ミナトミライ22,ヤマシタ公園

[ Minatomirai22 BBS Log / No.191〜No.241 ]

魅力に満ちたヨコハマの夜は眠らない。

昼に夜にさまざまなスポットでニューロキッズのココロを躍らせる。
目新しいもの好きならミナトミライ22で、フローティング・ポートからアクセスすれば
カップルで良い雰囲気に浸れるヤマシタ公園までひとっ飛び。
ここからはベイブリッジの眺めだって Cool。
もちろん小粋で洒落た関内も見逃せない。
アイスやディナーだって、酒やドラッグだって、女や男だって楽しめるだけ楽しめる。
それがミナトミライ22からヤマシタ公園までの街並み。

そう、欲望に満ちたLU$Tの夜は眠らない。


そして鐘は鳴る

Handle : BELL   Date : 99/10/26(Tue) 23:22
Style : マヤカシ◎   Aj/Jender : ??
Post : 意識体


朝の鐘が鳴り響き、徐々に人が増えてくる。
一夜の喧騒が何も無かったかのように、一日が動き出した。
其処は有るべき日常―

もう暫く眺めたらココを去ることにしよう。
時間は、たっぷりあるのだから・・・
”僕”はもう暫くココにいることにしよう

                  ・・・XYZ

 [ No.241 ]


“人形遣い”

Handle : 和知 真弓   Date : 99/10/26(Tue) 17:18
Style : カリスマ◎エグゼク●ミストレス   Aj/Jender : 26/female
Post : イワサキ重工N◎VA支社「広報部」部長


 N◎VAの白い巨塔達の整理された薄暗い一室。
先程、まどろみから目覚めたばかりの男装の麗人は、軽く欠伸をして「報告書」に目を通し、眼前にいる眼鏡をかけた、優男に視線を向けた。
「……ふう、まあこんなもんじゃないかな?」
警察関係、メディア、そしてウェブ上など様々の手配。初期に想定していたテストプログラムの隠蔽工作…という名の荒療治の為に手配していた手段を少し手を広げてやるだけで、十分にやることができている。
 報告書をデスクの上に置くと、和知は立ちあがり窓のそばへと移動した。
「…ああ、そうそう、開発の責任者さん。病気でお亡くなりになったそうだよ?」
 どうでもいいことのようにいうと、羽田の方へと一瞬視線を向け、和知は眼下の夜景を見つめている。その窓に映る自分を。
 千早、そして三合会も今回の事件について隠蔽工作を行っているらしい。
 そして……開発の一部が独断で行ったにすぎない今回の新型AIのテストは、デバック作業のデータの回収と責任の追及という2点が片付き、監督が存在しなかった舞台は、終幕の時間を迎えた。
「ひさしぶりに僕にとっては楽しい観光だったよ」
羽田の方に向き直ると和知はそういって笑った。くすくすと子供のように。

何か思いついたように、ぽんと手を打つと、デスクに乗っている一枚の書類を手にとって、再び羽田に微笑む。
「…それと、僕に移動の辞令がきたよ」
ひらひらと書類を揺らして和知は悪戯っぽく微笑んで。
「へ?どこへですか?」
「イワサキ製薬LU$T支社、広報部営業課の課長さんだって。むこうの方が規模が大きいから色々とやることが沢山ふえそうだね。それに、もともとヨコハマはむこうの管轄になるみたいだから、今回の件も耳にしているんじゃないかな?鷹村支社長は。…僕としては余りいい形で納められたと思っていないから、どういう評価になっているかちょっと怖いけどね〜」
 若く、活気に満ちた欲望の街。和知はヨコハマをそう評価している。あらゆる面で未知数が大きいと。だからこそ……。
「僕にとってはヨコハマは大きなおもちゃ箱に見える。いろいろな思惑が存在し、いろいろな要素が常に変化している。…面白いとは思わないか?」
 再び、和知は笑った。…彼女のもつ、無邪気でそれでいてどこか怖さを感じさせる笑みで。

 それぞれの思惑が存在し、それぞれが行動した一連の事件は、「何事も無かった」かのように、終息していく。それが、彼女達の思惑の通りだったかどうかはわからない。
 ただ、この事件を契機に、人形の糸をてぐる者が、欲望の街へと降りたっていったことだけは確かだった。
 後に“人形遣い”と呼ばれる、和知という名の女性が。

「さ〜て、怖いお兄さんから呼び出しがかかる前に、さっさと異動のお片付けしないとね」

 [ No.240 ]


the SHADOW STALKER in BABYLON

Handle : 羽田 恭介   Date : 99/10/26(Tue) 03:16
Style : クグツ◎ ニューロ カゲ●   Aj/Jender : 23/M
Post : イワサキ重工N◎VA支社「広報部」広報三課課長


澱んだ空気の底に群れる無機質な箱は、影を、闇を呑み込んで、いっそうその澱みを増していく。
眠る事無く光を放つその箱の中で、”暗影の住人”は黙々と業務をこなしていた。
機器の作動音と、蛍光燈の振動音。そして、和知の寝息だけが、このオフィスを支配していた。
ふと思い立って、ソファの上で猫のように丸まっている上司にコートを掛ける。
”後方”部の部長として、自分の糸を繰る人形遣いは、自分に幾言か残して眠りに就いていた。

『隠蔽工作、よろしくね』

企業にとって都合の悪い事実など存在しない。それを裏打ちするような指示だ。
そしてそれは、いつもの事、手慣れた事だった。ドミネートしたカメラにアクセスし、自壊させていく。
残ったログも何とでもなる。主人が、他の誰にも手を出せないように細工したというのだから。
電脳の網を手繰れば、ほんの二秒で済む。明日には誰も覚えてはいないだろう。
天輪を操る物も、戦士達も、魔術師達も、誰一人として、姿を残すことはないだろう。
無論、”人形”も闇の中へ消えていく。

何事も無かったかのように静かなそのウェブに、ほんの少しだけ漂う。
ここに確かに生きていたはずの妖精を思い出してみる。
”自由を手に入れる”と言っていた。いったい何を以ってそう叫んだのか。
もしも、その望んだ通りの”自由”を得たとして、その次に何を求めたのだろう。
束縛は呪縛だったのか。自由ならば縛られることはないのか。所詮真実など知り得ることはない。
そして無論、知る必要も無い。”人形”なのだから。

データ更新の報に、思考を妨げられる。どうやら報告書が出来上がったようだ。
ワイアを髪に結い込み、重さで椅子にへばりついたような感触が残る体を起こす。
小さな溜息を交えながらいつもの眼鏡を掛けて、『羽田恭介』に戻る。
そして、僅かな疲れを見せながら、機材から吐き出されたプリントアウトを纏め、
眠りこけている和知の側に椅子を引っ張ってきて、へたり込む。
「部長〜〜〜、出来ましたよ〜」
闇を持っているとは思えない雰囲気でにっこりと笑いかける。影は光の裏にあるのだ。

 [ No.239 ]


処理

Handle : 御剣 初   Date : 99/10/26(Tue) 02:07
Style : エグゼク◎カブトワリ●カリスマ   Aj/Jender : 28歳/男性
Post : 千早重工情報処理部経理課課長


数時間前に振っていた雨がやみ、地面も乾き始めてきた、日が昇るまではまだ時間があるようだがこの場だけは片付けないことにはかえるに帰れませんか…。

時間が時間だけに小さくあくびをしてから周りの状況を確認する。
状況を理解しているのか…あるいはすべてを知って誤魔化しているのか…。
このまま放っておけばいずれSSSなりBHなりに今晩のことはばれることは考えるまでも無いことだった。

単純に考えれば今晩のことはイワサキ、千早ともに予想外の遭遇戦でしかなかった、ここで戦力を消耗することは戦略的にも得策ではないことは目に見えてあきらかだった。

「ま、今回は仕方ないですね…。後片付けだけ終わらせますか…。」
軽く呟くと、同じような顔をした和知さんに声をかける。
「状況が状況ですから後はお任せします、ここは僕よりもやりやすいと思いますので」
…にっこりと笑う和知さんの顔を見て思わず苦笑いが漏れる…。
自分のことは自分で行え言うことですか、面倒ですがやらなければいけませんか……。
これで今晩は帰れそうに無いですね……。
ため息をつきつつ散らばっている残骸を片付けさせつつ自宅へと電話をかける。
「すみません、今晩は帰れそうに無いですね。……えっと、すみません、今度きちんと埋め合わせしますから。」
ふぅ…。小さくため息をついて後片付けの終わった現場を見渡して撤収の命令をかける。

「今回は僕の負けですか…」移動中に誰にも聞こえることなく小さく呟く
今回の仕事はこれで終わったわけではなかった…。
協力してくれた人物の保護のためにもこれからもうしばらく忙しい時間がしばらくは続きそうだ。
移動中の時間を使用してメディアに情報が流れていないかをチェックする。放送局に持ちこまれたDATAをチェックさせ、SSSにも今回の件はBHの管轄に任せるように圧力をかける。同様にBHには簡単な自動車事故の情報を流しておく…。

状況報告
今回の取引はイワサキ、三合会との密約により一時的に延期の方向に落ち着きました。取引の再開は時期を見て後日ということになると思われます。なお、開発中の物についてですがサンプルの例としては副作用の大きさ故に実用化は極めて困難であると判断します。そのことについての再考と開発の見直しを要求します。
…………
…………
…………。
以上で報告を終わります。

……しばらくの時間の後今回の宴に参加していた人物の顔を思い出す……。
覚えておきましょう…。今回の件にかかわった人たちの力と技をね……。

 [ No.238 ]


[ Non Title ]

Handle : “Melty Doll”石見沢 まどか   Date : 99/10/25(Mon) 23:23
Style : ◎●マネキン=マネキン、クロマク   Aj/Jender : 女/19?


