙しく、よく消息が途絶えています。(笑) 大宇宙でもコンタクトが取れず、全体スケジュール上やむなく急遽RL交代というハプニングが!
 今日は新造、ブレカナには重要なサポート系キャラを作ってきました。軍師リーシア卿は《元力:凍》《元力付与》《聖歌》《聖戦》などの支援系特技を充実させ、《魔法球》や《連続魔法》で補強するタイプです。
 因縁を見ると過去が慕情のアンセルで未来が告発のアンゼル。そう、彼女は幼き日の思い出を今も忘れられず、悲運の王子に今でも密かに恋焦がれているのです。ラブですよ。王子様にラブですよ!☆
 そんなリーシア卿としゅらのばクォリティの中の人がエムしなりおに挑みます。闇の鎖エムのちからに捕らわれたシルトマウアー要塞の奪回戦が、いざ始まります‥‥


Der Spielmeister: m&m (えむあんどえむ) [/N◎VA]
▼むしろエム。勇者エム。前回の第四回らららOFFでの『宇宙の華』失敗を悔やむ勇者エムどのがリベンジとなりました。ならばっ。今度の大宇宙オフでの『宇宙の華 -ignited-』見参の前に、このアクトにも全力をもって応えるのがプレイヤーとしての礼儀でありましょうぞっ! (;゚∀゚)=3
 すらのばでは3rdになってからブレカナがブームになっているそうです。過去の膨大な公式設定情報が入手しづらくやきもきしたりしたそうですが、なんの。エム解釈なエムぢからの満ちるハイデルランドで別に何も差し支えないでせう。
 そんなこんなで、特にエピックシートを用意したエピックプレイというわけではないですが、西方暦1060年〜1070年の動乱の中の歴史的イベントのひとつ、シルトマウアー奪回戦を題材にとったエピックものオリジナルシナリオの開幕となるのでした。


時に、西方暦1064年―――
エステルランド王国とブレダ王国
相争う人間たちの前に大いなる闇の脅威が現れた
ハイ・オークの王ゲーマルク率いる北荻の軍勢が
大侵攻を仕掛けてきたのである
このハイデルランド未曾有の危機に対して
エステルランド・ブレダ両国は休戦し
互いに北荻の脅威に対抗した
そしてついには、北壁シルトマウアー要塞まで攻め上り
今ここに、最後の決戦が行われようとしていた―――

ブレイド・オブ・アルカナ
『地獄塔の戦い』

嗚呼、大いなるアーよ、照覧あれ
いまこの時人々は、ただ一つに団結した!

Kampf des Höllen Bergfried - 地獄塔の戦い

カムプフ・デス・ヘレン・ベルクフリート
〜地獄塔の戦い〜


 時に西方暦1064年。ブレダ王ガイリングの密命を受けた密偵シェラムは、相棒のクリスとたった二人で、王国の北東、北狄に占拠された危険なシルトマウアー要塞へ潜入していた。
 王国有数の投げナイフ使いのシェラム、同じくらい腕の立つクリスの二人組とはいえ、闇の鎖の満ちる地獄塔は危険な場所だ。

クリス「ねえ、シェラム。この大仕事が終わったら、二人で旅行でも行くか?」
シェラム「ああ‥‥そうだな」

 黒髪に黒い瞳、色の濃い肌のシェラムはヴァルター人には珍しい外見だった。黒髪をフードに隠したクリスはシェラムにとっての恋人ではなかったが、共に死線を何度もくぐり抜け、命を助けあった仲である。
 だが、二人の平和な約束のひとときは破れらた。人間を幾人も血祭りに上げてきたであろう大きな槍を構えた、オークの戦士が二人を見つけると、豚のような唸り声を上げて襲い掛かってきたのだ!

クリス「シェラム、ここは私が食い止める!先に行け!」
シェラム「お、おい!」

 何度も危機を潜り抜けてきたシェラムも逡巡した。だが、彼らの持つ貴重な情報は、やがて全面攻勢に移るブレダ=エステルランド連合軍にとって何より大切なものだ。例え片方が命を落としたとしても、持ち帰らねばならないのだ。


 シェラムは身軽に飛ぶと、窓から身を投げた。北の寒風に当たり、オークたちに支配された地獄塔の窓には、異国産の硝子は嵌っていない。木の屑と一緒に飛び降り、塔を後にする。
 かくして、聖痕者シェラムはたった一人となってしまった‥‥

 勇者エムどの「いやー、ここで飛び降りたの二人目だ〜 (´ω`)」

Kampf des Höllen Bergfried - 地獄塔の戦い

 シュパイヤーマルク辺境にその武勇で名高いアダルベルト・ブリーエンツ二世。禿頭、無骨な鎧で身を纏った辺境伯はおよそ謀略や知略には程遠い人物だったが、今回の北狄攻撃作戦には欠かせない武将であった。
 馬を進める辺境伯の横には、一人の女性が馬上にあった。板金鎧ではない軽装の外套、マテラ人には珍しい金髪碧眼に白い肌は、ヴァルターの血が混じっているのであろうか。肩までの長い髪には、どことなく大人の麗しい女性には似合わない感もある可愛らしい奇妙な髪飾りがつけられていた。
 辺境伯の元で数々の武勲を上げてきた騎士の一人、今回のエステルランド軍の軍師を務めるリーシア・フロワイデである。
 リーシア卿は錬金術師がよく好む遠眼鏡で、丘の向こうの塔を眺めた。

リーシア「敵も篭城を覚悟しています。気を抜いてはいけません」

 先行偵察の最中だった二人が馬を進め、黒い森に差し掛かった時。何やら枝を折る盛大な音と共に、何かが頭上から落ちてきた。何やら女の子が落ちてきたりするのはしなりおだとありそうだが、落ちてきたのは密偵風の目立たない衣装に身を包んだ若者だったのである。


リーシア「何者ですか」

 リーシア卿は装備では持っていないがフレーバーで持っている剣を構え、近寄った。なんと、かつては敵軍のブレダ軍ながら、リーシアが貸しのある相手、旧知の若者シェラムだったのである。さすがの軍師もこれには驚いた。

リーシア「何があったのです‥‥?」

Kampf des Höllen Bergfried - 地獄塔の戦い

 1064年10月22日。伝説の時代、悲劇の乙女スヴァンヒルデが作ったというシルトマウアー要塞からはオークの群れが後から後から湧いて出ると、ブレダ軍の先行部隊と激しい戦いを繰り広げていた。
 ブレダ王国軍の中では腕は凡庸とも言われるバーゼル千騎長の部隊は、残りは僅か。対するオーク軍はどう見積もっても二百以上。腕の立つ騎兵も混じってはいたが、歩兵たちの間には徐々に負け戦の思いが広がっていた。

兵士「隊長! こちらも駄目です! (((Д;;)))」
兵士「くそっ、どこかに活路はないのか?! ・゚・(ノД`)・゚ ・。」

 捕虜を取らず、人間をとって喰う豚人に敗れたら、もう命はない。だがその中で周囲の空気をまったく読まず、これから始まる激しい戦いに一人だけ心を振るわせる若き少年騎士がいた。


オルフェン「なに、我らブレダの騎兵隊はオークごときに遅れをとりません。聞けば敵には強大な将がいるということです。腕が鳴ります」

 灰色の髪も瞳も、不敵な目つきの周りの皺も、熱しやすく醒めやすい気性も、泥髪王ガイリングの若い頃によく似た少年。本当に王の隠し子なのではないかとの噂もあったが、王は何も語らなかった。叙勲されて間もない16の若輩ながら幾つもの戦功を上げてきた、小ツェルコンことオルフェン卿である。
 だが敵はさるもの、いきなり激しいつむじ風のようなものが巻き起こると、千騎長の部隊を直撃した! 騎兵は馬から倒れ、歩兵は槍を手放し、なんと半分ほどが一撃でやられてしまう。これほどの軍を一度で屠るとは、殺戮者たちが振るう恐るべきマロ技のコンボに違いあるまい。そして、激戦の中でバーゼル千騎長も討ち死にしてしまった!

