One of Dominion
One of Dominion / Manual

■ゲームの目的


21XX年。東京湾に建造された人工都市「トーキョーN◎VA」において、権力の象徴とも云うべきN◎VAセニット議会の議員枠に空席ができる。
議員の一人が暗殺されたためらしい。
プレイヤーは議員選挙を勝ち抜くために、有力なゲストを味方につけなければならない。
同じように動きだした他プレイヤーも、コネ獲得のために画策しているようだ。

実力あるゲストとコネをつけるために、他のプレイヤーの妨害をするために、あなたは様々なスタイル(生き様、面、職業)を使い分けることができる。その数、8種類。

果たしてあなたは他のプレイヤーを出し抜き、見事セニット議員の椅子を勝ち取ることができるだろうか…?

■ゲーム終了条件・勝利条件


プレイヤーの 1人が 8人のゲストを自分のフィールドに出したターンの終わりでゲーム終了します。
また山札が 0枚となった場合、全てのプレイヤーのアドレスカード(手札)が 0枚になった場合も、そのターンの終わりでゲーム終了となります。

ゲームが終了するとポイント換算を行い、もっとも多くのポイントをゲットしているプレイヤーの勝利となります。
8人のゲストを揃えたプレイヤーにはボーナスポイントが加算されます。最初に揃えたプレイヤーは合計ポイントに4ポイント加算され、2番目以降のプレイヤーは合計ポイントに2ポイント加算されます。
ゲストカードには、赤・青・黄・緑・紫の5種類があります。ゲーム終了時に全色のゲストカードが自分のフィールドにある場合は、3ポイント加算されます。
1位、2位の合計ポイントが同点の場合は、ボーナスを除いたコネの合計ポイントによって順位が決定されます。

■ゲストカード


ゲストカードには、赤・青・黄・緑・紫の5種類があります。
それぞれのゲスト名の右括弧にある数字(または★の数)は、そのゲストとコネをつけるために必要な報酬点&ゲストの影響力の強さを表しています。

ゲストカードの色はスタイルの色が関係してきます。スタイルと同じ色のゲストカードがフィールドに出ている場合は、報酬点を得ることができます。 紫カードは特殊ゲストカードです。それぞれ特殊技能を持っています(後述)。

黄色カードは20枚、緑色は12枚、赤色・青色・紫色は各11枚あります。

このゲームではゲストカードが手札にある状態では「アドレスカード」、フィールドに置かれた場合は「コネ」と呼びます。つまりゲストを味方につけるには、有望なゲストの「アドレスを入手」し、「報酬を払ってコネにする」ということを表しています。

■スタイル

そのターンにおけるプレイヤーのスタイル。8種類用意されています。

1) イヌ
警察官、官憲、検察官など法の番人を表すスタイル。
特殊技能「拘留」は、そのターンに指定したスタイルのプレイヤーを行動不能にすることができる。
指定されたスタイルのプレイヤーは、自分の手番になったらスタイルが暴かれ、そのターンは行動不能となる(1回休み)。

2) レッガー
ヤクザ、マフィア、チンピラなど犯罪者を表すスタイル。
特殊技能「ブラックメイル」は、そのターンに指定したスタイルの報酬点を奪うことができる。
ただし「イヌ」とイヌが指定したスタイルを指定することはできない。
指定されたスタイルのプレイヤーは、自分の手番になったらプレフェイズ前の報酬点全てを、レッガーのプレイヤーに奪われる。

3) カリスマ
政治家、教祖、アジテーターなどカリスマ的存在を表すスタイル。
特殊技能は、以下のどちらかの能力を行使することができる。
「サブリミナル」:自分のアドレスカード(手札)のうち、1枚選択して破棄し、山札から1枚を取得できる。
「ゲシュタルト崩壊」:自分のアドレスカード(手札)と、指定したプレイヤー(スタイルではない)のアドレスカードを全て交換する。この時、自分および対象のアドレスカードは0枚でもよい。

4) クロマク
ブローカー、フィクサー、黒幕、影の実力者を表すスタイル。
プレフェイズ時に、自分のフィールドに出ている黄色カードのゲスト数と同じ数の報酬点を取得できる。
特殊技能「根回し」によって、山札には最初から黄色ゲストカードが他の有色スタイルに比べ倍近く入っている。

5) ハイランダー
軌道上や月などに暮らす天上人を表すスタイル。
プレフェイズ時に、自分のフィールドに出ている青色カードのゲスト数と同じ数の報酬点を取得できる。
特殊技能「影の守り手」は、そのターンはトーキーの特殊技能によって自分のフィールドのゲストカードが取り除かれることはない。

6) エグゼク
企業の重役、財産家を表すスタイル。
プレフェイズ時に、自分のフィールドに出ている緑色カードのゲスト数と同じ数の報酬点を取得できる。
特殊技能「予算獲得」で、プレフェイズ時に別に報酬点を1点得る。

7) マネキン
愛人やヒモ、ジゴロ、色事師を表すスタイル。
特殊技能「一期一会」は、プレフェイズ時に山札よりアドレスカードを2枚得る。
また特殊技能「友達の輪」で、1ターンに3枚までゲストカードをフィールドに出すことができる。