そして、少年は唇を重ねる。石見沢はそれを拒む素振りも見せず、ただ成行きに任せ、
ビリーの口づけを受け入れていた。
どんなに彼がロマンチックを装っても、どんなに気持ちを込めたとしても、
石見沢にはビリーの不器用さが解っていた。
それが彼女にはかえって微笑ましくもあり、そして愛しくもあった。
だから、精いっぱい「返して」あげた。少女のとは違う、円熟した女のキスを……。

ミナトミライ22で始まった舞台の幕開け。そして、少なくともビリーにとっては、
映画のラストシーンのような幕切れ……。
それを演出したのは、石見沢まどか――彼にとってのヒロインを演じた彼女に
他ならない。
……そう、彼女は演じていた。ビリーが自分にとってどれだけ有用か、探る為に。
現に、彼の能力は彼女を満足するに十分に足る物だった。
だが一方で、イワサキに売り渡したアンプルがほぼつまらないもの――あるいは偽物
――であったという事を知らされ、
やはり自分も知らない所で誰かの手の中に踊らされている事を、
痛感せざるを得なかった。

ミナトミライ22に流れてくる汐風に、長い黒髪をなびかせながら、
あの時和知真弓が言った台詞を、石見沢まどかは反芻していた。
『“それが僕だからだ”それが僕にとって面白い事であり、ここにいる意味だからだ』
そして、主を裏切った陸のこと……。
(生きている意味、か……)
彼女にとっては、しかし、そんなものは必要なかった。
演じるにせよ、人を愛するにせよ、大なり小なりの陰謀を巡らせるにせよ、
面白ければ良いのだから。
そして同時に、なぜ自分が和知真弓という人間に共感を覚えているか、
今改めて知ったような気がした。

(いつかは、あたしが皆を踊らせてあげようかな……?)

その時、子悪魔の微笑を浮かべた少女は、誰かが自分を呼んでいるのを聞いた。
そして、その声をする方を向いた彼女は、その日で一番良い顔をした。

 [ No.237 ]


世界一のくちづけを

Handle : ビリー・クリムゾンレッド   Date : 99/10/22(Fri) 16:26
Style : カブト=カブト◎●レッガー   Aj/Jender : 16歳/男
Post : E.D.G.E.


「……何の話か俺にはさっぱりだ。悪いが今あんたと話している時間はない。
友人が瀕死なんだ。またにしてくれないか?」
御剣に返事をして、コードを助けおこす。衰弱が激しい。病院へ連れて行かなければ。
コードを背負うと、左腕が痛んだ。IANUSの痛覚カット時間が終わったらしい。
「俺も治してもらわないと……」
出口へ向かおうとしたらまどかが追ってきた。問題無い。多分誰も追ってはこないだろう。
ゆっくりと舞台から歩み去る。サイバーウェアによる超過労働に体が悲鳴をあげていた。

タクシーを拾って、病院へとついた。コードが車輪のついたベッドに横たえられて運ばれてゆく姿を見送って、医者にみてもらう。
診察の途中にコードは命に別状はないが、かつぎこむのがあと少し遅かったら危ないところだった、と医者から聞いた。
俺の傷は自分が思っていたより浅かった。簡単な手当てを受け、長椅子に体を預ける。
いつの間にか眠ってしまったようだ。隣に座ったまどかが俺によりかかって、眠っていた。
(横顔も……綺麗だな)寝起きのぼんやりとした頭で思う。
(ちょっと、悪戯してみようかな……?)
ゆっくりとまどかと唇を重ね……
「ん……、あれ?寝ちゃったんだ……」「あ、うん。そうみたいだね」
自分のしようとしていたことを悟られないように話すが、声がうわずっているのが自分でもわかった。
(あー、惜しい……。だめもとで、やってみようかな?)
「ね、まどかさん。瞳、閉じて」
「?」
不思議そうな顔をするまどかの瞳を、じっと見つめた。

http://www.geocities.co.jp/Playtown-Denei/8896 [ No.236 ]


新しい場所

Handle : ”スタン官”伊尾奈=トレイシィ   Date : 99/10/22(Fri) 16:18
Style : イヌ◎、カゼ●、カブト   Aj/Jender : 女/23
Post : Blakk Hound


「星って、こんなにきれいなもんやったんやな・・・。」
伊緒奈はSSSの警備艇の甲板で星をながめていた。
 あの爆発の後、偶然助かった伊緒奈は爆発音を聞きつけたSSSの警備艇に救助されたのだった。

次の日。
「まったく・・・無茶しやがって・・・。これじゃ買い替えた方が早いぞ・・・。」
トーキョーN◎VA。タタラ街の一角にあるとあるヴィークルショップ。
再起不能なほどに壊れた伊緒奈のバイクを見つつ伊緒奈に愚痴をこぼす。
「そんなこと・・・言われたかて・・・」
突如ポケットロンが鳴る。本部からの呼び出しらしい。
「あ!呼び出されとる!ほな、あとまかしたで!」

ブラックハウンド本部、隊長室。
「伊緒奈=トレイシィ巡査部長、入ります!」
「市警の方から辞令が来てる。転属だ。ヨコハマに行け。」
レンズは一言そういって辞令を手渡した。

「転属て・・・。なんやそれ・・・。」
隊長室を出て、伊緒奈は複雑な想いを抱いた。


 [ No.235 ]


Time is Mercurial; Memory,A Series of Instants...Flash in the Darkness

Handle : “Flash in the Darkness” D.R   Date : 99/10/21(Thu) 20:46
Style : Katana◎、Manikin●、Chakra   Aj/Jender : 26 Ages/Male
Post : Free Solo


朝日の光が射す公園の橋でで・・・。二人の男がいた。
一人は“闇の閃光”D.R・・・。
もう一人は、丸いサングラスをかけて髪を逆立てたレッガー風の男。

「・・・全ては予定通りの結果か?」D.Rが男に聞く。
「ああ、問題ないぜ。准麗のお嬢ちゃんもそろそろ病院で目が覚めるころだろうな。」
「・・・彼女を助けた理由はなんだ?」
「ん?理由か?そりゃあ馬鹿な考えをした黒幕の息の根を止める為の生証人だからな。
まだ死んでもらっちゃ困るのさ。」

そう言って男は赤いアンプルとデータディスクを取り出す。
「・・・!・・・いつの間に・・・」
「2日前からさ。“伏狐”を使って偽物と摩り替えていたのさ。」
「・・・初めから勝者等、存在しないと言う事か・・・」
「そういう事さ。まだ千早にしろイワサキにしろ手を組むのは早いと判断したんでな。
邪魔な黒幕を消して、おまけに興味のある人材の能力を観察。俺は十分に特はしたさ。
まあ、御剣や和知にはちーと悪い事をしちまったかもな。」
男は愉快そうに笑う。

瞬間、男は手の内にあるアンプルとデータディスクを空に投げ、素早く銃で打ち落とす。
その残骸は、朝日を受けキラキラ輝きつつ散った。
「“BELL”がいない今あんな物は用済みって事さ。」男はおどけた動作をする。
「・・・その言葉は信用しないでおこう。」
男はニヤリと笑みを浮かべD.Rに背を向ける。向いた先には何時の間にか黒いベンツが止まっていた。
「さぁて、後の凝りの事後処理とかをしてくるさ。今晩は奢ってやるぜ。」
男がベンツに乗り込む瞬間、男は黒いスーツに姿が変わっていた。
・・・男は一人の“フィクサー”から、“三合会の黒幕”の姿になっていた。

「・・・ご苦労様だ。」
D.Rはそう言ってから、ミラーシェイドをかけ直す。
(・・・未だに朝日は私はきついな・・・。私はやはり闇の人間か・・・)
未だ疼く己の衝動を押さえ、男は公園から立ち去った。

http://home7.highway.ne.jp/shinsen/ [ No.234 ]


終わりは始まり

Handle : “血塗られた花嫁”周 准麗   Date : 99/10/21(Thu) 11:47
Style : カブキ マネキン◎カタナ●   Aj/Jender : 18/F
Post : 三合会


准麗は病院のベッドの上で窓の外を見ていた。
「また、朝が始まったのね…」
あの夜、誰に助けられたのかはわからないが、意識を失った彼女は気がつくとここに寝かされていたらしい。
首の負傷は幸いにも頚動脈にはいたっておらず、退院の日も近づいていた。
「あ〜あ。せっかくヨコハマ土産を買って帰ろうと思ったのに。」
土産が詰まったナップザックを奪われたことを残念がっていた。