オルフェン「助かったぞ、デュナン」

 ルール的にもアダマス特技《命の絆》で頑丈になっている愛馬デュナンは無事だった。倒れてしまったオルフェンは再び愛馬にまたがり、敵を探した時‥‥


 禍々しいヴァルケル(闇オオカミ)に乗った、一際大きなオークが現れた。伝説の時代、エルフが闇に堕ちて生まれたといわれるハイ・オーク、無限の寿命を持ち通常のオークたちを支配下に置く獰猛な敵である。立派な鎧兜に身を包み、豚人とは思えぬ威光のようなものさえ宿していた。

オルフェン「おう、これは立派なこと。たとえ闇の鎖に囚われていたとしても、名のある武将であろう。名乗られい」
ハイ・オーク「ならば、自分から名乗るのが礼儀ではないか、人間よ」
オルフェン「それは理にかなっている。われは小ツェルコン、ガイリング王の後を継ぐ騎士よ」
オーク王「よかろう、ならば一騎打ちと洒落込まぬか。我はゲーマルク、オークの王よ!」


 なんと、地獄塔を支配する北狄たちの自らだったのである! 物語の時代のオーク王ゲーリンの血を引くとも言われるゲーマルクは異様なまでの強さを誇り、人間世界でも恐れられていた。
 ちなみに2nd時代の最後を飾るフルキフェルSSSの追加顔つきNPCで紹介されているゲーマルク王はいかにもオークらしい面構えだが、この物語のゲーマルクはより英雄っぽいビジュアルなのだとエム監督よりの仰せである。果たして、少年騎士に敵う相手なのだろうか?

Kampf des Höllen Bergfried - 地獄塔の戦い

 友軍に合流すべく街道を一路北に向かっていたのは、エステルランド王国軍先陣の一隊だった。
 その先頭に立って白馬を駆っていたのは女性の騎士だった。外套を靡かせ、長い銀の髪が揺れている。騎士鎧を身につけていたが、少しも鈍重さを感じさせずに先を急いでいる。恩義のあるアンセル王子によって先陣部隊の将に任ぜられたローリエ・リルケ、鏡の盾とも称せられる銀の騎士である。
 主が人間でないのと同様、よくよく見れば乗馬もただの馬ではなかった。不可思議な仕掛けで動く、蒸気の息を吐く機甲馬(クレアータ・ホース)である。

部下「ローリエ様、あの丘を上がれば、地獄塔が見えましょう。物音が聞こえます」
ローリエ「よし。みなのもの、急ぐぞ!」


 《奮起》を持っているローリエが軽やかに馬を駆って先頭を走り、部隊は小高い丘の上に到着した。見下ろせばブレダ王国軍の先陣とオーク軍が戦いを繰り広げていた。千騎隊は半数以上が既に倒れ、趨勢はもはや北狄側に傾いていた。
 ローリエは空色の瞳を凝らし、戦の中央を眺めた。
それはそれは大きな将軍らしきオークと、大槍を構えたまだ年若い騎士が、周りの様子など意に解さずに戦っている。

ローリエ「‥‥かような所で、小ツェルコンとまた会うとはな」

 それは、昨年のフェルゲン包囲戦でもブレダの精鋭の中から躍り出て槍を振るっていた、オルフェンだったのである。


 一方その小ツェルコンは。シーンプレイヤーはローリエの中の人なのに、話を振られたのをいいことに表舞台で戦いを続けていた。
 だが獰猛なゲーマルク王はかなり手強かった。愛馬デュナンの鞍から転げ落ち、必死で槍を構え直すが苦戦が続く。案の定、敵は、殺戮者だったのだ!

オルフェンと中の人「『げげー!』とか言いながら苦戦してます」


その時、天の向こうのしゅらのばの国から声がした。

IBの人「まるでタツヤがセイバーのようだ! ( ´∀`)σ)Д`)」
一同「ヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノ」
タツヤの人「ごめん意識してるよ」


 丘の頂に立った鏡の盾のローリエは、馬上で長剣を抜くと、エステルランド王国軍を振り返った。

ローリエ「皆の者、よく聞いてほしい。
そなたたちの中には、仲間や家族、大事なものをブレダ軍に殺された者もいるだろう。その気持ちは分かるが、この戦においてはどうか捨て置いてほしい。
 今はエステルランドではなく、このハイデルランド全体にとっての火急の時だ。
 往くぞ! のある者は、私についてこい!」

先陣隊「おお!

 長剣を掲げ、長い髪を靡かせて愛馬と共に先頭に立って丘を駆けくだる女性騎士に、部隊は奮い立って一斉に後に続いた。下り坂の勢いに乗って戦場に突っ込み、オーク軍を蹴散らしていく。
 戦いの趨勢はまたも傾いた。援軍に勇気づけられた人間側が徐々に押し返し、やがてオーク軍は撤退を始めた。


 周りの状況をまったく見ずに戦っていたオークの王と若い騎士も、さすがに空気が変わり始めたことに気付く。

ゲーマルク王「新手が来たかッ!」
オルフェン「無粋だな」
ゲーマルク王「無粋だ」

 ハイ・オークの殺戮者は武器を下ろすと、部下のオークたちに号令を発し、悠々と帰っていってしまった。

ゲーマルク王「引き上げるぞ! 人間よ、勝負はまたに預けよう」


 愛馬デュナンから転げ落ちて散々なことになっていたオルフェンは、やがて戦場の向こうから戻ってきた愛馬の手綱を取った。そこへ、不思議な音を響かせたからくり仕掛けの馬と、その主がやってくる。少年は馬上の女性騎士を認めた。

オルフェン「助かりました、ローリエ卿」
ローリエ「こんなところで、そなたにまた会うとはな。そなたの馬は大丈夫か」
オルフェン「(ぽんぽん)ええ。デュナンは人間より丈夫ですから」
デュナン「ひひーん」

 ローリエは安心して表情を緩めた。馬が脚を折ったりでもして小ツェルコンだけを連れ帰らねばならかったら――機甲馬ジルバァブリーゼに二人、女の後ろに乗せられたとあったら、この若者はブレダ騎士の名折れとどれほど怒り狂うだろうか。
 ブレダ騎士オルフェンの顔にはまだ憮然としたものが残っていたが、ブレダ=エステルランド軍は態勢を立て直し、陣に帰った。ブレダ軍の千騎長は討ち死にしたが、兵のいくらかは無事に仲間の下に戻ったのである。

Kampf des Höllen Bergfried - 地獄塔の戦い

 この日現実世界では、シーンプレイヤーカードを配ってアクトを進行させていた。次なるシーン、カードを配ってしまった勇者どのは過ちに気付くと、自らの手元に札を置く。

勇者どの「間違えた! シーンプレイヤーオレ! ヽ(`▽´)ノ」


 シーンプレイヤーオレ。新たな名言の予感である。というわけでGMシーンであった。英雄が集結し、遂に運命の戦いが始まることを勇者どのが朗読し、物語は展開フェイズへ続く‥‥

Kampf des Höllen Bergfried - 地獄塔の戦い

 手強いオークの巣窟から逃れてくる中、シェラムがかなりの手傷を負っていることに気付いたリーシア・フロワイデは、すぐに手当てをした。唯一神アーに祈り、治癒を請う。《魔法球》+《慈愛の光》で、範囲を広げ《慈愛の光》の代償の分も回復させてしまうのだ。これがしゅらのばクォリティである。

リーシア「それだけ、オークの守りも堅かったということですね」
シェラム「ああ‥‥。残ったのは俺一人だ」
リーシア「でも情報は持ち帰った。これで大丈夫です。この戦には両軍の協力が不可欠です。情報を元に戦略を練りましょう」


 二人は野営地に戻った。兵たちの間では、オーク王の噂が広まっていた。
 戦乱の世である。ハイデルランドの戦では、強大な将や騎士、魔神に怪物、個人が軍全体に与える士気の影響は大きい。オーク王ゲーマルクはゲーリンの血を引くと言われる北狄の王であり、シルトマウアーの南の人間たちにとっても恐怖と畏敬の対象なのだ。

兵士たち「あのゲーマルク王が、まさかこんな小競り合いで出てくるとは‥‥」
兵士たち「奴らは本気なのか?」
兵士たち「王は偽者だって噂もあるぜ?」
兵士たち「オレたち、勝てるのか? (((( ;゚Д゚)))」

Kampf des Höllen Bergfried - 地獄塔の戦い

 ローリエ・リルケが陣で休んでいると、兵士がやってきた。

部下「申し上げます。エステルランドの本軍の軍勢が、もうすぐ到着します!」
ローリエ「おお、それはめでたい」

 ブレダ軍にも劣らぬ精鋭の部隊である。悲運の王子アンセルは死病に侵された病弱な身だが、王子に指揮された本軍も揃ったとあれば士気もさらに上がるだろう。


勇者エムどの「‥‥って間違えた! ここで来るのはブレダだ! ・゚・(ノД`)・゚ ・。」
ローリエの中の人「どっちにしろローリエにはめでたいから大丈夫大丈夫 (っ´▽`)っ」


 この日の勇者どのは風邪薬が頭を鈍らせているのか、こういう間違いが多かったのだ!


