2006年10月08日

比叡山炎上

 久方ぶりに新しいTRPG、といっても厳密にはクトゥルフ神話RPGのバリエーションではあるんですが、比叡山炎上を遊んで少し触発されたので、ちょこちょことメモ書きなど。

・比叡山炎上シナリオの構築(初めてプレイする人向け)

導入
 上司(有名武将)からの任務
 最初なので、単純にやることを命令する。戦国時代を印象付けるために有名な武将などをNPCに使う。

戦闘ルールに慣れるための戦闘
 雑魚もしくはクトゥルフモンスター1体
 緻密な戦闘をしなくても、勝てる程度。むしろクラスのスキルを楽しませる。修羅の使い方なども教えることを忘れないように。

異形との接触
 上記戦闘でクトゥルフモンスターを出さないのなら、戦闘なしのイベントで
 異形の登場シーンは、クトゥルフの盛り上げ場所なので、しっかり演出すること(ついでに正気度の判定もきっちりやること)

途中で重傷を負った場合
 代償のある回復方法(自分が異形になるとか)
 比叡山の戦闘は、ダメージは出しやすいが、回復はしにくい。そこを逆手にとって、代償方法がある回復方法で、クトゥルフらしい演出の救済措置をする。

情報収集
 戦国時代のため、あまり収集に選択肢はないはず。特にクトゥルフに関する知識は限られてくるはずなので、イベントとして提供するぐらいで。前フリで提供することのできる人物などの情報をまいて、その人物を探させる等、間接的な方法になるかと。

潜入等
 戦闘を回避する方向で儀式などに潜入。
 潜入するためのアイテム(通行証等)や内通者などについて、情報収集で与えておく

最終戦闘
 〆はやはり戦闘で。これは殺す気でかかってよい。
 時間制限等である一定行為が達せられれば、目的達成(儀式の妨害など)
 ただし、目的は達成できてもPCが無事生きて帰れるかは別(発狂など)

・比叡山炎上とは何であるか
 結局のところ、比叡山炎上(あるいはダークエイジ)は、TRPGの肝が戦闘であるということを素直にクトゥルフに導入したTRPGだといえる。
 通常のクトゥルフの目玉であるSANチェックによるロールプレイングに、BRPシステムのシビアな戦闘を他のBRPのゲーム同様に楽しめるようにすることで、両方のよいところを合わせたということだ。

 ただ、これは同時に、これらは真新しいTRPGの楽しみではなく、形を変えた復古運動であって、またクトゥルフの肝であったSANチェックによるロールプレイングの要素を薄めるものでもあると思うが、TRPGとしてのカタルシスを得るのに、ある意味必然の流れであったのかもしれない。
 もう一つ失われたものは、戦闘という解決手段を物語的カタルシスの頂点としても持ってくるため、プレイヤーのアイデアによる突飛的な解決手段が生じにくい。これは発想の着想を得やすい現代との違いのせいもあるが、非力な現代人だからこそ、頭をひねるわけである。
 まぁ、元来のクトゥルフも時として、圧倒的な神話生物の前に、死に様を競うゲームと化すことも多々あるわけで、この辺はあまり変わらないのかもしれない。

 クトゥルフである点にあまり執着せず、歴史伝奇ロマンとして楽しむのが良いかもしれない。
 あと戦闘で武士などが強い半面、武器などの消耗も激しいので、消費アイテムの残りを気にしながら進むような、バイオハザード的なシビアな戦闘ホラーとしても楽しめるかも。