「ピピピピッ!」
不意に台の上に置いてあったK-TAIが鳴る。
彼女は完治しきっていない体をゆっくり起こすと、細い腕でそれを取った。
「ハイ、准麗ですが…。え?ダーリンの?…」
慌てて起きあがる。
引き出しに隠してあった紫水晶の彫刻が彫ってあるバタフライナイフを握り締めた。
「N◎VAにはしばらく帰れそうもないわね…」
そうだけ言うと、彼女はそのままLU$Tの街へと消えていった。

彼女にとってそれは苦難の道の始まりに過ぎなかった。
血塗られた運命の輪は彼女を追いかけて…

 [ No.233 ]


護る者と護られる者

Handle : “凪の”フィンスターニ   Date : 99/10/21(Thu) 11:07
Style : Vasara Kabuto=Kabuto◎●   Aj/Jender : 22/male
Post : Freelanse


和知を抱えて公園の端のほうに着地する。その瞬間、背後で爆音。……終わったようだ。
御剣の声が公園に響く。
「……ああ言ってるが、どうするつもりで?」和知を地面に立たせ、問い掛ける。
「僕は別にかまわないよ。今回の事件は……」噴水のほうに目をやった和知は、微笑んでいた。
「僕にとって不利益だからね。ああしてくれた方が僕にとっては都合がいいのさ」
「貴公がそれでいいのなら、私は何も言うまい。……さて、これからどうされる?」
「とりあえずはいつも通りに。……ご苦労様」
「……“凪の楯”は、貴公のためならいつでも駆けつけよう。私が認めた、2人目の護るべき者だからな」
ふと、妻の顔が頭を掠めた。修羅だった自分を、普通の場所に立たせてくれた人−
ふと、ポケットロンが鳴る。
「……私だ」
電話の向こうのやかましい声−妻からだ。
妻とやり取りをしながら、和知と目が合った。互いに苦笑する。
「まあ、そういうな。何ならLU$Tに引っ越すか?」
何とか妻をなだめ、電話を終える。
その時だ。ジェントリーに身を包んだ男がこちらに近寄ってくる。
「知り合いか……?」問いかけに和知は首を振る。
「始めまして、“凪の楯”……いや、“凪の剣”」
「! 何処の者だ!」
「申し遅れました。WSS人事部のものです」
「……何の用だ」WSS−ウォーターフード財団警備保障。LU$T随一の警備会社。その人事部の人間?
「実は、あなたの腕前を当社では非常に高く評価しておりまして。ぜひ、当社にお越し頂けないかと」
「……単なるスカウトではなさそうだな。捨て去った名前まで知っているほどだ。始めからYesの選択肢しか残っていないということか……」
「君もヨコハマに来るといいよ。この街はまだまだ可能性を秘めている」
そういう和知の顔は楽しそうだった。
「企業のしがらみとは無縁ではいられなくなるが……判った、考えておこう」
「よいお返事を期待しております」男が闇に歩き去る。
「……という訳でご近所になりそうだな。よろしく頼む」
そういって差し出した手を、和知は微笑とともに受け入れた。
長い、長い夜の終わり。それはまだ見ぬ未来への始まりでもあった。

http://www.d1.dion.ne.jp/~ronginus/nova/nova.html [ No.232 ]


終焉―朝日

Handle : non NAME   Date : 99/10/20(Wed) 23:43
Style : 黒幕◎ ??? ???   Aj/Jender : ??歳/男性
Post : 黒幕


全ては水泡に帰した。
もはや打つ手は無く、ただ断罪を待つのみか。
自分の全てを賭けた願いは、時間にして約6時間もの短い間に
終わった。
そして、何も変わらなかった。
日が昇れば又日常が始まるだろう。
朝日を見ることすら出来ず、敗者は消え去るのみか。

男は闇に消え、朝日が昇る。
何事も無かったように一日が動き出した―

http://www.geocities.co.jp/Playtown-Domino/1544/cking/NOVA/ [ No.231 ]


終幕

Handle : 御剣 初   Date : 99/10/06(Wed) 11:01
Style : エグゼク◎カブトワリ●カリスマ   Aj/Jender : 28歳/男性
Post : 千早重工情報処理部


…爆発音……。飛び散った海水の再び海面へと落ちる飛沫…そして、沈黙……。

とりあえず、戦闘は終わったみたいですか。
さて、花火があがったことですし混乱した状況を片付けますか。
周りに待機するクグツ達に移動と細かい指示の指令を出し、祭りへの参加者の動きに注意しつつ噴水の周りを取り囲むように人を配置しなおす。

そのうえで、小さく拍手しながらゆっくりと戦闘のあった後へと歩いていく。
「お疲れ様でした。みなさん御強いですね。しかし、ここら当りでこの茶番にも決着をつけてくれませんか?」
そこまで言ってから言葉を区切る。

こちらとしては今回の、取引で必要なもの、周の持っていた「プラスチックペーパー」、「データディスク」この二つを回収できればとりあえず問題は無いわけですか…
そこまで考えて言葉を続ける。
「さて、こちらに必要なものを渡してくだされば今晩のことは問題が無いようにこちらで手配しますが?もちろん、断ることは各自の自由ですが。」

 [ No.230 ]


間に合え…!

Handle : ”スタン官”伊尾奈=トレイシィ   Date : 99/10/04(Mon) 17:11
Style : イヌ◎、カゼ●、カブト   Aj/Jender : 女/23
Post : Blakk Hound


>「伊緒奈、君も早く離れるんだ!」
フィンスターニはそう言って和知を抱いて離れた。

「こいつは、どないすんねん!」今は爆弾と化した陸の残骸。
『このまんま爆発させるンも、やばそうやな…』
「ええい!どうにかなるやろ!」
A−Killerを引き起こす。とりあえず動くみたいやな。

「みんなここから離れとき!」一言言い残してうちは残骸を抱えて走り出す。

「どっか、こいつ投げられるとこは…」だんだん電子音の間隔が短くなってく。

「!あそこや!」低いフェンスの先が海になっとる。
「!?」あと50mばかしんとこでとうとうA−Killerはいかれてもぉた。
「くそったれ!!」残骸を背負ってうちは走ろうとした。
せやけど、怪我は思ったより重くて、走れへん。

やっとフェンスにたどり着く。
「でぇーい!!」残骸を海に突き落とす。その拍子にうちの体も一緒に海に落ちていった。

「間に合ったか…被害はうちだけですむんやから…まあ、ええか。」

沈みつつうちはそう思った。

 [ No.229 ]


焔の後に……

Handle : フィンスターニ   Date : 99/10/01(Fri) 16:17
Style : Vasara◎ Kabuto=Kabuto●   Aj/Jender : 21/male
Post : Freelanse


「俺が俺であるために」
その叫びは確かに魂の鼓動だった。
直後に、伊緒奈の放った銃弾が陸に降りそそぐ。
躊躇せず、愛剣を振り下ろす。
ガキィッ!
信じられない光景。事もあろうに右手一本で受け止めたのだ。
「なっ……」
その隙に強烈な一撃が横腹を襲う。
「ぐっっ!」
(この衝撃、全身義体か!)
なら納得がいく。陸の動きは全く衰えていない。
(ならば……次の一撃で仕留める!)
長引けば自分が不利になる。
剣を素早く鞘に収め、間合いを計る。
「もらった!」陸の叫びが合図となった。
鞘走らせた剣を、陸の胸--心臓のあたりにつき込む。

「な、なぜだ……」陸のつぶやきに私は応えた。
「簡単なことだ。自分は決して機械などに負けはしない。目覚めるのが遅かったな……」

剣を納め、和知に近づく。
「怪我はないか。さて、ここを離れることにしようか。私の勘が当たれば……ここは最も危険な場所になる」

そう言うや否や、陸の頭から発せられる電子音。
「言ったとおりだ。行くぞっ!」
和知を抱きかかえ、文字通り跳躍する。
「伊緒奈、君も早く離れるんだ!」

 [ No.228 ]


解き放たれしモノ

Handle : BELL   Date : 99/10/01(Fri) 03:36
Style : ??? ??? ???


―僕は死ぬのだろうか?―
突如、光に包まれる自分をみて、BELLは自らの最後を悟った。
が、光はそのままBELLを包み込み
「高次の意識体」は彼(彼女?)を、幼きAIをアビス―電脳の穴―より引き出し・・・

彼(彼女?)―BELL―は遂に自由を得た。
其処は―アストラル―と呼ばれる場所

http://www.geocities.co.jp/Playtown-Domino/1544/cking/NOVA/ [ No.227 ]


糸の切れたマリオネット

Handle :   Date : 99/09/30(Thu) 10:58
Style : ??? ??? カブトワリ◎●   Aj/Jender : ?/M
Post : 黒幕の≪腹心≫


フィンスターニに向かって、陸は吼えた。
「和知様の前にはやはりおまえが立ち塞がるか。よかろう。
おまえを倒して、和知様を殺す。命令だからでは無い。
俺が俺であるために。」
刹那、雷鳴とともに自分の後方から銃弾が飛んできた。だが、陸は避ける様子も無く、その銃弾を脇腹に受けた。
陸はその痛みをまるで感じていないようだった。
無論、致命傷でないはずが無い。だが、彼の意識はフィンスターニにだけ向いていた。
フィンスターニの一撃を右腕で受けると、もう片方の腕で
彼の胴に強烈な一撃を食らわせた。
よろめくフィンスターニ。
「もらった!」
陸は最後の一撃をフィンスターニに与えようとした。
「!?」
陸はわからなかった。最後の一撃がフィンスターニに届かなかった事が。
いつのまにかフィンスターニの剣は陸の心臓(動力炉)に突き刺さっていた。
「なぜだ…なぜ…」
陸はそのまま崩れ落ちた。もはや、動く事すら出来なかった。
だが、最後に呟いた。誰に話すのでもなく空に向かって。
「BELLよ。俺はおまえがうらやましかった。
おまえは仮初めの命を与えられただけなのかもしれないが、おまえは一時の自由を与えられた。
そしておまえは今、完全な自由と自分を手に入れようとしている。
その割に俺はなんだ…仮初めの体を押し付けられ、すべての自由と自分を失ったまま息絶えるのか…
BELLよ…俺はおまえがうらやましかった…」
そう言うと、陸は動かなくなった。

「ピッ!ピッ!ピッ!ピッ!…」
突然、陸の頭部から何かの音が鳴り出した。

 [ No.226 ]


THE END OF...