 そんなこんなで、部隊には精強さで鳴るブレダ軍が加わった。居並ぶ武将や魔術師、軍師たちが揃い、軍議が始まろうとしていた。本陣が整えられ、あの泥髪王ガイリング二世がどっしりと上座に構える。
 灰色の髪に瞳、全土統一を成し遂げるまでは決して揺るがないであろう強い意志を宿した王者の風格。
 鎧姿の開明の王は、お目通りしてきたエステルランドの銀髪の女を眺めた。

ガイリング王「オルフェンが世話になったようだ。おぬし、名をなんと言う」
ローリエ「ローリエ・リルケ、鏡の盾のローリエとも呼ばれます」
ガイリング王「ほう。鏡の盾のローリエか‥‥」


 錬金術の娘が控えめに名乗ると、王はわずかに眉をひそめた。ルールブック2本目のシナリオに参加したのを勇者エムどのが知ったため、この物語からは前年、エステルランド王城フェルゲン包囲戦の折に、小ツェルコンを初めとするブレダの騎士たちと盾を打ち合わせた女性騎士の名を思い出したのだ。


 と、そこへ、肝心のオルフェンがやってきた。オーク王と堂々と刃を交えた若き英雄に、諸侯から囁き声が漏れる。小ツェルコンは王の子だという噂はまことなのだろうか? だが、ガイリング王の表情は少しも変わらぬ。

オルフェン「報告申し上げます。オーク王ゲーマルクを仕損じました」

 人間の礼儀も知らぬ禍々しくも強大な敵を相手にどう戦うか、喧々囂々の会議が始まろうとしていた。
だが、少年は周りの空気をまったく読まずに言った。

オルフェン「敵は手強く、すがすがしいまでの強敵でした」


 続いて、傷も癒えた密偵のシェラムが進み出ると、北狄に占領されたシルトマウアー要塞の現状について、貴重な情報を連合軍にもたらした。

シェラム「‥‥このように、要塞には食料あり、篭城は可能です。ゲーマルクは奸智に長けた王です。何をしてくるか分かりません。以上、報告申し上げます」

 なんと、勇者エム殿手製、PC3用に要塞の情報のテキストが紙で用意されていたのである!
 敵は闇の鎖に祝福された恐るべきハイオークの王。果たしてどう戦えば、人間世界を救えるのか。参加者の多くが予想していたように、軍議はやがて本題から外れた議論となり、ブレダ側とエステルランド側に分かれた口論と化してしまった。

エキストラ「そんな作戦では駄目だ!」
エキストラ「だいたいブレダ軍はだな、いつも‥‥ (`Д´)」
エキストラ「それを言うならエステルランドもではないか! ヽ(`Д´)ノ」


 要塞奪還の悲願も仲違いで潰えたかと思われたその時、長衣を翻した美貌の軍師が進み出ると、有象無象を一喝した。マテラ人には珍しい金髪には、小さな姫君たちが好むような髪飾りが今日も光っていた。

リーシア「今は、互いに合い争っている場合ではありません!
 少数精鋭で攻め込み、一気に敵将の首を取るのが吉です。敵は王の力と、恐怖によって縛られています。さすれば残りの敵は散り散りになるでしょう」
エキストラ一同「はっ!」

 火急のときにくだらぬ争いを繰り返す愚かさに気付いた面々は、はたと押し黙ってリーシア・フロワイデに従った。
そう、これは北の城砦に人間世界のを取り戻す重要な戦いなのだ。


リーシア「他に、意見はありませんか」

ローリエ「恐れながら申し上げます。わたくしも、リーシア卿に同意見です。ですが、問題は敵の陣の厚さ。本陣に攻め込む前に、どれだけ敵が現れるかが‥‥」

 ローリエが控えめに続ける。そして、話は思わぬ味方の話題になった。情報によれば、シルトマウアー城砦にはどこかに抜け道があり、それを通じて速やかに移動できるというのだ!


 敵将の撃破は少数精鋭の部隊で行うことが決定し、軍議は無事に終わった。
 口論のさなかも腕を組んで押し黙っていた泥髪王ガイリングは、話が終わると将に声を掛けた。その相手は、どこか人形のような風貌をした、かつての敵軍の凛々しい女性騎士だった。

ガイリング王「ところで、これなるオルフェンはまだ年若く、経験も浅い。
ローリエ卿、そなたに預ける」
ローリエ「わ、わたくしにですか? (・о・」

 予想外の王命に、ローリエは水色の瞳を丸くした。

ガイリング王「案ずるな。機甲馬の世話よりはたやすいであろう」
ローリエ「は、はぁ‥‥」

 半分冗談のつもりだったのだろうか、王は豪快に笑うと行ってしまった。
 肝心のオルフェン卿はまだ憮然としていた。
豚の王と比べられたり、と比べられたり、小ツェルコンにとっては散々な一日である。

Kampf des Höllen Bergfried - 地獄塔の戦い

 そして時がしばし経ったある日。ブレダ=エステルランド連合軍とオーク軍は、互いの将に率いられた隊を率い、小競り合いを繰り返していた。
 北狄軍を率いるのはやはり、中央に陣取るオーク王ゲーマルク。人間の軍を率いていたのは2人の騎士。オーク王本人と一騎討ちを演じた大槍の使い手、オルフェンと、の如き盾を携えたローリエだった。

 今日の戦闘はまさに小競り合いで、互いにさしたる損害も出ていなかった。馬上で戦場を見守るローリエがふと横を見ると、王の子とも言われる少年騎士は今日も憮然としていた。


ローリエ「小ツェルコン。何が気に入らないのだ」
オルフェン「全てです」

 小ツェルコンはぶすっとした表情を変えず、フェルゲン包囲戦で自分の大槍を弾いた盾の使い手を振り返った。

オルフェン「この戦い、この敵、全てが気に入りません。
ローリエ卿、貴殿には敬意を払いますが、私とてブレダの百騎を預かる身。
あのような敵が相手では、ブレダの名折れです」

 そして、幼少の頃の泥髪王同様に激しやすい少年は、敵陣の中央をきっと睨んだ。


オルフェン「それに――奴は、ゲーマルクじゃない
ローリエ「なに? それはまことか?」


 北の戦場より遠く彼方、ヴァイセフラオたちの空中城ヴェルンフラムよりもさらに彼方、トーキョーは秋葉原のアクト会場では、勇者どのが後ろにひっくり返らんばかりにしていた所であった。

勇者エムどの「なんで分かるんだ〜〜! (ノ∀`)」
IBの人とツタヤの人「ラスボスは、展開フェイズには出てこない! ( ´∀`)σ)Д`)」

 世界の真理の守護者、使徒アクシスよ御加護を。なんと、この邪推は当たっていたのである!


ローリエ「なるほど、言われてみれば確かに‥‥」

 ローリエ卿と中の人はまだそこまで考えていなかった。機甲馬ブリーゼを前へ進め、ローリエは異国産の硝子のような青い瞳を遠くに凝らした。
 確かに、本日のゲーマルク王らしき敵将はどこか違った。オルフェンと刃を交えた時の堂々さはなく、味方の兵を常に壁としたせせこましい戦いを続けている。
 ローリエは首を振り、銀幕と読者の方に向かって呟いた。

ローリエ「もしやこのオルフェン卿、本当にガイリング王のご子息なのかもしれない‥‥」
一同の中の人「ヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノ」


 やがて小競り合いは人間側の勝利に終わった。高揚した兵士たちが槍を手に逃げるオーク軍を追撃していく。うろんなオーク王は部下を盾にすると、さっさと一目散に逃げてしまっていた。
 残りのオークたちを蹴散らし、逃げる将に追いすがろうと一陣の風となって飛び出さんとする馬影があった。誰あろう、またしても血気にはやったオルフェンと愛馬デュナンであった。
 その手綱を取り、もう一人の将が、自軍に呼びかける。

ローリエ「早まるな、オルフェン卿! 深追いするな。みなも追撃はそこまでにしろ!」
オルフェン「解せません、ローリエ卿。追撃のご命令をっ!」
ローリエ「駄目だ。罠があったりしたらどうするのだ」
オルフェン「どうか、追撃のご命令をっ!」

 駄々をこねる子供同然の少年騎士に、女性騎士は母のように心配そうな顔をした。

ローリエ「何がそんなに気に入らぬのだ」
オルフェン「あの偽者です」

 ようやく落ち着いた小ツェルコンは、すたこらさっさと逃げていった敵将の方角をきっと睨んだ。

オルフェン「――奴は、ゲーマルクを侮辱しました」


 響いた声は、やはり遠くしゅらのばの国からであった。

IBの人「おいツタヤ! セイバー語がどんどん酷くなってるぞ! ε=(ノ゚∀゚)ノ」
一同「ヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノ」

 おお、神よ! しゅらのばの国の人がツッコんでいるのは、TRPGファンに好きな人が多い『Fate stay/night』の登場人物のセイバーのことである。金髪の女性の英霊としてジャンヌダルクを順当に連想するところを永遠の王アーサーの化身という仰天設定のサーバントの女の子だ。
「3rd時代に相応しい新キャラの少女騎士を作ったらロールプレイがセイバーだった」「新生エステルランド神聖騎士団長リエッタ・クリューガーをNPCで演じたらセイバーになっていた」などの小噺は、《事情通》するとちらほらと見かける。貴方のハイデルランドではいかがだろうか。
 水の勢力の子、盾の使徒アダマスよどうか許したまえ。どうしてゲーマーというのはみな同じことを考えるのだろうか。さて、それはさておき、


