トーキョーN◎VA The Detonation
「アーティフィシャル・ライオン」 ver.1.0

■アクトトレーラー

そこには無数の部屋があり、
孤独な獅子が佇んでいる。

獅子は思う。
この世界が生まれたときから存在し、
そこから進化して繁殖したものを除いて、
誰かの手によらず形作られたものは無いのだ。

くり返しくり返し、
創造の手は決して休むことは無い。
獅子は迷い、咆哮する。
一体、この私を造りだしたものは誰なのだと。

トーキョーN◎VA The Detonation
『アーティフィシャル・ライオン』

無数の部屋には、
無数の扉がある。

■レギュレーション
このシナリオは作成したてのキャスト5人向けにデザインされている。よって、最大達成値の目安は21とする。

■キャストの作成
推奨スタイルは下記の5つである。各キャストには記載されている設定が付くことになるので、PLとRLは相談の上でキャストを作成すること。
また、<社会:三合会>の取得を強く推奨する。
なお、キャストは全員、かつて三合会内の組織「9999房(フォーナイン・ルームズ)」(3年前に解散している)の構成員だった過去を持っているとする。
過去、どのような役割を果たしていたかも併記している。
キャストはここに書かれている各幹部の指示で動いていたため、それ以外の幹部についての詳細は知らない。

『カブト』
現在:フリーランスのボディガード
過去:香主(組織のボス)のボディガード
『タタラ』
現在:ブラックマーケットのバイヤー
過去:白紙扇(組織のブレーン)の助手
『カタナ』
現在:特になし
過去:紅棍(組織の戦闘幹部)のパートナー
『イヌ』
現在:ブラックハウンド機動捜査課
過去:草鞋(組織の渉外役)の秘書
『マネキン』
現在:特になし ※ストレートの女性が望ましい
過去:副香主(組織のナンバー2)の部下

■キャスト間コネクション
カブト>タタラ>カタナ>イヌ>マネキン>カブト
取得の向きは 「コネを取る側>コネを取られる側」となる(例:カブトはタタラのコネを取得)。
このキャスト間コネの関係には、相手が自分と同じ9999房の構成員であったという認識を含むが(例:カブトはタタラが9999房の構成員であったことを知っている)、自分自身もそうであったことをコネの対象に知らせているかどうかは、担当PLの任意とする。
過去からの知り合いでなく最近その事実を知った、でも問題はない。
スートや抱いている感情は自由に設定すること。

■シナリオハンドアウト

推奨スタイル:カブト
コネ:“台風眼”(タイフェンヤン)任(ヤム)
推奨スート:ハート
キミには守るべき相手がいた。
かつて所属していた組織の香主である“台風眼”任は、温和で包容力溢れる人物であり、組織が解散して距離が隔たった後も、キミは中華街の片隅で故買屋として潜伏している彼の安否を気にかけていた。
しかしある夜。彼の店を訪れたキミは、何者かに強襲され徹底的に破壊された店内から、彼の姿が忽然と消え失せているのを知る。
かつてのボスは一体どこに消えてしまったのだろうか?

推奨スタイル:タタラ
コネ:“大耳朶”今帰仁顕(なきじん・あきら)
推奨スート:ダイヤ
キミには物品の価値がわかる。
それは才能なのか努力の結果なのか自分で意識していないが、そんなキミの能力を見込んで仕事を頼んでくる若者が、“大耳朶”今帰仁顕だ。
夏・ホンコンHEAVEN・沿海州コリア・リューキュー・N◎VAを結ぶ海上貿易を司る三合会系組織・和勝楽のリサーチ要員である彼は、かつてキミが関わったあるオークションについての情報を欲していた。
なぜ、今になって?疑問がキミの頭をよぎった。

推奨スタイル:カタナ
コネ:“女蟷螂”凌(リン)
推奨スート:ハート
キミはストリートを駆ける荒事屋だ。
今まで何度も命の危機に直面してきたが、その中でも忘れられない瞬間がある。それはかつて同じ組織だった女“女蟷螂”凌に、命を絶たれかけたことだ。
組織が解散した夜、相棒として実力を認め合っていたはずの彼女は、残忍な刃をキミに振り下ろした。
しかし、切り刻まれ意識を失う一歩手前で、彼女はその手を止めた。
「なぜ、おまえを殺せないのだ」彼女の呟きが、今もキミの胸を離れない。