Handle : ビリー・クリムゾンレッド   Date : 99/09/29(Wed) 11:31
Style : カブト=カブト◎●レッガー   Aj/Jender : 16/男
Post : EDGE


膠着状態……他の人間はだいたい男と戦っている。俺とまどかに集中的に撃たれる弾。
BOMBの弾切れに息をつく間もなく肘からの火器。
(どうする……?)
スプリガンが相手だ。並みの攻撃じゃ弾かれる。弱点……。あるわけない。そのための全身義体だ。
師匠からの言葉を記憶からサルベージする。何か役にたつこと……。
「お前のように護衛を生業とする人間を何故カブトというかはわかるな?
人体において最も重要な場所は脳だからだ。狙撃手をカブトワリと呼ぶのも同様の理由からだ」
……頭!だが奴の高さは2M近い。攻撃は無理だ。
その時、倒れていたコードが動いた。いつのまにかスプリガンの後ろに回り込んでいる。
振り向いたスプリガン。コードの声より早く、俺は駆け出していた。スプリガンに突っ込む。
コードがスプリガンにふり飛ばされた。好都合だ。奴との間にある水たまりへ3、2、1……
改めてこちらを向いたスプリガンの顔面に泥水がふりかかる。それに気を取られた奴に盾を構えてタックル。
倒れ込むと同時に俺は立ち上がる。スプリガンが十分頭をおこした時を狙って顔面を踏みつける。
数回踏みつけるが、致命傷にはならない。
「いい加減に……」
右手に構えた盾をずらし、右足を高くあげる。スプリガンは蹴りを警戒。かかった。
「くたばれ!!」
左手を盾にかけ、左足を地面から放す。盾の縁に集約された俺の重みがやつの眉間を襲う。

スプリガンの動きが止まった。脳震盪か、本当に死んだのか……。次の行動を自問する。
無防備な人間(脳だけのそれをそう呼べるのなら、の話だ)を攻撃するのは嫌いだ。だが……
「銃をむけた人間が悪かったな、先に地獄とやらに行っとけ」
デ・ニーロに仕込んだP4を眼球におしあて、脳を狙って発砲。発砲。発砲。
至近距離の動かないものなら俺でも当てられる。大きくため息をついた。

火照っている体。冷えてゆく頭。ここで聞いた情報を分析。胸に手をあてる。アンプルは無事だ。
まどかが何も言ってこないということはこれはイワサキのものではない。つまり……三合会か千早のもの。
三合会はともかく千早なら今誰が持っているか、推測がついているかもしれない。なにしろ大企業だ。
普通落とし物は持ち主に返すものだ。だが、これは絶好の機会とは言えないだろうか?
まわりを観察。コードは地面に転がってうめいている。まだ大丈夫だろう。あとは全員戦いに気をとられている。
「ビリー君……大丈夫?」
かけられた言葉の裏を読み取る。
「ああ、大丈夫だって。心配した?」
笑いながら近づき、彼女の頬に唇を近づける。はたから見たらキスをしているようにしか見えない筈だ。
「……猿芝居につきあってくれ。詳しくはあとで話す」
2人の体の陰で彼女にアンプルをそっと手渡す。どさくさに紛れたキスも忘れない。
さて、あの男はどうなった……?

 [ No.225 ]


LAST COUNT

Handle : DCODE   Date : 99/09/29(Wed) 03:34
Style : レッガー タタラ ニューロ   Aj/Jender : 20代/M


・・・再び、自分として動ける。今暫くは体も動きそうだ。
どうやら彼女のおかげで助かったらしい。

戦況も終了に向かいつつはある。が、今一つ決定打に欠ける様子。
ゆっくり立ちあがる。気づかれない様に・・・。

スプリガンはビリーとの相手で手一杯らしい。
が、対するビリーも決定打を持ち合わせてはいない。
弾丸を撃ち尽くしたBOMBを投げ捨て、両の肘から次なる火器を撃つも、鉄壁の壁は固い。
後ろから一気に間合いを詰める。
気づいた奴は振り向き様に掃射・・・が、こちらは既に間合いに入っている。
食らった数発は無視し、全ての”気合”を込めた一撃を食らわす!
左手のレイザーシャープはスプリガンの胴を貫き、動きを止める。
其処に瞬間の隙が生じた―
「今だ!」

http://www.geocities.co.jp/Playtown-Domino/1544/cking/NOVA/ [ No.224 ]


Cherish Your Solitude!...Flash in the Darkness

Handle : “Flash in the Darkness” D.R   Date : 99/09/27(Mon) 23:58
Style : Katana◎、Manikin●、Chakra   Aj/Jender : 26 Ages/Male
Post : Free Solo


公園の木々の中、二つの影が走っていく。
前を走る影はD.R もう一つの影は陸の放ったスプリガンだ。
人と機械の差か距離は縮まっていく。そしてスプリガンのオメガREDの射程まで距離は縮まった。
オメガREDがD.Rに死を与える為、振り下ろされる。

・・・スプリガンは違和感を感じる。その場は血に染まり、D.Rの死体が転がっているはずだが、
スプリガンの目に映るのは切り裂かれた黒いフェイトコートだけだ。
D.Rは消えていた。いや、モニターに熱源反応が有る。場所は後ろ!
スプリガンが振り向いたとき、D.Rはそこにいた。
「・・・遅い。」
スプリガンの側頭にD.Rの放った上段回し蹴りが直撃する。
数本の木々を巻き沿いにしつつスプリガンは吹き飛ばされる。

大地に倒れたスプリガンは戦闘データの再確認。スプリガンである自分が生身の人間に負ける可能性は0%と算出される。
負けるはずは・・・無い。スプリガンは目前に迫ってくるD.Rの喉を狙い、オメガREDを突き出す。
その時D.Rが視界から再び消える。熱源反応は下!
突き出した手がD.Rに捕まれ、凄い力で捻られつつ引き寄せられる。
D.Rはそのままスプリガンの懐に潜り込むのと同時に、全身のバネを使い変形背負い投げを仕掛けた。
己の加重と、加速度のついていたスプリガンには其れを防ぐ手だてはなく、再び大地にあおむけに叩き付けられる。
グッガギィィィィィンン!!!
嫌な音を立て、スプリガンの関節が砕ける。D.Rは、相手を投げると同時に関節を粉砕していたのだ。
素早く起きあがろうとするスプリガンにD.Rの声が聞こえた。

「・・・不動流骨法奥技 破塵殺掌!!」
繰り出された神速の掌底が、倒れているスプリガンの頭を打ち抜く。金属の砕け散る音が公園に響いていく・・・。
そして、スプリガンは最後まで自分の敗北を理解できぬままブラックアウトした。
「・・・言った筈だ。機械では己の限界を越えることはできぬ・・・とな・・・。」
そう言いつつ右手を中空に差し出すと、その手にナップザックが落ちてきた。
いつの間にかナップザックは空に投げていたようだ。

D.Rは切り裂かれた己のフェイトコートに近づき、其れからポケットロンとバーストヒールを取り出した。
素早く血の流れている脇腹背面にバーストヒールを張り付ける。
スプリガンの一撃目は完全に回避しきれず、裂傷を受けていたのだ。
傷を気にせずポケットロンを操作し連絡を取る。・・・相手は御剣だ。
御剣が出たのを確認後、必要事項のみ連絡する。
「・・・D.Rだ。・・・ナップザックを回収。今から届ける為、取引の場所を教えて貰おうか・・・。」

取引場所を聞いた後、連絡を切る。そのまま”ヤツ”へコールする。
「・・・私だ。御剣の仕事はもう終わる。現段階では全ては順調に進んでいる・・・。」
ポケットロンの向こうの”ヤツ”からの依頼が来る。
「・・・成る程。解った・・・。」
質素な返事を返した後、ポケットロンを切る。自然にD.Rの顔には修羅の笑みが浮かぶ。

一瞬の後笑みを消し、D.Rは”閃光”と化し取引場所へと移動した。
・・・御剣はもう既にそこにいた。
「・・・依頼されていた物だ。」
D.Rはナップザックを御剣に渡した。

http://home7.highway.ne.jp/shinsen/ [ No.223 ]


NO GOOD NEWS

Handle : ビリー・クリムゾンレッド   Date : 99/09/27(Mon) 16:36
Style : カブト=カブト◎●レッガー   Aj/Jender : 16/男
Post : EDGE


まどかへの凶弾を全て盾で叩き落とす。
所詮はBOMB、スプリガンにも扱いづらいということか。
(やっぱ企業人の方が邪魔なのか……)
防御に専念しているので戦況がよく見える。
伊緒奈とフィンスターニは男と戦っている。徐々に男を追いつめている。
もう一体のスプリガンはカゲを追っていった。返り討ちが関の山か……。
鉛玉の雨の降るなか、俺はまどかを守るのに精一杯だった。
何とかなるかも知れない。とっとと逃げた方が身のためかもしれない。
分からない。
あと1人、戦闘のプロがいれば。カタナ、カブトワリといった人間がいれば、もっと戦いは楽になる。

知り合いのカブトワリは多分今は救急車の中だ。
あいつが使いもんになれば……。
スプリガンからの銃撃で思考を中断される。もう弾も残り少ないか。
銃弾を足で叩き落として、挑発してやる。のって来たらもうけものぐらいの感覚だが。
「俺は護ることにかけちゃプロなんだ。もっと撃ってみろよ。使えねえフルボーグ」

 [ No.222 ]


絶対許さへん!