オルフェン「‥‥ええ。“体は熱く、心はクールに”。分かってますよ」

 謎のFate語を呟くとたぎる心をどうにか抑え、小ツェルコンは馬を引き、憮然とした顔で戦場から去っていった。


 残されたローリエは馬上でふう、と小さく嘆息すると、馬の頭を撫でた。

ローリエ「やれやれ。なあブリーゼ、小ツェルコンはそなたより手間が掛かるようだ」

 数多くの戦いを共に駆け抜けてきた不思議なクレアータ・ホースは蒸気の息を吐くと、あるじに同意を示すのだった。

Kampf des Höllen Bergfried - 地獄塔の戦い

 長期に渡る戦を覚悟し、本格的に敷いた陣も整ったブレダ=エステルランド連合軍。噂に惑わされやすい一般兵士の間では、怪談が囁かれていた。
 なんでも地獄塔に近寄ると夜な夜な、真っ赤な軍旗を持った亡霊が出るというのである。旗の色は血の色、人間の血で染まった真っ赤な旗だというのだ‥‥。
 『ランド・オブ・ザ・ギルティ』を覚えているファンの方は思い出していただきたい。“男たちの旗”のあの物語である!

 そんなある夜のこと。シェラムが陣を歩いていると、松明の光を避けるように、怪しい人影が滑るように歩いていた。

シェラム「誰だ。それ以上動くと撃つぞ」

 人影は止まった。よく確かめれば、滑らかな体つきはのものである。ゆっくりとフードを取ったそこには――シェラムの旧知の相棒、クリスの顔があった。


勇者どの「ちなみにポニーテールね」
一同の中の人「ポニーテール!」
IBの人「おいエム〜! 眼鏡とかポニーテールとか、そういう大事な属性は先に言えよ〜! (;゚∀゚)=3」
勇者どの「仕方ないだろー。さっき言い忘れたんだよー! (´・ω・`)」
ツタヤの人「ポニーテールだったら覆面しても意味ないじゃん! (ノ∀`)」


 さてそんなことはさておき。黒髪を後ろで縛ったブレダ軍の密偵クリス、地獄塔でシェラムを逃がす囮となって散ったかと思えた彼女が、そこにいた。
 だが‥‥フードをとった彼女の額には、不可思議な紋様が刻まれていた。二十二のアルカナの使徒の聖痕にもどこか似た奇妙な紋。だがそれは‥‥「ま」のつくサムシングだったのである!

シェラム「クリス‥‥お前なのか?」
リーシア「そこで何をしているのです!」

 軍師リーシアが二人に気付き、誰何する。クリスは月と影の使徒ルナの奇跡∴不可知∴を用いると、シェラムに当て身を飛ばし、一瞬の隙を突いて姿を消した。

シェラム「あいつの額の印‥‥あれは‥‥ (-_-;)」
リーシア「絶望してはいけません。たとえ戦うことになったとしても、彼女の魂はまだ解放できるはずです」

Kampf des Höllen Bergfried - 地獄塔の戦い

 西方暦1064年、秋の深まった10月26日。シーンプレイヤーがローリエとなったこの日も、朝日と共に戦いとなった。なんとこの日は、北狄軍にはトロールが‥‥

勇者どの「あー間違えたトロールは次のシーンだ! ・゚・(ノД`)・゚ ・。」

 おっとっと、今の映像は予告編だったようだ。このシーンの敵は例のゲーマルクの偽者を指揮官としたオーク軍であった。


ローリエ「ますます、小ツェルコンに戦わせてはいけない相手だな‥‥。
 よし、強襲を掛けて敵の将を狙う。往くぞ!」

 銀の髪を翻し、不思議な白馬ジルバァブリーゼに跨った女性騎士に率いられた一隊は敵の中に斬り込んだ。

 展開フェイズでの簡易戦闘の戦いぶりが、最後の戦闘でのトループの数に影響するというエムな仕掛けがシナリオには組み込まれていたのである。
 簡易戦闘でローリエは《渾身撃》で敵を狙い、敵も反撃する。だが簡易戦闘は終わってしまい、またしても、ゲーマルクの偽者は部下にしんがりを任すと逃げてしまった。

兵士たち「くそっ! また逃がしたか! ヽ(`Д´)ノ」
ローリエ「わたしたちにも小ツェルコンの気持ちが、少し分かったようだな‥‥」

Kampf des Höllen Bergfried - 地獄塔の戦い

 そして、リーシアがシーンプレイヤーとなった次なる合戦のシーン。
今度こそ現れたのはトロールであった! 中で暴れる凶暴な怪物たちを閉じ込めた大きな檻を苦労してオーク兵たちが開き、解放されたトロールたちは雄叫びを上げて一層暴れだした。盲目の怒りが向く先には人間たちの軍がいた。

リーシア「今のうちに陣形を固めよ! 工兵を出し、今のうちにを掘るのです。左右と真ん中の三つ!」
兵士「はっ!」

 短い時間では怪物を生き埋めにするほどの穴は掘れない。足場を崩すに足る深さで、うまいこと表面を偽装した穴ができあがった。

リーシア「左翼と右翼は突出、中央は様子を見つつ後退! 真ん中の穴にトロールを誘い、左右から同時に攻め込むのです!」
兵士「おお!」

 作戦は功を奏した。おびき寄せられたトロールは罠に嵌り、ぬかるみに足を取られて速度を落とす。そこへ、長い槍を構えた兵士たちが左右から満を持して突き込み、見事に怪物を討ち取る。簡易戦闘は勝利に終わった。


 軍師の計略による勝利に沸く兵たちの横で、一人憮然としている騎士がいた。誰あろう、小ツェルコンである。

オルフェン「いつまでこんな小競り合いをしているのですか」
リーシア「ならば、あなたが討って出れば良い。ゲーマルクに出来たのです、あなたにできないはずがない」
オルフェン「まったく、悠長すぎます!」

 小ツェルコンはむすっとしたまま馬を蹴り、単騎で一駆けをしに出て行った。

Kampf des Höllen Bergfried - 地獄塔の戦い

 続いて、密偵シェラムのシーンは夜の舞台。将としても優秀なゲーマルクに率いられた北狄軍は狡猾な手を使ってきた。
闇に紛れ、闇カラスに乗ったオーク軍たちが、名のある敵将の首を掻かんと大胆にも夜空から本陣に攻め込んできたのである!

 ゲーマルク王の偽者が狙ったのは開明の王ガイリング二世が休んでいたテントであった。その前に立ちはだかるシェラムとリーシアとの間に戦闘が発生する。悪徳発生。敵は殺戮者であった!


IBの人「じゃあ戦闘前に《守護結界》と《障壁》を生やします ('∀`)b」

 これがしゅらのばクォリティである。戦いは激しいものだった。シェラムがダメージでI30を出したり、リーシアがダメージ減少でなんと34点も弾いたりしながら続く。だが、敵は∴模造∴からの∴神移∴ですたこらさっさと逃げてしまった。


 登場を促され、オルフェンとローリエも急ぎ馬に乗って駆けつける。オークたちは撃退されたが、火を掛けられた陣はそのままだった。回りでは布や木が燃え、火の粉が散って大変な有様である。

リーシア「‥‥はい。敵は殺戮者です。逃げられました」
オルフェン「ローリエ卿! 敵はどこです!」
ローリエ「早まるな。そなたの一番嫌いな、ゲーマルク王の偽者だ」
オルフェン「なればなおのこと、見過ごすわけには!」

 小ツェルコンは愛馬デュナンの腹を蹴ると、勝手に単騎走り出し、そのままシーンから退場してしまった。これがツタヤ☆クォリティである!


