ローレライでもあずみ2でもなく、今頃東京タワー見ました。
ここ見る人で、未見だけど今後見ようという人いるかなぁ。
今回は内容に触れる方向で。
江国香織原作の不倫愛のお話。メインカップルが黒木瞳と岡田准一。サブが寺島しのぶと松本潤。
日頃のジャンルからして、珍しいもん見に行くじゃんとか言われそうですが、確かに極めてまれです。小説などでも同じなんですが、普段はエンターテイメントのものばかりで、恋愛小説とか、あるいは現実的な小説とかは結構避けてます。苦手なんですよ。
でもたまには読んだり見たり、補充はします。まぁ、だいたい打ちのめされるので、またしばらく回避。いや、もちろん面白いんですけどね。気合がいるんですよ。
それはともかく。
不倫愛なわけです。しかしこのメインカップル、なんじゃーそりゃー!とか言いたくなるような生活してる人たちです。東京タワーの見える高級マンションに、葉山の別荘、デートはクラシックコンサートで……、東京って凄いところだ!というのは冗談ですが。まぁ、確かに一般庶民的にはちょっと別世界に見えなくはないんですが、その辺の生活基盤持ってる黒木瞳の方、実はそんなに非現実的には見えないんですね。むしろ岡田准一の方が存在そのものがかなりファンタジー。コンサートでラフマニノフ聞いて綺麗な涙流しちゃいます。毎日黒木瞳の電話のために4時には家でクラシック聞きながら古典を読んで待ってます。
パンフレットで岡田准一自身、役の事をこれは女の子だ、という風に言ってる。女の子、というより、きっとイノセンスなんでしょうね。逆をいうと岡田准一は女の子にそういう印象持ってるのかもしれないけど。
ま、ともかくイノセンスな岡田なわけです。そりゃハマるよ。男の自分が見てても、かわいい奴ですもの。すっげー犬だし。旦那が岸谷五朗でも投げ出してハマるよ。
作中で松本潤が「生まれた時はみんな無傷で、その後はずっと傷ついていくだけ」というような事をいうんですが、岡田にはあまりわからない。自分がイノセンスなわけですから。
そんな岡田が中心なので、不倫愛といっても変なイメージはない。どちらかというと不倫の背徳感より、イノセンスなものに手を出す罪悪感の方を感じるぐらい。そのイノセンスさゆえに、現実的ではない。だからこその恋の肯定なんでしょうね。不倫がどうこういう前のお話。その辺が実はファンタジーなわけです。
イノセンスなものへの憧れってのが、誰しもあるんでしょうね。思い返せば江国香織の他の小説作品でもイノセンスな登場人物いました。案外テーマなのかもしれない。
で、一方、松本潤の方は、非常にドロドロしてます。二股かけたり、その三角関係の修羅場もあったり、しまいにゃ車ぶつけられてましたよ。あれにはびっくりした。
対比って事かもしれませんけど、岡田黒木カップルが幻想的なのに対してリアル路線。でも、こちらの方が非常に熱くて、テンション高い。ピーキーな恋愛という感じ。修羅場のシーンなんかも通り越して一種コミカルだし、フラメンコ発表会の後、綺麗に終わるのかと思いきや、追っかけてきて車ぶつけて、口上吐いて去っていく。無茶苦茶すさまじい。で、それをやってる寺島しのぶの役はただの主婦なんですね。いや、むしろ、この「ただの主婦」という男の文言に対しての挑戦なのかもしれません。
でも確かに、この熱っぽい寺島しのぶはかわいいです。これはまさしく女の人のかわいさです。年齢なんて関係ない。
同時に貪欲な獣のような様が恐ろしい。その意味で、冷血鉄仮面な宮迫でないと夫は勤まらないようにも思える。ま、そんな夫だから妻がそうなった、ともいえるんですが。いずれにしても宮迫と松本、二人がかりでないとバランス取れない、いやそれですらバランス取りきれなかったわけですが、そんな女性の力を感じました。
まったく女の人は恐ろしい。近づくと焼かれて死んでしまいそう。
焼かれて死んでもいい、なんてイノセンスな台詞が吐けるといいんですけどね。
ちなみにこの映画R-12指定だったわけですが、どこら辺がR-12だったか。
これはね、絶対冒頭の「岡田准一のシャワーシーン」ですよ!
間違いない。いいケツしてましたもん。
それから余談の余談。
葉山の別荘のシーンで岡田黒木カップルが浜辺でかけっこなとこがあります。どっかの腹黒い人に聞いたようなシーンです。セカチューのときもそうなんですが、こういうシーン、すっげぇ恥ずかしいというか。いや本当はね、すっげぇ好きなんですよ、やってみたいもん!
でも照れ屋なんでダメです。ファンタジーだよなー。イノセンス万歳。
読み返してみたら、評価的なことを書いてないね。
ま、こういう映画は出来不出来というものではないのかも。これだけ語れれば、それで充分というか。
でも、こういった事に集中して語れるだけの邪魔にならないクォリティを持っています。むしろ、いい意味でファンタジーな東京が描かれています。そこが目立ちすぎていないのが、実は凄い事なのかも。褒めすぎかな。
見てみたい一つです。はい。
Posted by: るーな : 2005年03月13日 20:38 山梨だと今週の金曜日(3/18)でおしまい。夕方の回1本だけ。
映画館で見るなら、お急ぎなされ。
いい文章じゃなーい?(^-^)
Posted by: fushimi : 2005年03月14日 07:53 お褒めにあずかり恐悦至極。
調子に乗ってmixiのレビューにも個人的な部分を消して再掲してみたり。でも、あそこのレビューには合わないな、この書き方じゃ。