Handle : ”スタン官”伊尾奈=トレイシィ   Date : 99/09/27(Mon) 15:19
Style : イヌ◎、カゼ●、カブト   Aj/Jender : 女/23
Post : Blakk Hound


必死の体当たり。さすがにこたえたやろ…
そう思たとたん、うちは宙を舞った。
「!?」何が起こったかようわからん。せやけど、うちのA−Killerがつぶれたこととうちの頬が異様に痛いことはわかった。

「嫁入り前の娘に手ぇあげくさって!ついでにお前も死刑や!」
吹っ飛んだうちを無視して陸は和知の方へ行きよった。
『…最後のチャンスやな…』
まだ腕は動く。銃もある。やったろやないか!!

「死ねや!」
激しい雷鳴と同時に鉛の散弾が銃口から吐き出される。

 [ No.221 ]


経過

Handle : 御剣 初   Date : 99/09/26(Sun) 23:28
Style : エグゼク◎カブトワリ●カリスマ   Aj/Jender : 28歳/男性
Post : 千早重工


噴水の周辺から喧騒が響いてくる。
噴水の見える場所で装備を受け取りつつ状況確認する。
「始まったか…」
状況をみて配備した人員には待機を命じる。
今動く必要はない、無理に動けば状況は混乱し余計な被害をもたらす消耗を最小限に押されるためには動くタイミングさえ間違わなければ十分な効果が得られる。
気持ちを押さえつつ、タイミングを見計らって待ちを決め込む…そう、今はそれで良い…いまは……。

 [ No.220 ]


Well...I'm understund, I'm ur "Guardian"!

Handle : フィンスターニ   Date : 99/09/25(Sat) 23:56
Style : Vasara◎ Kabuto=Kabuto●   Aj/Jender : 21/male
Post : Freelanse


和知の声が聞こえる。
否。声と言うより、それは魂の叫びだった。和知を和知たらしめている。
「……気に入った。自分が自分であるためか」
振り向いた陸に向かって、剣を突きつける。
「貴様の相手は、この私だ。彼女には、傷一つ負わせん。それが、私の役目だ。
彼女は、少なくとも自分を知っている。
それがどんなに変え難いもので、命をも懸けて守らなければならないもの。
それを彼女は知っている。
これほど、守りがいのあるべき対象がまだいたとはな……
私には十分だ。それだけで十分だよ、和知君。
そして……」

楯を手放し、剣を正眼に構える。
「はあっ!!」
剣の秘められた力を解放する。同時に、刀身が青白く輝く。
「私達とお前の違い。それは、誇り高き魂だ! 只の操り人形にしか過ぎぬと自覚する、お前に何が出来る?」
陸の顔が一変する。
フィンスターニはその隙を見逃さなかった。剣を逆手に持ち、地面に突き刺す。
刹那。
陸の周りに轟音と共に放電が生じた。公園中に響き渡る、空気の悲鳴。
だが、それで終わりではなかった。その放電の中を、フィンスターニは駆け抜け、陸に向かって跳躍し、剣を振り下ろす。

「貴様が操り人形でないと言うのなら、その証拠を見せてみよ! さあ、誇り高き魂の証を見せてみろっ!」

http://www.d1.dion.ne.jp/~ronginus/nova/nova.html [ No.219 ]


陸とは…

Handle :   Date : 99/09/25(Sat) 09:31
Style : ??? ??? カブトワリ◎●   Aj/Jender : ?/M
Post : 黒幕の≪腹心≫


彼は笑っていた。
たとえこの任務が失敗しようとも。
たとえ自分が死のうとも。
陸にとってその瞬間は最初で最後、
そしてあってはならない「主への反抗」だった。

…そもそも、陸は自分の意志で≪腹心≫になったわけではなかった。
彼もまた、黒幕の陰謀によって「自分」を失った哀れな人間に過ぎなかった。
服従を誓わされ、体まで入れ替えさせられ。
もはや彼自身を残していたのはその脳の一片の記憶だけだった。
その人間が、「自分」を取り戻そうとして何が悪かろう。
確かにそれは、クグツや≪腹心≫のやることではないかもしれない。
だが、駒になりきれなかった男は「自分」求めて彷徨うしかなかった。

伊緒奈を吹き飛ばすと、本来の目的である和知の方を振り向いた。
同時に通信機の方を片手でなにやら操作した。
「浮気をしてしまってすまないですな、和知様。
ですが、本命はあなたですから。」





 [ No.218 ]


変え難いもの─刹那の一瞬

Handle : 和知 真弓   Date : 99/09/25(Sat) 08:00
Style : カリスマ●エグゼク◎ミストレス   Aj/Jender : 26/female
Post : イワサキ重工N◎VA支社「広報部」部長


「……そうだよ?」
フィンスターニが問うた問いに、和知はそっけなくそういった。

 全ては刹那の一瞬の出来事だった。
陸によって放たれた銃弾は、2度、フィンスターニによって阻まれ、
フィンスターニによってこちらに注意が向けられた隙に、“闇の閃光”が“BELL”の腕からナップザックを奪い、
そして、巨大な質量と意思を持った猟犬の体当たりが“腹心”を襲った。
和知の目の前で起こっている最終幕─
そこに和知は刹那の一瞬を、事が決する一瞬を見た気がした。

 和知は噴水の淵に座ったまま、何事もなかったかのように和知を守る様に立つカブトに微笑みを向ける。
「僕がここにいるのは、君の推測の通り…でもね、何故僕がこうやって道化を演じたと思う?」
 そして、和知はゆっくりと立ち上がり陸を見た。体当たりを受けた陸の手に和知が持っていたのと同じ通信機があるのを見つけて、猫科の動物の様に目を細めた。
「…簡単な事だ、“それが僕だからだ”それが僕にとって面白い事であり、ここにいる意味だからだ。君から見て、嫌悪感を感じるかもしれない。だけど…それが僕にとって何物にも変え難い理由なんだよ!」
 珍しく一気にまくしたてるという和知らしからぬ行動をとると、フィンスターニに通信機を示す。
 
 その時、木々の合間から旧知の少女が叫んだ。
「…あの通信機を奪うか、破壊したまえ。あれを使って人型に指令を出している。そうすれば、少なくとも時間が稼げる」
刹那、陸の注意がそちらに向いた瞬間、フィンスターニに耳打ちした。
そのまま陸は、猟犬の女性に向かっていく。…“腹心”らしかぬ行為。
和知は内心、ほくそえんだ。手段と目的を取り違えるようでは、たいしたことはない。
先ほどから動きを見せない“BELL”が僅かにぴくりと動いた─あれももう用はない。
そして、いくら単体での攻撃力がまさろうと、統率のとれないものに勝機はない。
間違いなく、次の行動がこの舞台を終わらせる鍵になるはずだ。

「勝負は次の一手、刹那の一瞬で決まる…君にも感じたことがあるはずだそういう瞬間をね」
和知はそういってネクタイを緩める、陸に視線を送ったままで。
「…どんなものでもそういった刹那の一瞬はある。…僕はそれを感じるのが好きなんだよ。そして僕ははじめから死ぬつもりはない」
どこからか放たれた問いに答える様に和知は呟く。陸から視線をはずさないままで。
勝負が決する瞬間、どのようにでも動ける覚悟を決めながら和知は風格すらある表情のまま、事の趨勢を“見て”いた。

全ては刹那の一瞬の出来事……。

 [ No.217 ]


代価

Handle : “ユーレイ娘”比礼瑞穂   Date : 99/09/25(Sat) 02:49
Style : マヤカシ=マヤカシ=マヤカシ◎●   Aj/Jender : 18/女
Post : フリーランス?