 続いて場面は一同が集まり、相談の場面となった。陣営を立て直した後、王や将兵たちが一同に会する。
 しばらく遅れて馬の音がし、銀髪の女性騎士が入ってきた。

ローリエ「申し訳ありません。小ツェルコンを探すのに手間が掛かりました」

 ブレダ軍の何人かがやれやれと顔を覆った。だが、空気を全く読んでいないオルフェンは、憮然とした顔で王に報告した。

オルフェン「敵を、取り逃がしました」
ブレダの高官「(`△´)」


 ようやく軍議は本題に入った。敵を討ち取るための少数の精鋭部隊の選抜である。オーク王とも戦ったブレダ一の大槍の使い手オルフェン、泥髪王よりそのお目付け役を任ぜられたローリエ・リルケ、軍略で連合軍を勝利に導いたリーシア・フロワイデが推挙される。だが少数部隊には、その目となる斥候が必要だ。

リーシア「ですが、もう一人必要です」

 エステルランドの美貌の軍師の目が、ブレダ軍のシェラムと合った。頷いてシェラムも進み出、参加を述べる。一同から承認が折り、晴れて部隊の構成員は決定した。
 シェラムたちは握手を交わし、決意を新たにする。建国王の時代、英雄王アイルハルトに付き従った悲劇の乙女スヴァンヒルデが僅かな期間で築き上げたという長大な防壁を、闇の鎖に囚われた北の城砦を取り戻す戦い。この戦には、神の使徒の三つの印を刻まれた英雄たちの力が必要なのだ。


 レコードシートに記してゆく鎖も貯まり、戦いは迫ってきた。だが舞台裏で物忌みしたりしていても、逆位置の鎖は多い。

一同「GMシーンまだ〜?(チンチンチン)」

 だが勇者どのの答えは厳しかった。容赦なく次のシーンへ、いよいよ聖痕者たちは発見された秘密の地下通路を進み、一路ベルクフリートを目指す!

Kampf des Höllen Bergfried - 地獄塔の戦い

 秘密の通路は思いのほか広く、騎乗した騎士でも通れるほどだった。いざという時に軍が通り抜けられるようにしてあったのだろうか。
 松明に火を灯し、暗い通路を進む部隊の前を、一行の目となって先行していたシェラムは立ち止まった。
 影に紛れて立っていたのは、闇と同じ色の髪を頭の後ろで束ねた、かつての相棒の女性であった。


シェラムの中の人「ナイフの残りが少ないよ〜 ヾ(;´▽`)」
一同の中の人「な、なに〜! (;゚∀゚)=3」
一同の中の人「いや! N◎VAのように<売買>判定はないが、買い物はいつでもできるはずだ! ('ー`)b」
一同の中の人「(ルールブック175ページを見る)アーリークロスは‥‥30フローリン? 高っ! (;´Д`)」


クリス「残りは9本ね」
シェラム「――いや、10本だ」

 静かに語り合う男と女。シェラムの十字短剣が抜かれ、戦いが始まった!
 リーシアの《輝ける祈り》《聖歌》《聖戦》の合わせ技でダイス数+1、クリティカル+2、ダメージ+3という加護の元にシェラムの短剣が続けざまに飛ぶ。だが、鏡の盾を掲げて防戦に徹していたローリエ、シェラムに加勢するオルフェンでは徐々にきつくなっていた。クリスは秘儀魔法すら使い、額の奇妙な印により、様々な魔神の力を引き出すのだ。

ローリエ「やむを得ないか‥‥っ!」

 女子供、弱者には使えない《騎士の誉れ》は女性同士だと条件がどうなるのかは謎だが、《防護》からのリアクションに徹していたローリエも長剣で攻撃に転じる。

オルフェン「俺は、騎士の誉れを捨てる!」

 小ツェルコンも大槍での全力攻撃に移る。二人の加勢のもと、シェラムの奮闘あって、やがて「ま」がつく印に操られた女性は倒れた。
 《花押》の印を魂に押された者はもはや転生は叶わず、その魂は魔神に刈り取られて喰われるという。クリスは地獄塔で命を落とし、《偽りの生の印》で魔神に逆らえぬ操り人形と化していたのであろう。
 だが‥‥ここでエムマジックがモニョモニョした。∴封印∴の逆位置がモニョモニョし、解放されたクリスの魂は転生叶った。彼女の想いは、一振りの短剣の中に生き続けることになったのである!☆


 シェラムは大事そうに短剣を布で包み、身に着けた。
 長剣を収めたローリエは控えめに声を掛けた。

ローリエ「シェラム。――そなたにとって、何か特別な女性だったのか?」
シェラム「‥‥特別かどうかは分からない。だが、共に死線をくぐり抜けた、命の恩人であったことは確かだ」
ローリエ「そうか。では、彼女のに祈ろう」

 癒しの使徒マーテルの加護の下にある騎士ローリエは小さく十字を切った。リーシアもそれに習った。
 相変わらず空気を読んでいない小ツェルコンは、勝手に理解すると言った。

オルフェン「俺は、騎士の誉れを捨てた。お前の大切な女だったとは、悪いことをした」


ツタヤの人「立った立った、フラグが立った〜♪ ヽ(´▽`)ノ」

 なんと、普段よくこういうことをするのはビッグナンバーの時の(ゲフンゲフン)、いや、、今回はPC1の中のツタヤの人がフラグを立てたのである。アーよ、御照覧あれ!

Kampf des Höllen Bergfried - 地獄塔の戦い

 地下通路の上を越え、ハイデルランドの空を越え、ヴェルンフラム城の彼方、遠く現実世界ではアクト開始から2時間50分が経過。いよいよ対決ステージとなった。

 闇の鎖の悪しき気が満ちる通路を越え、地上の地獄塔に出た後。
 中央には、北狄たちの王が立ちはだかっていた。大の男よりも数段高い上背、丸太のように太い手足。獣の首飾りに毛皮、禍々しい鎧。だが、牙の生えた豚のような顔ではなく、ゲーマルク王は王者の威厳のようなものすら放っていた。

ゲーマルク王「人間たちよ、なぜこの道が分かった!」
リーシア「過去の英霊たちが、私たちを導いてきたのです」

 またもFateっぽくなりそうなところを、小ツェルコンは怒りも露わに豚人の王ににじり寄った。

オルフェン「汚いぞ。なぜ女を盾にっ!」
ゲーマルク王「ああ、あれは我が部下の将が、魔神の技を使って勝手にしたことだ」
オルフェン「ならば、なぜ王としてそれを許した!」

 激した少年騎士は大槍を手に異種族の王に詰め寄った。今すぐにでも戦いが始まりそうな雰囲気である。英雄物語ならばこれも相応しい絵だが‥‥ここがゲームの辛いところ。ブレイド・オブ・アルカナはシステム上、殺戮者と1対1で戦うのは極めて危険なのだ!

オルフェンの中の人「誰か止めて〜 ヽ(@▽@)ノ」

 自分で出て行っておいて一体この人は何を言っているのだろうか。


リーシア「敵は北狄の王です。人間の理屈は通じません。ローリエ卿、あなたも何か言ってやってください」

ローリエ「どうやら、そのようですね」

 人形の女騎士は心配そうに若者に目をやると言った。

ローリエ「落ち着け、オルフェン卿! そなたがそんな有様では、ブレダの未来の王にはなれませんぞっ」

オルフェン「‥‥はっ。分かりましたよ。“体は熱く、心はクールに”ですね」

 小ツェルコンはナゾのFate語を呟くと、憮然とした表情でヘビースピアを構えた。



 その時、どこか遠くから輝きが見えた。塔から見下ろす地上でも総攻撃が始まっている頃である。殺戮者であるゲーマルク王も、聖痕者である4人にには見覚えのある特別な輝きであった。聖痕が体を離れ、天に昇っていく時の輝きである。この時地上では、哀れ本当の名前もほとんど聞かれなかった王の偽者が倒されたのであった。
 討ち取ったのはブレダ軍のリーズ、この時の戦いの後に要塞東塔の城砦守備員に任じられる“小覇王”のリーズである。彼女の最初の手柄であった。これがツインテールの強さなのだ!
 あ、いや、オフィシャル有名NPCも頑張っているのである。ここは続 いてPC陣もがむばらねばなるまい。

 そんなことをしていると、オーク王はラスボスぢからで、天に帰っていく聖痕の幾つかを分捕って自分のものにするという離れ業をやってのけた。宴宣言、PC1が名乗りを挙げ、いよいよ戦闘である!

