観てきました、「真夜中の弥次さん喜多さん」。
何だか物凄くパンクでシリアスな映画でした。
その上、画面が隙間の隙間まで作りこんであって面白いんですよ。
ストーリーは、ゲイカップルの弥次さん(純粋直情、それゆえに悲劇が)と喜多さん(トラウマ持ちのジャンキーでややオネエ)が「薄っぺらいペラペラの江戸」を飛び出して、自分たちの本当の姿を探すためにお伊勢参りに出るというロードムービー。
癖のある俳優陣(と言っていいのか微妙で豪華なキャスティングも!)しか出てこないので、彼らと絶妙な演出が醸し出すサイケなトリップ感は格別。
それなのに、本当ならもっともっと現実離れしていても良さそうなものなのに、今まで見た映画の中でも屈指の「リヤル」さがあります。
浮世は上手くいかないことが多いんですよ。
皆を大事にしたいのに誰かを犠牲にしちゃったり。
命を賭けたつもりの真剣な想いが相手には通じなかったり。
生きていく上で突きつけられるその手のことが、ファンタジー無しで全部描かれています。
生きている限り、直面せざるをえない。真面目にやっても不真面目にやっても痛いものは痛いし、好きなものは好きだし、旨いものは旨い。
眠ったり夢を見たり逃げ出したり耽溺したり。怖さと弱さの余り、逃避を繰り返して繰り返して繰り返しても、結局は生死しか人を分かつものはないという、そんな映画でした。
原作が好きだったんですぐさま見てきました。
無理だろうと思ってた長瀬さん、すごいはまってました。
予想以上に面白かったです。何気に出演者が豪華。
バーテン、良い男。
原作と違った場面は実写化できなかったということでしょうから、
漫画も強し、ですね。