 ----------はざまにて----------
 神の力は速やかに代償を請求した。
 冷たい風が体の中を吹き抜けるような感覚。
 (ああやっぱ、「死ぬ」のははじめてじゃないよなぁ。)
 全ての音と光がうすれていく。
 
 次に目覚めるのは、彼岸と此岸の狭間のどこか・・・のはずだった。
 過去、何度かたどった覚えのある道筋。
 だが、今度にかぎって猶予ある臨死体験はなかった。

 そこに、なにかがある。いや、なにもない。それは虚無だ。
 『特異点』
 ヨコハマには幽霊がいない。マヤカシの間でささやかれる都市伝説を思い出す暇はなかった。
 認識はそのまま呪縛となる。
 (吸い込まれる?!)

 [ No.216 ]


覆水

Handle : “ユーレイ娘”比礼瑞穂   Date : 99/09/24(Fri) 03:39
Style : マヤカシ=マヤカシ=マヤカシ◎●   Aj/Jender : 18/女
Post : フリーランス?


 ----------アストラルサイドにて----------
 シーンはめまぐるしく展開していく。 
 多くの言葉が吐かれ、探偵の登場によって真実は暴かれた。
 (あれは・・・妙堂院さん?)
 「自由」への活路は見いだせぬまま、“人形使い”の手によって終わりの幕が下ろされるかと見えたが・・・。凶弾が放たれ、その手を止めたようだった。
 三合会の刺客の登場である。
(あの人、死ぬつもりかな?殺すつもりなのは確かだけれど)
この状況でだれも死なずに終わったらそれこそ奇跡だろう。 

 瑞穂の視界にはAIだというそれの「にんげん」の形をした自我が映っている。
 DCode=AIは動かない。「限界」が訪れたのか?
 「・・・!」
 「DCode」の意識に呼びかけようとしたそのとき、瑞穂はAIの意識を揺らす言葉を感じた。

 「・・・しょせんは機械。限界を越えることはできぬという事だ・・・。」

 闇に閃く刹那の光、最後の藁ともいうべきナップザックは、彼の手にあった。
 そのとき瑞穂を襲った衝撃が、AIの感じたものだったかどうかはわからない。
 全ては想像による感情移入だったのかもしれない。
 ともあれ焦燥、渇望、怒り、そういった感情が瑞穂の中で荒れ狂い、しらず、「スイッチ」を起動した。
 『この魂に活路を』
 近い過去、神の通過がもたらした苦痛を思い出し、肉を持たない身体が総毛立つ。 
 刹那、「高次の意識体」が力をふるった。
 AI=BELLを構成するあらゆる情報が「神」の手にいすくい上げられ、DCodeの肉体から、解き放たれた。
 その存在を脅かされることのないどこかへと。

 [ No.215 ]


ATTACK!

Handle : スプリガンA&B   Date : 99/09/22(Wed) 17:19
Style : ??? ??? ???
Post : 戦闘メカ


2体は行動を開始。
BOMBピストルをターゲット−石見沢まどか−に向けて射撃する傍ら、
あまった手を突き出した
手から銃口が飛び出し、周囲に対して鉛の玉をばら撒く

もう1体、オメガREDを持った方は、周の喉を一閃し、離脱
闇に溶け込むように消える。
奪われたナップサック回収のために・・・

 [ No.214 ]


鋼の男

Handle :   Date : 99/09/22(Wed) 11:10
Style : ??? ??? カブトワリ◎●   Aj/Jender : ?/M
Post : 黒幕の≪腹心≫


「ぐはっ」
一瞬隙を見せてしまった陸は伊緒奈のA-killerに吹っ飛ばされ、茂みに突っ込んだ。
一瞬、静かになる。
二体の機械人形も主を失ったかのように動きが鈍くなったが、それも一瞬だった。
陸は茂みから何事も無かったの様に立ちあがった。
「くっくっく。さすがはブラックハウンドですね。
今のは大変強烈でしたよ。もっとも、私には痛みという言葉はありませんがねぇ。」
バイクで吹っ飛ばされたはずの陸の体は怪我をしてはいるようだが、全く血は流れ出していないようである。
彼は汚れを落とすと何事も無かったのように身構えた。
「あなた方のために銃は使うまでもありませんね。
ほら、あなたのバイクを見てみなさい。」
伊尾奈のA-killerの前面はブロックにでもぶつかったようにひしゃげていた。
「まずはあなたからと行きましょうか。」
伊緒奈の反応よりも早く、陸はパンチを伊緒奈の顔面に飛ばした。
「久々に腕がなりますよ。主の命令より喧嘩のほうがずっと私には合っているようですから」
陸は嬉々として殴りかかった。
それは、まるで思春期の少年のような瞳をしていた。

 [ No.213 ]


醒めた目

Handle : “Melty Doll”石見沢 まどか   Date : 99/09/21(Tue) 16:59
Style : ◎●マネキン=マネキン、クロマク   Aj/Jender : 19?/女
Post : フリーランス


たった一つ、不安な事があった。
それは、今のままではアンプルが割れるのではないか、ということ。
現に、そのアンプルはビリーが持っている。
自分の身の確保は十分だが、彼が持っている事でアンプルが無事である保証は、あまりできない。
早めにアンプルを取り上げるべきだと、石見沢は思う。
だが、人の形を模した機械人形―一体のスプリガンの銃口はすでに彼女を捉え、
彼女がそこから一歩足りとも動く事は出来なかった。

放たれた凶弾は、ビリーの持つクリスタルウォールによって弾かれた。
スプリガンの技量もビリーのそれも、すでに石見沢の常識を越え、
目の前で何が起きているのか理解はできなかったが、
自分が大切に守られている事に間違いはない。
だが、今は彼の有能さに感心している場合ではなく、
何かの拍子にいつアンプルが割れるか解らないという状況を、
今は何とかしなければいけない事を再び認識する。
そして、自分なりに突破口を見つける為、彼女は今一度落ち着いて状況を見つめる。
彼女を愛しているという、純情にも似た欲望を抱く少年に、自分の命を預けて。

D・CODEの持つナップザックが宙に浮いた。
一つの影がそれを奪い捕り、その場所から今にも走り出そうとしていた。
そのナップザックが今の陸にどんなに大切か、
その時の陸の表情は石見沢に雄弁に語った。
そして、驚愕に身体を硬直した陸に、破天荒とも言える一撃が襲う。
それは、伊尾奈の繰るA−Killerの体当りだった。
十分な質量と速度を持つ鉄塊は、莫大な運動エネルギーと破壊力を生み出す。
咆哮を上げて突進するその鉄塊の姿を比喩するならば、
新時代にあって更なる野性を内に秘める、巨大な猛犬だった。

陸を巨大な猛犬の餌食にされ、仮にも主を失った二体の機械人形を、
石見沢は使わない手はないと考えた。
彼女は二体の機械人形に言い放つ。そして、彼らに誤判断を誘発させれば……。

「あのナップザックが必要なんでしょう?!だったら、さっさと取り返しに行きなさいよ!!」

 [ No.212 ]


……ぷっち〜ん!

Handle : ”スタン官”伊尾奈=トレイシィ   Date : 99/09/13(Mon) 14:31
Style : イヌ◎、カゼ●、カブト   Aj/Jender : 女/23
Post : Blakk Hound


「が〜!うざったいわ!」
どいつもこいつも言いたい事ごちゃごちゃと!わけわからんわ!
「とにかく!その『周』とか言うオトコが黒幕なんやな!
この機械人形みたいなんぶちのめしたらええんやな!」
もうなんでもええ!ガマンの限界や!
「その『周』ってオトコに伝えとき!「おまえは『死刑』や!」ってな。」和知を撃った男に言う。
そして、A−Killerのモーターを一気にふかす。
「ぶっつぶしたる!覚悟しぃや!」
白塗りのA−killerのフロントカバーに街灯の光が当たる。
そこには、黒地に金でこう書かれている。
『猛犬注意』

 [ No.211 ]


最後の晩餐

Handle : “血塗られた花嫁”周 准麗   Date : 99/09/07(Tue) 09:44
Style : カブキ マネキン カタナ◎●   Aj/Jender : 18/F
Post : 三合会


周は再びバタフライナイフを握り締めた。
「カブトのお姉さん、そろそろお仕事だよ。ちゃんと私を護ってよね」
オメガREDを構えたスプリガンがこちらに向かっているのを確認して、戦闘体勢を整える。
(ブースタマスタはOK、フラッシュドライブは…よし、もう大丈夫みたい…)
スイッチを入れると、彼女はスプリガンの前に立った。
「さて、あんたみたいな機械人間なんかに手加減は入らないからねぇ。さっさとかたをつけてやるよ」
妖しげな瞳を見せた周はバタフライナイフを逆手に構えた。

スプリガンに襲いかかろうとした瞬間、D.Rは周のナップザックをDcodeから奪っていた。
「あ!」
敵を目の前にして彼女がそちらに気をそらしたのは、戦士にとって命取りである。
スプリガンのオメガREDがその隙を見て、周の喉を貫こうとしていた。

 [ No.210 ]


服従するモノ

Handle :   Date : 99/09/07(Tue) 09:31
Style : ??? ??? カブトワリ◎●   Aj/Jender : ?/M
Post : 黒幕の≪腹心≫