オルフェン「我が名はオルフェン、未来のブレダを継ぎしものよ」

ゲーマルク王「おうよ! 我が名はゲーマルク、北狄の王なり。来い、人間よ!」

Kampf des Höllen Bergfried - 地獄塔の戦い

 展開ステージでの戦闘結果、王の後ろからわらわらと出てきたオーク軍のトループは3グループとなった。弓と槍を構えている。
 かくしてラウンド進行開始! 先手をとってリーシアがいきなり∴大破壊∴、力の術師エフェクトスの力でトループ壊滅を狙う。これはオーク王が《消散の印》で防いだ。伝説に語られる幾柱かの魔神が、オーク王を守っているのだ!
 リーシアの中の人が黙って考え始め、IBクォリティの戦略が始まる。

IBの人「もう∴天の火∴撃っちゃってもいいかも!」
シェラムの中の人「よーし撃っちゃうぞ〜 (っ´▽`)っ」


 放たれた無数の投げナイフが裁きの炎の使徒イグニスの力の元、空中に広がると流星の如く豚人の王に降り注ぐ!
 ゲーマルク王は∴拡大∴でこれをシーン全体に範囲変更。PC側はローリエが∴無敵防御∴、これをゲーマルクが∴拡大∴してシーン防御に変更してまるごと防ぐという手に出たが‥‥
 ここで、∴無敵防御∴を∴拡大∴したらどうなるかのルール論争になった。アクトが盛り上がった時に始まると実にショボンヌなルール談義である。文章で書くと簡単だが、現実世界で10分ほどが消費された。
 結局、魔印《混沌の印》と《消散の印》で防ぎ、シェラムの∴天の火∴の処理までが差し戻しとなった。


 改めてセットアップ。オルフェンが改めて名乗りをあげ、優秀な指揮官ではなく戦いぶりに回りが湧き立つという理由付けで《帝王学》。シェラムがふたたび∴天の火∴、支援もあってIの53点を叩き出す。
 リーシアは《聖歌》《聖戦》のいつものコンボに《元力付与》《元力:凍》。小ツェルコンの大槍、ローリエの長剣、シェラムの十字短剣はダイス+1、クリティカル値+2、ダメージ+3、さらに氷の力を纏うとダメージ種別C変更、敵のクリティカル-2という力を得た!

ローリエ「オルフェン卿、すぐそちらに参ります!」

 北狄の王をブレダの若者に任せ、まず数を減らすべきかと決めたローリエは馬を降りると、オークの兵士たちに向かった。このアクト用に火力を上げていた《渾身撃》で槍兵に斬り掛かる。一方、オーク王も小ツェルコンに激しく攻撃を浴びせた。


 続いて2ラウンド。シーンタロットは変わり、シーンも切り替わるのがN◎VAと間違えやすいところである。
 シェラムが発止と決めた十字短剣はペナルティがきついため、ゲーマルク王が∴無敵防御∴。氷の元力をまとった剣の助けもありローリエはC30点を出すとトループを討ち果たす。
 さらにシェラムが∴不可知∴、夜と月の使徒ルナの助けの元に攻撃、王も同じく奇跡で防ぐ。

 オーク王の苛烈な攻撃が一行に迫った時、今度はシェラムが∴呪縛∴、真理の支配者の娘の加護のもとに技能<重武器>の使用を封じる。オーク王と勇者どのの数瞬の逡巡の元‥‥この奇跡は通った!

オルフェン「どうしたゲーマルク、腕が鈍っているぞ」

 オルフェンの中の人がおざなりに言った。シェラムの十字短剣アーリークロスが切れ、ローリエの剣の元にオーク兵のトループが滅び、オルフェンはヘビースピアでC35点を出す。魔神の寵愛の印である《魔汁の印》が防いだ。


 そして3ラウンド。ゲーマルク王が奪った聖痕が輝いた。困ってレクスの∴呪縛∴、封じるのはシェラムの<射撃>技能である。

 一同の中の人「 ゲ ー マ ル ク 必 死 だ な ('∀`)」


 これは防ぎようがなかった。リーシアはいつもの援護技を真理の守護者アクシスの力を借り、∴拡大∴で効果範囲拡大。ローリエはC32点を出してオーク兵のトループを倒す。
 オーク王はまだ終わらなかった。オービスの∴封印∴の逆位置、願いを叶える。
 この逆位置の奇跡は3rdになって戦略が広がったところである。願ったのはアルドールの奇跡∴絶対攻撃∴の使用、一同がOKする。
 使う∴絶対攻撃∴は逆位置だった。以後の特技使用不可と引き換えに全ての代償を無視、苛烈な全力攻撃をクリティカルで成功させるものである。

 文章で書くと簡単だが、この戦闘はかなりの激戦であった。ラウンド進行中の特技成長までした苛烈な戦いの末に、ようやく勝利が刻まれし者たちの側に傾くか‥‥と、場全体の空気が爽やかな思いに包まれ始めたところであった。これは豚人の王の最後のあがきであるかに見えた。だがしかし!

勇者どの「そこで∴死神の手∴を重ねて《剣圧》でエンゲージ全体攻撃」

一同の中の人「‥‥まずい。これはまずい (゚Д゚;)」
一同の中の人「非常にまずい。全員死ぬぞ! Σ(´□`;)」


 ∴絶対攻撃∴逆位置によって全ての代償を無視した1回だけの全力攻撃、アルドール特技《剣圧》でエンゲージ全体攻撃、さらに10D10の大ダメージ追加。接近していた小ツェルコン、ローリエ、リーシアが目標。なんと判定にしてダメージは12D+25点である。結果はS73点装甲無視という恐るべきマロ技であった。
 戦いの結末がようやく見えたかのここに来ての重大危機である。ダイスゲームではランダム性は楽しみの一つではあるが、アクトが完全に中断してしまった。
 ふたたび、こうして文章で書くとちょっとだが、実際のアクトではここでかなり時間を消費している。

リーシアと中の人「HPが-34点、絶対に死ねる ('∀`)」
オルフェンと中の人「《苦痛耐性》を6Lvぐらい全員生やすか‥‥? (ノ∀`)」
ローリエと中の人「それはアクト後にすぐ消したいところですね‥‥ (-∧-)」


 かんかんがくがく、主にリーシアとオルフェンの中の人が議論してゲームが完全に中断してさんざん時間を消費してずいぶん経った後。ようやく結論が出た。
 ルール上は可能なため、オルフェンがローリエに対し戦闘スポットルールのカバーリングを宣言。その後ダメージが発生しローリエだけが助かり、オルフェンとリーシアが大ダメージを受けてHPがマイナス、死亡するのはクリンナップフェイズなのでこの時点ではまだ昏倒
 同タイミングでローリエが∴再生∴でリーシアを復活。そして2ndアクションフェイズ、復活したリーシアはいきなり成長、マーテル特技《信じる心》を生やしてオルフェンに対し使用。オルフェンは昏倒から回復、HP1でぎりぎり復活。さらにリーシアがクリンナップフェイズ、∴再生∴の正位置でオルフェンのHPを全快。
 これでクリンナップフェイズでの死亡を免れ、第4ラウンド開始時点では全員が立っていることになる。


 ようやく第4ラウンド。銀の星の司祭、原罪なき使徒クレアータの加護でローリエが∴戦鬼∴。《怪力》《渾身撃》を込めた数回の連続攻撃が走る。だが見よ、ゲーマルク王はエムぢからの奇跡のダイス目で全ての攻撃を避けてしまう! HPがマイナスに突入したローリエは膝をつき、倒れてしまった。

ローリエ「なぜ、これを全て‥‥(ばたっ)」


 見れば必中の十字短剣を投げ尽くした若者を始め、女騎士は髪を乱して倒れ、控えている女軍師は全ての加護と特技を使い果たし、今にも闇の鎖に囚われんばかりに疲弊しきっている。残っているのは、傲岸不遜な面構えでヘビースピアを構える若き少年騎士ただ一人であった。

ゲーマルク王「どうした! 残りはお前だけだぞ!」

オルフェン「それは、こちらの台詞だッ!」

 オルフェンが全力攻撃、最後の最後でダメージはなんと41点! 大槍で体を貫かれ、北狄の英雄は遂に倒れた!



オルフェン「汝ゲーマルク卿、立派な騎士であった」

 だが、異種族の王は人間の施しなど受けなかった。よろよろと北側の窓際まで寄ると、そのまま自ら身を投げる。長きに渡り人間世界を脅かしてきたオークの王の死体は森に落ち、そのまま発見されることはなかった。
 オルフェンが血染めの旗を塔から掲げ、暁の子、まことの王の使徒コロナの力で∴紋章∴を使用。
 オーク王の偽者を討伐し、北狄軍と戦っていたブレダ=エステルランド連合軍の兵たちは、今ここで長年の悲願であった地獄塔の奪回が叶ったことを知った。ヘレン・ベルクフリートは、白鳥の乙女スヴァンヒルデが建てた伝説の城壁は、ようやく人間世界の手に戻ってきたのだ。


 北の森から幾筋もの光が生じ、天に昇ってゆく。ゲーマルク王が今まで奪ってきた聖痕が解放され、天に帰っていった。全ての聖痕が天に輝く星となるまで、刻まれし者の戦いは続くのだ。
 ちなみに聖痕15、魔印5で合計20にも及んだ。

オルフェンの中の人「けっこう多いな! (ノ∀`)」

 オフィシャルのSSSなど大抵のしなりおだと15前後の場合も多いので、ゲーマルク王はかなりの強力な殺戮者だったのである!
 ちなみにDPはリーシアが-20、オルフェンが-30、ローリエが-2、シェラムが辛うじて+。アクト中の消費経験点はシェラムとローリエがゼロ、リーシアが35点、オルフェンが15点。かなり激しい戦いであった。
 闇の鎖に囚われるかまで疲弊していたリーシアとオルフェンも殺戮者に堕ちるのを免れ、物語は終局ステージへと巡る‥‥。


