2006年01月14日

あらしのよるに

 絵本原作のアニメーション映画「あらしのよるに」を見てまいりました。

 絵本の方は最初の巻ぐらいしか読んでなかったんで、ストーリーの方は結構楽しませてもらいました。
 絵本の時はそんなに感じなかったんですが、今回の話で通して見てみると、友情友情と宣伝では謳われていますが、内実的には駆け落ちストーリーだなぁ、というのが正直なところです。
 メイの声をあてているのが成宮寛貴なので中性的に表現されていますが、メイのおしりフリフリだとか耳が弱いとか、そりゃガブも食べちゃいたいですよ。エロス!
 他の機微的な部分もそういう感じはありまして、二人で旅に出てからの喧嘩のとことか、同棲始めて間もないカップルにありそうな話。
 とはいえ、こんなこたぁ、大人の視点で見てしまうから、下世話な見方になってしまうのかもしれんです。
 本来の見所でいくと、ガブの本能との葛藤が焦点で、そこがコミカルに描かれていて、ガブが魅力的なキャラになっています。中村師童もいいです。
 とっくにネタバレ的な話になっているんですが、さらにネタバレでいくと、終盤のあたり、どこで終わるのかな、というところでドキドキしてました。あとで聞くと絵本では一旦、雪山の回で終わっており、ここで終わるのかなと見ている時もちょっと思ったんですが、まだ続く。で、草原のシーン。ま、まさか、ここでアレな展開で終わったりしないよね? ね? で、でもな、この世の摂理ですよとかのたまわれたり……とかやきもきしてたら、ああいうエンディングでした。そりゃそうか。そこまで非道じゃないよな。
 ……と変な楽しみ方してしまいました。絵本ていうのは、オブラートに包みつつ、ドギツイ事を案外とやっていたりするもので、侮りがたいんですよ。
 ちなみにこれだけ書いておいて涙こぼれそうになったのは、ほとんど書いてきたところと関係ない、序盤のお母さんのとこと雪山のガブのところです。劇場版のジャイアンとか海底奇岩城のバギーとかあーゆーのが弱点なんですよ!

 他の点でいくと、キャストがだいたい俳優さんで固めてありますが、元こぶ平こと林家正蔵とか「まんが日本昔ばなし」市原悦子などアニメ経験のある人たちだったり、竹内力が意外と好演だったり、そんな中でもちゃんと選ばれて入ってこれる定番・山寺宏一と、普通のアニメと全然変わりなかったです。

 最後に。
 腐女子的な視点で見ると、ガブの葛藤も込みでアレげなストーリーにできるような。……は、イカンイカン、下世話な事を考えてはイカンですたい!


1月15日追記
 真面目にメイとガブの関係の事を考えると、性別も種別も社会も本能も超える、友情であり愛情でもあり、そういう言葉で決められないプリミティブなものなのかなと。それでこれは感情というより、むしろ強固な意志であって、意思が未来を変える、という希望・憧れの表れでもあるかなと。それでいて、辿り着くのはやはり別天地であったりするのが意味深でもあったり。
 やはり、こういうところが絵本みたいなものは深いですね。

投稿者 soncho : 2006年01月14日 21:01 | トラックバック
コメント

「さぁ、僕をお食べ」って映画だと思っていた
俺も下世話な人です。

>絵本ていうのは、オブラートに包みつつ、ドギツイ事を案外とやっていたりするもので、

絵本じゃないが、これを見て
キツイな~と思ったよ。
http://www.poplar.co.jp/shop/shosai.php?shosekicode=80002330#

Posted by: 中村 K : 2006年01月15日 07:06

>中村くん
 まぁ、その辺は映画なり原作なりを見てのお楽しみ。

 中年3人組、実は買ってあります。
 まだパラッと読んだだけだけど、社会人的には、俗っぽいところも楽しめるかなーと。劇画オバQほどシュールではないかも。

Posted by: そんちょ : 2006年01月15日 12:00

たつなたつな 俺の○ラ〜

1人で見に行く勇気は無かったですね
泣くから

Posted by: 西山 : 2006年01月15日 19:10

>腐女子的な視点で見ると、ガブの葛藤も込みでアレげなストーリーにできるような。
心配せずとも、すでに腐女子の餌食になっていたよーな、違ったよーな。

Posted by: てるあ : 2006年01月15日 20:16

>西山くん
 ああ、そんなストレートな!
 ええ、一人ではなかったですが、やっぱりちょい泣きましたよ。

>臼木さん
 ああ、あるんですか、やはり!
 擬人化すれば、がっちり行けちゃいますよねぇ。

Posted by: そんちょ : 2006年01月16日 07:55

私は15日に行きました。
メイがわがままだなぁと思いながら見てました。

> あとで聞くと絵本では一旦、雪山の回で終わっており、ここで終わるのかなと見ている時もちょっと思ったんですが、まだ続く。


一度完結したものの、絵本でも雪崩の後のストーリーが出版されたんですよ。
現在は「全6巻+1」で売られてます。

> 中年3人組、実は買ってあります。

図書館に予約してあります。
那須先生は「熟年3人組も書く」とおっしゃってますね。

Posted by: もこ : 2006年01月16日 08:55

>もこくん
 レビューも読んだですよ。
 確かにメイは要求する一方なんですけど、代わりに自分の命をベットしてるのが強みというか。
「こんな俺を信用してくれる……、ああ、そんな目で俺を見ないでくれ!」
 男はつらいなぁ、ガブ(笑)

 あと中年3年組、思ったより普通に読めそうです。これなら熟年3人組もアリかな。

Posted by: そんちょ : 2006年01月17日 23:00
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