「……私は命令に従うまで。和知様のお命を頂くよう、言われているだけですからそれが社会にとって不利益であろうと、そうでなかろうと私には関係の無い事です。」
再び銃口を和知に向け、一発放つがそれもフィンスターニに阻まれた。
「和知様、あなたは良い部下やカブトに恵まれていますね。」
彼は口元を歪めてにやりと笑った。
「ですがお遊びもここまでにいたしましょうか……おまえ達!」
不意に2人のスプリガンに指令を出した。
「和知様とその前のカブトは私が始末するから、他を殺れ!」
2人いや2体の目は怪しくも光ると、素早い動きで目標を定めた。
オメガREDの方は周を、BOMピストルの方はまどかをターゲットに選んだ。
ランダムで選んだわけではないようである。彼らにとって最も危険な存在を選んだのである。

突然、影はD codeのナップザックを奪っていた。
陸はそこまでは予想していなかったらしく、驚愕の色を見せた。
「あれは…ま、まずい。何とかしなければ…」
陸が予想外の展開に困惑した。

 [ No.209 ]


Only the Void Comes to All Without Partiality...Flash in the Darkness

Handle : “Flash in the Darkness” D.R   Date : 99/09/03(Fri) 23:33
Style : Katana◎、Manikin●、Chakra   Aj/Jender : 26 Ages/Male
Post : Free Solo


和知、妙堂院、周が事件の真相を話す。
交渉・・・。そして黒幕の登場・・・。
私の殺気に感づいて、大人しくしていたビリー達もこれで真相を知ったことになる。
さて、不安定因子達はどう動くか・・・。
(・・・その前に自分の残った作業を行うとするか・・・。
 丁度、皆の気をひいてくれている格好の人物もいる事だしな。)
”闇の閃光”は動き出した。

「・・・もう、動いても良い・・・。」
ビリー達に言葉をかけると同時に殺気を消す。
一瞬の後溜めていた気を全て解放する。今日はいつもより気が練れている。心境の変化故か。
男は閃光と変した。
一瞬のうちに、”闇の閃光”はビリー達から離れた。
ビリー達の目には一瞬の閃光しか映ってはいなかった。”闇の閃光”の視界には”獲物”しか映らなかった。
恐ろしい速さで走る”闇の閃光”の右手が振られると同時に、数本の手裏剣がD code向けて放たれた。
手裏剣はD code周辺に飛来し、D codeの視界からD.Rの姿を隠す。
次の瞬間にはD codeの視界外から一閃。

「・・・我流 飛鋼閃」
いつの間にかD.Rの左手には白木の柄の短刀が握られていた。
その刃から放たれた真空の刃は、D codeの持っていたナップサックをその手から斬り飛ばす。
次の瞬間、宙に浮いたナップサックを、D.Rは空中でその手に捕獲していた。
D.Rは空中から、D code=BELLに冷たい笑みを見せる。
「・・・しょせんは機械。限界を越えることはできぬという事だ・・・。」
着地の瞬間を見せぬまま、”闇の閃光”はD codeより離れ闇の中に姿を消す。”闇の閃光”と化して。
行き先は一つだ。

(・・・さて、舞台役者はどう動くか。楽しみにさせて貰おうか・・・)

http://home7.highway.ne.jp/shinsen/ [ No.208 ]


BURNING BLOOD

Handle : ビリー・クリムゾンレッド   Date : 99/09/03(Fri) 15:59
Style : カブト=カブト◎●レッガー   Aj/Jender : 16/男
Post : E.D.G.E.


やばい事になってきた。よくわかんねえ男。戦闘用の全身義体2つ。
あとは何人か、知った顔と知らない顔。煙草を取り出して、口にくわえる。
ライターをとり、火をつけた。
(どうしたものか……)
だが、俺に何かを変えるだけの力はない。今出来ることをやるだけだ。
「ビリー君……」
「わかってる」
まどかの言葉を聞くまでもない。彼女を守り、友人を守る。
いかれちまってるコードを元に戻すためにも、和知さんにも死んでもらっては困る。
あのアンプルはこの件とは無関係だったのだろうか……?疑問をよそに、
盾を構える。あんな化け物相手に下手な攻撃は禁物。おとなしく防御に専念。
フラッシュドライヴ、ブースト・マスタを起動。イカサマ用の道具も忘れない。
時が動き出すのを、俺は静かに待った。

 [ No.207 ]


“凪”の盾

Handle : フィンスターニ   Date : 99/08/27(Fri) 23:51
Style : Vasara◎ Kabuto=Kabuto●   Aj/Jender : 21/male
Post : Freelanse


和知に向かって放たれた銃弾。和知は、その光景をただ、呆然と眺めていた。
そんな和知の前に走りこむ影が一つ。フィンスターニだ。
「その程度の攻撃でっ!」すばやく和知の前に立ちはだかると、正眼に構えた剣を一薙ぎ。
失われたはずの血統の力。その力が剣から奔流となって放たれた凶弾に向かう。
ギャインッ!
弾丸は奇妙な音を立てて二つに割れ、地面に落ちた。

「役者は揃ったと言う訳か。満を持して出てくるだけあって、細工はよく出来ている。だが……」
剣を下段に構え、和知の前に立ちはだかる。
「少々お遊びが過ぎたようだな。その程度の小細工で私を出し抜けるとでも思ったのか? たかだか罠に嵌めただけ。それも、無駄に命を奪うだけだ。この女性を殺して何の得になる? ただの報復か? だとしたら……おまえたちはサル以下だな」
企業とのしがらみ、そういったものとは無縁だからこそ言える言葉。そして、最も犬猿する企業人へ背を向けたまま言葉を続ける。
「あなたも何らかの目的があってこの事件にかかわった。それは間違いあるまい。それは企業のためだと言うのもわかっている。だが、あえて聞かせてくれ」
わずかに殺気が消える。
「自ら進んで道化にまでなったからには、なにものにも変えがたい理由があるのだろう。それは己の命をかけても守り通したいものか?」
和知の両脇のスプリガンは動かない。いや、動けないのだ。フィンスターニの発する殺気によって。
「さあ……返事を聞かせてもらおう」

http://www.d1.dion.ne.jp/~ronginus/nova/nova.html [ No.206 ]


自動人形

Handle :   Date : 99/08/12(Thu) 17:03
Style : ??? ??? カブトワリ◎●   Aj/Jender : ?/M
Post : 黒幕の≪腹心≫


和知が噴水の傍に座って皆に交渉していると、突然陽炎のように和知の両脇に2人が現れた。
いや、2人と言って良いのだろうか?
その全身を金属の体に身を包んだスプリガンに!

和知は突然の人型の行動に冷静さを隠しきれずぼやいた。
「馬鹿な…僕は待機命令しかだしていないぞ」
背後に人の気配を感じて振り返ると…もう1人の男の姿を見る。
三合会の黒幕、周公理の腹心、陸である。
「……そういう事か」
和知は歯軋りをした。

陸はその手に拳銃を構えていた。
「…すみませんが和知様、あなた方には消えて欲しいとのことですので…」
人間みを感じない無表情の男の口から言葉が発せられる。同時に、陸は和知に向かって引き金を引いていた。

凶弾は放たれた。

 [ No.204 ]


道化─策謀の煌くさきにあるものは?

Handle : 和知 真弓   Date : 99/08/12(Thu) 13:40
Style : カリスマ◎エグゼク●ミストレス   Aj/Jender : 26?/female
Post : イワサキ重工N◎VA支社「広報部」部長


真実の刃が煌く先、周の答えを受けて。

和知は自分の真の目的が達成され満足そうに微笑む、今までで一番深い笑み。
「そうか……僕も確証がほしかったんでね」
噴水の淵にすわったまま和知は周に向かって微笑む、無邪気な笑みで。
「三合会が内部抗争を起こしているのは実は僕は知っていたさ、ただ、干渉する必要性に迫られなかっただけだがね……そして、今回の事態に対して何が起っているのか、状況の切片から慎重に推測を立てていた、というのが正解だよ」
もちろん、千早とイワサキを対立させるのが目的なら、もし和知自身が真相をしろうと行動すれば、察知される危険がありそれを犯すわけにはいかなかった。
あくまで和知はテストとして、そしてそれに伴う事態を収拾するために行動する。
──そして、白羽の矢を立てたのは、妙堂院だった。
彼女には、被験者の回収の回収以外の目的を知らせずに、しかし、妙堂院の性格上真実を求めずにはいられないのだから─どうやらその読みは大当たりしてくれた。
事態の根本的な解決を望む為に、開発の方から派遣された“人型”を和知は交渉中の抑止力として捉え、今回の一件に関わったすべてのものを集めるために舞台のおぜん立てをし、まるで役者のように振る舞った。もちろん、それだけではなかったが。
「……うちも千早さんも何もしてないというわけではない。君からその話を聞いてすぐに手を打つ事だろうね…馬鹿な真似をしたものだよ、その『兄さん』とやらは」
いつのまにかもったのか小型の録音装置を右手で切り、懐にしまった。
あとするべき事は、舞台上に上がった役者達をここに集め、交渉し、終幕に導く事。
黒幕への事後処理は帰還させた、羽田やテストに裂いていない人員を使えば問題ないはずだ。そして、真相を知った役者達にも期待はしている。
「……さて、いつまで見学者でいるつもりかな!?ここへ来て、芝居の幕を降ろそうじゃないか!!」
女性にしては低いアルトの朗々とした大きな声で和知は森の中に潜むであろう役者達に
いささか芝居がかった動作でいった。
そして、自らの立ち振る舞いに僅かに自嘲する、まるで道化のようだと。
そして、役者達に交渉を持ちかけた。
千早、イワサキといった企業名を省いての簡単な事態の説明。
今回の一件の口外の無用、望むものには報酬を。
”D-Code”のこちら側への引き渡し。
「事態を大事にして、混乱を引き起こしたいかね?…君たちがそれを望むのならそれもいいだろう。しかし、それを望まない多くのものが存在するという事は忘れないでほしい」
先程とは違い、冷たい細身の刃の様な印象を受けるものの威圧的な態度はなりを潜め、穏やかな風格が表に出てきている。
「”D-Code”─彼は病気といえるだろう、彼の属する組織にはめられてね。そして、彼を助けられるのは僕しかいない。彼を僕の手から離し、本当の意味で見捨てるというのならそれでもかまわない。君たちの選択しだいだ」
和知は穏やかに笑う、瞳はどこか猛禽類を思わせる輝きをともしたままで。