Kampf des Höllen Bergfried - 地獄塔の戦い

 北狄を撃退し、ひとときの平和が訪れたシュパイアーマルク辺境領。
 アダルベルト・ブリーエンツ二世が城でくつろいでいると、勇将と共に北へ向かい、連合軍を勝利に導いた配下の騎士がやってきた。マテラ人には珍しい金髪碧眼、今日も長い髪を止めている髪飾り。美貌の軍師リーシア・フロワイデである。
 鎧を脱いだ辺境伯アダルベルトは、今日は優雅に紅茶を飲んでいた。

リーシア「相変わらず、午後の紅茶が似合わない人ですね」
アダルベルト二世「むぅ、言ってくれるな」

 リーシアの冗談は確かに的を得てはいた。現在48歳、190cmの長身に堂々とした体躯、戦場で敵を見据えている方が似合う濃い藍色の瞳の辺境伯が、見事な禿頭を光らせながら遠い異国産の紅茶を飲んでいるのは、あまり似合ってはいない。
 ハイデルランドの行く末を決める選帝侯の指輪のひとつ、氷の指輪を持つ辺境伯は、深謀を好まぬ豪快で実直な勇将として知られていた。


アダルベルト二世「ところでおぬし、その後の仕官はどうするつもりなのだ」

リーシア「まだ私は、かの兄王子に仕えるまでには至っていません。
闇を光に、今よりも確かに闇を光に返せるようになったら、仕えに行こうと思っています」

 遠くを見るリーシアの目は、遠くエステルランドを見ていたのか。その髪に、26歳の女性よりは幼い姫君に似合うような、可愛らしい髪留めが光っているのを辺境伯は認めた。

アダルベルト二世「――おぬし、まだ、アンセル王子殿下のことをっておるのか?」
リーシア「いいのです。身分違いの、恋ですから‥‥」


 リーシア・フロワイデが髪飾りを贈られたのは、まだほんの幼い頃だった。多数の兵士を手足のように操り、深い知略で軍を勝利に導くことのできる軍師は、遠い昔のことを今も覚えていたのだ。



 この翌年の1065年、後のエステルランド王国分裂の発端となる選帝侯会議が開かれ、二言なしを潔しとするアダルベルト・ブリーエンツ二世はかねてよりの通り、忠義の相手に第二王子カールを選ぶ。その後の激動の中でも最後まで辺境伯は前言を翻さず、最後までカール王子に付いた。
 王国史上最も激しい戦いとなった三王会戦でもカール王子の軍の筆頭として出陣、盟友グユクと共に大奮戦の後に討ち死に。敵にも味方にも、勇将の最期を知らしめることになる。
 軍師リーシアがこの激動の数年でいかなる道を辿るのかは、別の物語の語るところであろう。


Kampf des Höllen Bergfried - 地獄塔の戦い

 戦乱の世にあっても人の集まる町は栄え、人々はしぶとく生きていく。
 遠い北から北狄軍撃退の報が伝わり、活気を増した何処かの町。開かれた市場では、農産物から刀剣類、遠い異国の品まで、ありとあらゆるものが並んでいた。
 その中を、どこか放心したようにも見える面持ちで彷徨い歩く若者の姿があった。軽装で軽やかに、だが当てもなく歩いている。


武器商人「さあさ、よってらっしゃいみてらっしゃい! おっと兄さん、その短剣、売ってかないかい。中古品の買い取りもやってるんだ。新品でもいいのが揃ってるよ」
シェラム「すまないな。これは、大事なものなんだ」

 シェラムは、大切に帯びている短剣を見せた。

武器商人「おっとこれは失礼! よくよく見れば、ずいぶんな値打ちものじゃないか。ウチで扱うような品じゃあないな。
兄さん、その短剣、大事にしろよ」

 曰くありげな、魔法の力さえ宿しているような見事な短剣を見て取ると、商人は慌てて詫びると若者を見送った。


 シェラムはふと振り返り、短剣に指で触れると、賑やかな市場の喧騒を見渡した。

シェラム「クリス、にはこの光景が見えているかい――」



 西方暦1064年の暮れのことであった。翌年の1065年、魔神が手を引いたのか再び北狄が不穏な動きを見せ、ブレダとエステルランドの両軍はふたたび北狄大征伐へと赴くことになる。
 だが両軍の英雄、ガイリング一世とアンセル王子は深く斬り込んだ先で共に消息不明となり、ブレダの民たちを悲しませた。数年もの沈黙の後にようやく泥髪王が復活するまで、アンセル王子の卑劣な裏切りだったのではないかとブレダの多くの将兵が憤った戦いである。
 騎士や歩兵、弓兵に槍兵が戦に必要なのと同様、密偵もまた果たす役割は大きい。
 ブレダ王国を襲うこの先数年の激動の中、シェラムは王国軍の目と耳となって密かな活躍を続けるのか。あるいは要塞奪回の後、形見の短剣を携えて世界の何処かを彷徨うことになるのか。これも、別の物語の語るところとなろう。


Kampf des Höllen Bergfried - 地獄塔の戦い

 シルトマウアー要塞に見事人間世界の旗が翻るようになった一ヵ月後。
エステルランド王国首都では、戦で活躍した将兵たちに恩賞検分の儀が行われていた。第一王子アンセルを初め文官たちが揃い、シルトマウアー奪回戦で目覚しい働きをした者に、褒美や領地、爵位、諸々の恩賞が与えられていく。
 王子の前に拝謁し、褒美を賜っては退出してゆくのは様々な者だった。オークを相手に勇敢に戦った歩兵や弓兵、騎士、エステルランド最精鋭と名高い神聖騎士団員に各軍の武将たち。
 いかめしい鎧姿の騎士たちが居並ぶ中でほとんど唯一、簡素なドレスを纏って現れた銀髪の女性がいた。知徳兼備と讃えられながら病に呪われた悲運の王子は、瑠璃色の瞳を優しく細めた。

アンセル王子「そうか。ドレス姿の君も綺麗だね」
ローリエ「殿下。そのようなお世辞を、申されなくても‥‥」


ローリエの中の人「え゛ー。王子ってそういうこと言うのー!」
一同「ヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノ」

 そういえば、黄金週間作戦でのツタヤ☆風味のアンセル王子も同じような事を言ったのだ。
後に名を馳せるメカアンゼル皇帝といい、やはり王子にはバージョンが幾つかあるらしい。
そんなことはさておき、


 若い娘のように驚き、恐縮して頭を下げたローリエに王子は声を掛けた。

アンセル王子「今回は、本当によく働いてくれた」
ローリエ「しかし、最後の戦いで不覚ながら、わたしは力尽きて気を失ってしまいました。やはり最後の一撃を決めたのは、ブレダのオルフェン卿でした」
アンセル王子「だがそれでも君は、この国を救ってくれた。その剣を、これからも捧げてはくれないか」

 鏡の盾のローリエは空色の瞳で、王子を見つめた。人間と何も変わらず、血も流れ、アイセル司教領の故郷で騎士叙勲も受けたが、彼女の出生は人ではなかった。錬金術の娘は第五元素の秘術で生を受け、後に未完の使徒クレアータの聖痕を刻まれることとなったのだ。

ローリエ「――殿下。わたくしの盾には、未だ刻むはありません。
わたくしのような者が、殿下のすぐおそばに仕える訳にもいかないでしょう」
アンセル王子「その盾に、我々の紋を刻んではくれないのかね」

ローリエ「いえ‥‥。――殿下に、そのお言葉を頂けただけで、十分です」


 どこへ旅に出るのか聞かれたローリエは話題を変え、その後互いの故郷に別れていったブレダの友軍たちのことに触れた。

ローリエ「ところで、ガイリング王はその後どうなされたのですか」
アンセル王子「条約は今も遵守されている。しばらくは、あの国とは争うことにはならないだろう」
ローリエ「そうですか。‥‥あのの言うことには、ひとつだけ納得がいかないことがあります」
アンセル王子「ほう‥‥??」
ローリエ「陛下は言われました。
小ツェルコンの面倒を見るのは、機甲馬の世話よりはたやすいだろうと」


 ローリエは懐かしむように王宮の窓の向こうに目をやると、微笑んだ。

ローリエ「あれは明らかにです。オルフェン卿より、わたくしのブリーゼの方が、よほど手が掛かりませんでした」
アンセル王子「そうか、ブレダの英雄は馬よりも手が掛かるか‥‥はははは、おっと(ゴホッ)」
召使いたち「おお殿下、お加減は――」