推奨スタイル:イヌ
コネ:“商会巨子”バーナード・ネイサン・リー
推奨スート:スペード
キミは今、ブラックハウンドの一員となっているが、人に言えない過去がある。
それは、三合会系の組織に所属していたことだ。だが蛇の道は蛇、そのときの経験が今の捜査に役立っているのは皮肉なことといえよう。
キミが過去に培った人脈の中で、一番の大物が“商会巨子”バーナード・ネイサン・リーだ。
華僑とユダヤ系資本で設立された信託銀行の若き重役で、三合会の金庫番とも噂される人物――彼から、久しぶりに連絡が入った。

推奨スタイル:マネキン
コネ:“天魁星”シーシン・グェン
推奨スート:クラブ
幾つもの都市をさまよい、自分の体を売るのがキミの仕事だ、今も昔も。
あのときは、組織が後ろ盾に付いており、一人の男に近付き関係を結ぶようにと指示された。
男の名はシーシン・グェン。
どこかの傭兵部隊の提督だという。軍人らしくない気品ある風流人で、花街の同僚達の評判も良かったが、それは仮の姿だった。
横暴で冷たく我侭な態度。でも底辺に生きてきたキミは感じ取ることができた――彼の心の奥に隠された感情を。

■その他RLからPLへのコメント(笑)

シナリオとしては結構シリアス傾向になると思います。
ただ、私の場合、なんちゃってハードボイルド属性しかないので(笑)、渋いロールプレイとかはむしろキャストに期待。
三合会関係の専門用語等は色々ありますが、それをリサーチしていくと謎が解けていきます。
キャストが所属していた「9999房」という組織は、あくまでもプロジェクトチームのような感じと思ってください。
つまり、別に中華系の民族背景をもっていなくても大丈夫です。(もちろん、組織への忠誠心は“過去には”持っていたわけですが)
キャストは過去、自分に与えられた仕事だけを組織の中でこなしていました。組織の本来の目的は知らずに。
ですのでこのアクトは、自分達が知らないうちに負わされていた過去の清算をするアクトでもあります。
また、エグゼクSSS「眠れる獅子の覇道」を、読み返しておくことをお勧めします(笑)。

きっぱりリサーチ重視のシナリオになりますので、カタナがマカブれて、カブトがインヴァってくれればもう戦闘は十分かも知れない(笑)。
初期キャスト用シナリオとはいえゲストはそこそこしっかり作るつもりですが、キャストの立場に入ってシナリオを楽しんでもらいたいと思っています。

キャスト作成に際しては、<社会:三合会>の取得を推奨します。
(ただ、それだけでしかリサーチできないような項目はありません)
また、<社会:夏>も、珍しいですが使い勝手がいいはずです。また、<社会:ストリート>はほぼ万能に使えるはずです。
コネは自由に取っていただいて結構です。

以下は、推奨スタイル別にRLが期待している役割などをぶっちゃけておきます。
もちろん、細かく書いてしまうことで、PL陣の自由な判断を奪うのでは……という心配や気後れもあります。
が、そのようなことに囚われてしまうPL陣ではない(枠の中でもキッチリ自分で遊びドコロを見つけてくれる)ので、甘えさせていただきます(笑)。
今回は初めて遊ぶシナリオなので、今後リファインしていくためにも、まずはRLの考えをハッキリさせておきますね。
ただ、これはあくまでRLの独りよがりな想像なので、多分それをはるかに凌駕するような展開があるんじゃないかと期待してます!

『カブト』
消えたボスを探す導入になります。
もしかしたら、キャストの中ではリーダー的役割になるかも知れません。
若くても中年でも(笑)、義理堅く信頼されるようなキャストであることが望ましいです。

『タタラ』
過去自分が関わったオークションについて探ります。
スタイルこそ違え、謎を解くフェイト的な役割になるかも。
あと、「タイムリー」はクライマックス後に使いどころがありますので(笑)、大事にして下さい!

『カタナ』
比較的自由です。過去、自分を殺さなかった一人の女との関係が軸になります。
ですので男性の方が色っぽい展開になるかも知れません。
ちばみに、凌(リン)の外見イメージは(名前で丸分かりですが)インリン・オブ・ジョイトイです(笑)。

『イヌ』
元黒社会、今は警官という香港ノワールなロマンを追求してみました(笑)。
タタラと同じくリサーチでの活躍も可能ですが、より渉外的役割も期待されます。
なお、所属部署とか組織は適当に変えてもらっても良いです。

『マネキン』
ひたすら黄紫星に感情移入してもらいたいと思います。
回想イベントなんかもありますんで、「俺のマネキン道を見ろ!」くらいの勢いで周りを照れさせて下さい。
一応、性的にストレートな女性が望ましいですがその辺は相談に応じます。

 

以上。