8) トーキー
新聞記者、芸能リポーター、パパラッチなどマスコミを表すスタイル。
プレフェイズ時に、自分のフィールドに出ている赤色カードのゲスト数と同じ数の報酬点を取得できる。
特殊技能「すっぱ抜き」は、フィールドに出ている他のプレイヤーのゲストを1人、そのゲストの「コスト−1」報酬点払うことによって取り除くことができる。
ただしすでに対象のプレイヤーのフィールドにゲストが8人いるとき、または山札が 0枚になったときは、特殊技能を行使できない。

■ゲームの進行

  1. ターンの始めに、各プレイヤーのこのターンのスタイルが決定されます。
    プレイヤーが4人の場合は2スタイル、5〜7人の場合は1スタイルが予め登場判定失敗したとして判明します。残りのスタイルは全て伏せられます。
    つまり「8−プレイヤー数」のスタイルがそのターンは使われないということです。

  2. イヌから順にフェイズ進行を行います。自分の手番になるとスタイルが他のプレイヤーに対して明示されます。

  3. 自分の手番となったら、まずプレフェイズ処理を行います。
    ・「イヌ」の特殊技能に指定されている場合は、逮捕拘留されており行動フェイズを終了します。
    ・「レッガー」の特殊技能に指定されている場合は、プレフェイズ処理前時点の報酬点全てがレッガーのプレイヤーに没収されます。
    ・その他「エグゼク」「マネキン」の場合はプレフェイズ時に特殊技能が適用されます。
    ・色付スタイルの場合は、自分のフィールドに同じ色のゲストカードがある場合、その枚数分の報酬点をプレフェイズ時に取得します。

  4. 1stフェイズを行います。山札から2枚のうち1枚のアドレスカードを取得するか、もしくは報酬点2点を取得するかを選択します。

  5. 2ndフェイズを行います。アドレスカード(手札)から報酬点を払ってゲストカードをフィールドに置く(コネをつける)ことができます。「マネキン」以外は1ターンに1枚しかゲストカードを置けません。置いたゲストカードの色とそのターンのスタイルの色が同じ場合、フィールドに置いた後1報酬点を得ます。

  6. プレフェイズ時に自動実行される特殊技能のスタイルを除き、そのターンのいつでも好きなときにスタイルの特殊技能を行使することができます。

  7. 4〜6の手順は好きな順番で行うことができます。

  8. 自分のアクションが全て完了したらエンドフェイズとして「アクションフェイズを終了する」をクリックします。次の手番の行動フェイズに移ります。

  9. スタイル「トーキー」のアクションフェイズが終了すると次のターンに移ります。

  10. 8枚のゲストカードがフィールドに揃った場合、または山札が0枚となり全てのプレイヤーのアドレスカード(手札)が0枚となった場合、そのターンの終わりでゲーム終了です。
■特殊ゲスト


紫色のカードのゲストを自分のフィールドに置いている間、そのゲストの特殊技能を行使することができます。

“死の右腕”メルトダウン (6)
最強のエグゼクであるメルトダウンは、フィールドに出すための必要報酬点は6ptだが、フィールドに置かれた後は8pt分のゲストとして扱う。従ってトーキーの特殊技能によって取り除く場合は7ptの報酬点を必要とする。

“暗き星”篁 綾 (6)
イワサキグループの絶対権力者・篁綾は、フィールドに出すための必要報酬点は6ptだが、フィールドに置かれた後は8pt分のゲストとして扱う。従ってトーキーの特殊技能によって取り除く場合は7ptの報酬点を必要とする。

“帝王”稲垣光平 (6)
その時その時の権力を最大限に活かして成り上がった稲垣光平は、1stフェイズでアドレスを取得する場合に、2枚のうち2枚とも取得できる。占いじじいの特殊技能と組み合わせた場合は、3枚のうち2枚を取得できる。

“癒し手”芳華玲 (6)
スラムで医療所を開く芳華玲は、トーキーの特殊技能で自分のフィールドからゲストが取り除かれた場合でも、報酬点1点を支払うことで、そのゲストカードを手札に戻すことができる。この処理は次のターンの自分の手番において行使する。

“青の魔道師”占いじじい (5)
時を超越した魔法使いである占いじじいは、1stフェイズでアドレスを取得する場合に、引くカード枚数を3枚にできる。

“姐さん”音羽南海子 (5)
裏社会に顔の利く音羽南海子は、アドレスカード(手札)1枚と引換えに報酬点1点を得ることができる。アドレスカードは捨て札として扱う。この特殊技能は1ターンに1度しか行使できない。

一色達彦 (5)
黒をも白と言い放つレッガー・一色達彦は、自分のスタイルが有色(赤・青・黄・緑)の場合、どれかの色として報酬点を1点得ることができる。ただしフィールドに出したフェイズは得ることができない。

“美豹”御堂真黄 (5)
情報屋の御堂真黄は、報酬点3点と引換えにアドレスカード2枚を交換する。

石鎚 (3)
絶対的な防御力と強靭の意志を持つ石鎚は、トーキーの特殊技能によってフィールドから取り除かれることはない。

“銀の守護者”ブロッカー (3)
絶対的な防御力と強靭の意志を持つブロッカーは、トーキーの特殊技能によってフィールドから取り除かれることはない。

“黒眼鏡”のジミー揚 (2)
ブローカーの才覚で確固たる地位を保つジミー揚は、ゲーム終了時にもし足りない色のゲストカードがあるなら、それを補う特殊技能を持つ。


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