 恩賞検分が続くエステルランド王宮はしばし笑い声の中で和やかな空気に包まれ、死病に侵された優しい王子は表情を緩めるのだった。



 この時33歳、人徳も知性も兼ね備え、その悲しい宿命を多くの人に惜しまれるアンセル王子は翌年、北狄大征伐にふたたび出陣することになる。ゲーマルク王は討ち果たしたものの、魔神カアスの手引きによってオークはまたも勢力を盛り返すのだ。
 黒い森の奥深く攻め入った部隊は壊滅、ガイリング一世と王子は共に行方知れずとなり、アンセルはその後別人のように変わり果てた姿で帰還を果たす。可憐な妹君ヒルダ姫を初めエステルランドの多くの女性を嘆かせることになる、後の神聖皇帝アンゼル一世である。
 その前年、西方暦1064年暮れの、平和なひと時であった。


Kampf des Höllen Bergfried - 地獄塔の戦い

 そして、終幕ステージは最後のシーンとなった。

ツタヤの人「さあリーズとガイリング、来い щ(゜д゜щ)」

 ツタヤ☆先生は余裕満々でカモソカモソしている。


 夕日が戦いの大地を赤く染め上げる、夜訪れる前の地獄塔。小ツェルコンが遠くを眺めていると、二騎が駆けて来た。一騎に乗っている灰色の髪の偉丈夫は泥髪王。もう一騎の軍装に身を固めた騎士はよく見れば女‥‥しかもまだ少女の年齢の娘だった。
 ヴァルター人の血の混じる白い肌、厳しい決意を宿す青い瞳、左右に分けて縛った金色の髪。誰あろう、小覇王のリーズである。

 かつては2nd時代のアクシスSSS『蛇の車輪』に描かれた頃はまだ12歳、髪の毛にふたつ結んだリボンが可愛らしい少女だった。アングルスSSSにて描かれているフェリックス公息女リエッタ・クリューガーと並び、有名NPC陣の少女系キャラの代表だった彼女も今この時は16歳
 この後、『新派、旧派、ブレダ、エステルランドに関わらず、ハイデルランドの平和を守る志の戦士をわけへだてなく扱う』の有名な約定の元、長く北の砦を護り続けることになるのだ。


 ツインテールのダイナストは馬を降りると、オルフェンの元へ歩いてきた。

オルフェン「こんなところへ、何の御用ですか」

一同の中の人「お前が呼んだんだろ! (;゚∀゚)=3」

 リーズはオーク王征伐の労をねぎらう。小ツェルコンは答えた。

オルフェン「騎士として当然の務めです。あの気高き闇の騎士は、闇の力に囚われているとしても、騎士の名に値する立派な敵将でした」
リーズ「その戦功により、これを与えます」
オルフェン「はっ。―――これは???」


 少年騎士が賜ったのは、一枚のコインであった。黄金でできているわけでもない、奇妙なコイン。リーズも騎士鎧の中に手を伸ばすと、彼女も同じコインを身に着けていることを示す。

 背景に聖人が二人、水にれたの意匠を描いた、謎めいた不思議な紋。それはブレダの民の多くが、物語の中に知るコインだった。
 曰く、王命と世の平安のため、虐げられる民を守り大儀のためにのみ動く秘密の集団がある。曰く、その構成員はあらゆる身分と種族に関係なく選ばれる。曰く、その秘密の長は泥髪王と近しい位置にいる抜群に頭の切れる少女である。曰く‥‥


オルフェン「お戯れを。民衆の与太話です」
リーズ「いいえ。オルフェン卿。汝を今より、濡竜将に任命します」

 濡竜将。国王直属の秘密部隊。各国のどの騎士団にも引けをとらぬ異能の集団。与太話は本当だったのだ。

オルフェン「よろしいのですか。俺のような若輩者に」


 泥髪王に揺らぐことのない忠誠を誓う少女は、コインに刻まれた言葉を繰り返した。

リーズ「民と大儀のために」
オルフェン「‥‥民と大儀のために」



 時に西方暦1064年。人は絶望と共に希望を見る。翌1065年の再度の北狄大征伐、それに続く動乱の数年を控えた秋の終わり。
 打ち立てられた人間世界のは、建国王に仕えた白鳥の乙女が築いた城壁に燦然と煌き、秋の風にそよぐのであった。

Und, Erzählung enden,
auf die Erde in Hiderland ...


Kampf des Höllen Bergfried - 地獄塔の戦い

 かくして現実世界では17時50分、約4時間40分でアクトは終了しました。こうしてアクトの中の世界に集中して文章にするとファンタジーらしい場面、燃える場面も多く、楽しかったと思います。
 R&Rステーションは初めて来たのですが飲み物を売っていたり、その場でTRPGのサプリ類が買えたり便利ですね。(トイレも近くにあるのですが男女兼用なのがもし女性が来るとしたら辛いと思います。)
 卓は6つ位あってこの日はなんと鈴木銀一郎氏が来ていました。奥の卓でN◎VAをやっていたのは【必殺オモシロぢから】の浅間さんたちですね。
 卓の仕切りに天井から下ろせる仕切り紙のようなものが稼動していましたが、音の影響はかなりありました。平日で空いている時はかなり快適だそうですが、イベントやこの日のように全卓埋まっているとかなり辛いところです。本日の費用は\2,000、5人で割ると\400。自分としては別にお金に困っているわけではないので、防音を買える某カラオケボックス約\1,000を選ぶかなあというところです。

 オフィシャルのリプレイ『まことの騎士』や『笑わない街』でもそうなのですが、ブレカナは展開ステージなどロールプレイに集中しているシーンだと非常にファンタジーらしく楽しいのですが、ルール処理が発生すると途端に中断してゲーム的な処理のみになってしまうんですよね。今回も非常に盛り上がっていいところでルール談義が始まり、アクトが事実上しばらく中断してしまいました。
 基本的に神業が1対1で打ち消しあうN◎VAですと、味方や敵ゲストの神業数からかなり先読みして考えることができ、見せ場を適切なキャストに譲ったり敵に華を持たせたり、アクトの盛り上げにかなりのことができます。
 奇跡ではこれができないので、詰め将棋のようでゲーム的な楽しさはあるんですが、奇跡の効果範囲が一瞬でころころ変わったり差し戻しになったり、後でビジュアル的に考えるとそれってホントにかっこいいの絵的にはどうなのよという場面も出てきます。前から「う〜む」と考えていたのですが、このへんはシステム的な宿命もありますね。
 あと、このミニレポではけっこう省略していますが、同じサークルの先輩後輩なので仕方ない面もありますが、IBどのから勇者エムどのへの注文やルールのあれこれが多かったですね。PL同士の言い合いならまだいいのですが、PLからGMへだともう少し控えた方がよいと思いました。(僕も自分より年下の人のGM/RLを相手にする際、かなり気を遣っています。)


 さて。2006年7月現在、噂の“でもんぱ”も発売、リプレイ類やサプリもあれこれ、8月のJGC合わせでは『アルシャード ガイア』も発売、新製品ラッシュが続いていますが。異種族キャラを作りたい人にも待望のブレカナのサプリ『ゲート・オブ・ザ・ブレイブ』も、ふぃあ通7/11付け情報によると8月に出ることになっています。ハイデルランドの新たな冒険を期待しつつ、それではアデュ〜! ヾ(´ー`)ノ


〜おまけ〜

 ポストアクトでアクトの盛り上がった場面を振り返っていた時。小ツェルコンがたびたび口にしていたナゾのFate語『体は熱く、心はクールに』の話になった。飛んできた球と近くに落ちてきた球は全弾拾って打ち返しているRのつく組織の人は、なにやら心残りがある様子だ。

総帥の人「あー、オルフェンのEDに絶対登場しようと思っていたのに。
あんないいシーンになってしまっては出れない! (´¬`)」

ツタヤの人「ダメよ、いわしまんさん。禁止よ禁止! ( ´∀`)σ)Д`)」

総帥の人「あのセリフの話をして最後に絶対からかおうと思ってたのに!
いやー、リーズに出てこられちゃもうダメだなぁ〜 (ノ∀`)」

IBの人「リーズ乗っ取って喋っちゃえばよかったのにー (っ´▽`)っ」
総帥の人「(くわっ)それは絶対にできん! 有名NPCでしかもツインテールじゃあやっぱり譲らないとダメだ。やっぱツインテールには負けるな〜 (´▽`)y-~~~」
アルの人「ツインテールだ! ヽ(´▽`)ノ」
勇者エムの人「ツインテールだ! (;゚∀゚)=3」

誰か「だったら今度からローリエもツインテールですよ! ('∀`)b」 ←もはや 意味不明
総帥の人「ウッキー ヽ(`▽´)ノ」


〜エムぢからなリンク集〜

★m&mさんの [mixi] の 【ブレカナ】地獄塔攻め / 【雑記】さらばゲーマルク / 【雑記】準備大詰め / 【ブレカナ】地獄塔の戦い / 【ブレカナ】地獄塔攻略
 


     


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