あれは、生まれて初めての御柱祭だから、5歳の時の事だ。
そのぐらいの年の地元の子達は、花笠を持って踊りながら、御柱の行列に加わって練り歩く。
その練習の日、花笠を持って暗い道を一人で、近所の広場まで行った。
練習はすでに始まっていて、ライトで照らされた広場のその中に人の輪が見えた。
すでに始まっていたからか、知った顔が見当たらなかったか、どういう理由かもうよく覚えていないが、僕はその輪に入る事ができなかった。
僕は逃げるように家に帰った。多分、泣いていたと思う。
結局、その年の御柱祭に僕は参加しなかった。ただ、沿道で行列を見ていただけだった。
投稿者 soncho : 2005年04月23日 23:52