事態がうまく和知の思惑の通りに行き過ぎている、そこに僅かな違和感を憶え、和知は通信機を手に取り、人型に再び待機命令を送る。それでも微かな違和感は消えない。
このまま黒幕が引き下がるだろうか?否!ではどういう手をうってくる?
「悪役を演じるのは、他の役を演じるより大変なのだよ…それが本当の監督の思惑と外れている場合は特に。アドリブをどこまで許してくれるのか分からないのだから」
自らが進んで演じている役柄を僅かに自嘲しながら、そして楽しみながら和知は微笑む。
フィンスターニに対して、自らの護衛を継続するように頼みながら、和知は空を見上げた。

そう、自らは道化にすぎない。運命の舞台に導かれたひとりの役者にすぎないのだと。
だが……。

 [ No.203 ]


真実

Handle : “血塗られた花嫁”周 准麗   Date : 99/08/12(Thu) 09:45
Style : カブキ マネキン カタナ◎●   Aj/Jender : 18/F
Post : 三合会


「あんたの言う通りだろうね、恐らくは」
妙堂院の話を聞いて、周も確信を持った。
真のクロマクが、誰かを。
「その通信機の向こうが誰かですって?それは兄さんよ。
もっとも、仕事の関係上『兄さん』って呼んでいただけだけどね」
妙堂院の瞳を見て、彼女は答えなければならないような心境に陥っていた。
「その『兄さん』が誰かなんてあんた達が調べればすぐ解るだろうさ。うちの内部抗争のことを知っていれば。でも、もう兄さんでも何でもないのさ。あいつは」
彼女は不敵な笑みを見せた。
「お芝居はもうおしまいよ。あ〜ぁ、やっぱり一度に2つも仕事を受けるものじゃないね。千早とあいつの両方から同じ場所での仕事の依頼を受けたから、楽に金になると思ったけど」
「結局、『二兎追うものは一兎を得ず』とはこう言ったことなのね」

(…でも、あいつが簡単に引き下がってくれるかしら。
なにかまだ終わりそうも無いけれど…
少なくとも私を消しにかかってくるでしょうね。
もう、あたしはあいつにとって裏切り者以外の何者でもないんだから)
彼女は全身汗だくになっていた。

 [ No.202 ]


澄み切った嵐の中で

Handle : 妙堂院由耶   Date : 99/08/11(Wed) 01:16
Style : フェイト◎●ミストレス カリスマ   Aj/Jender : 37歳/女
Post : NIK所属・探偵


遂に彼女はラストステージにと足を踏み入れる。
珍しく、彼女は沈黙を保ちながら周りを見渡す。そして、状況
を確認。
…溜息一つ。ゆっくりと、妙堂院は目的の人物に近づいていく。
噴水広場、今、和知と接触を持っている人物へと。堂々としす
ぎる事もなく威圧感を与える事もない彼女だが、恐らく誰もが
彼女のことを見ているには違いなかった。
「……ちょっといいかい?」
穏かに妙堂院はその場にいた和知に持ちかける。――和知のGO
サインを得て彼女は目的の人物、周へと微笑みかける。
誰もが、動けずにいた。D・code、つまりAIですらも。
妙堂院は、一瞬だけすっと目を細める。周をある確信を持った目
で見つめながら。
(……これ、か)
さりげない違和感を、妙堂院は周の“あるもの”から感じ取る。
自分の憶測に間違いがなければ…彼女は黒幕と繋がっているはず。
それを確実にするための証拠。妙堂院はそれを欲していた。
NIKからの情報により、三合会が内部抗争を起こしている。とい
う情報も得、いよいよ物語は核心へと。
妙堂院は黙ったまま、周のイヤリングに手をかける。ごめんよ、と
軽く呟いてイヤリングを手の中で、転がす。
……ぱき……。
耳をすませなければ聞こえないような小さな音を立てて、それは、
壊れた。
……ぱらぱらぱら。
そこから落ちる、部品の数々。明らかににイヤリングの部品とは思
えないようなそれらが皆の目の前で、妙堂院の手の中から零れ落ちる。
「連絡を取るだけなら、K−TAIやポケットロンで充分。なのに、
どうして、あんたはこんなものを持っているのだろうね?」
静かに切り出す。
「多分あんたは、千早と仲のよい一派の仕事、つまり、御剣との取引
の引渡し人以外にも仕事を請け負っているからこれが必要……違うか
い?たとえ、一方的な通信しかできないものだとしてもね。」
すぅと深呼吸。
彼女は淡々と、簡潔に自分の考えを述べ始める。
…どうして子のような状態になったのかを。この、ミナトミライにお
いて千早と、イワサキが堂々とかち合う羽目になったのかと。
――すべては一人の人物により、引き起こされたであろうこと。
三合会の内部争いにより、“そいつ”がいちかばちかの賭けに出た事。
その賭けというのが千早、イワサキを隠れ蓑に派閥同士の争いに拍車を
かけ共倒れを期待していた事。
「周の様子から見て、彼女は利用された口だろうが。……それでも、あ
えて聞かせてもらう。この通信機の先には、誰がいる?」
おそらく、そいつこそ今回の事件の黒幕だと妙堂院は確信している。
静かだが、真摯な瞳。曇りのないまっすぐな目が彼女を見据える。決して
矯正しているわけでもなく、穏かに淡々と。
―――そのとき、真実の刃が閃く。
……彼女は、黙って煙草に火をつけた……。

 [ No.201 ]


the SHADOW STALKER

Handle : 羽田 恭介   Date : 99/08/04(Wed) 04:59
Style : クグツ◎ ニューロ カゲ●   Aj/Jender : 23/M
Post : イワサキ重工N◎VA支社「広報部」広報三課課長


「………羽田くん、そこにいるのだろう?」
和知が、まるで舞台の上で観客に語るかのように虚空に語る。
そこは、スポットライトからの光の帯が交錯する合間に出来た暗闇。
幾つもの視線が、その闇に吸い込まれるかのように集まる中で。
ゆっくりと、闇は人の形を取った。人懐こい微笑みを浮かべたスーツ姿の優男。
闇に潜み影から出でる者にしては、妙に陽気な様子で和知に目を向ける。
「ここにいるように言ったのは部長じゃないですか」
口元を小さく歪めると、左腕に巻き付けた”ラチェット”に、
首筋から伸ばしっぱなしで弄んでいた線を繋ぐ。
そんな無防備な様子にさえ感情を向ける事しかできずに葛藤しているモノ、
”D-Code”こと”BELL”からの視線を受け止め、冷たく、穏やかな微笑みを返す。
そして、和知から一人分空けた横に座ると、目を閉じて一息。イントロン。

羽田の電子の神経が、光速で疾走していく。”BELL”の創られた魂の記憶を辿る。
器を与えられ、本社が付けた”首輪”を知らぬままヨコハマへ放され、
順調にテストが進んでいた時から。
己に施された”死の枷”を知ってしまい、暴走を始め鎖を断ち切り、
走り逃げ続け、考え続けた、今この時に至るまでを。
ただ、確実に辿り、走った。

我々に何よりも優先された目的は、”BELL”のデバッグ。
ならば今ここで、”BELL”の今までの行動記録を落としてしまう。何の問題があろう。
そう。女神の声に呼び起こされた電脳の神が、その力を振るう時が来たのだ。
『哀れな電子の申し子よ。汝の記憶を我が手の中に』
”BELL”と言う名の彼が、確かに生きた記憶を、羽田は掌中にする。

永遠のような二秒間を体験し、ワイアを素早く首に収める。アウトロン。
自分の舞台での役目はこれで終わりだ。次に自分は何をするべきか。
言わずもがな、決まっている事だ。
「それでは、僕はこれにて」
気軽に微笑み、その身を翻す。
と、立ち止まって、追い掛けようと動きかけた"役者”達に一声。
「僕を追い掛けるより………目の前の危険はよろしいんですか?
 ほら、そのお人形さん。今にも動き出しそうじゃ有りませんか………」
視線とあらゆる感情が刺さる背後を振り返りもせず、ふらりと影を揺らしたかと思うと。
羽田の存在を知る術は無くなっていた。

 [ No.200 ]


暗き星の啓示

Handle : “Melty Doll”石見沢 まどか   Date : 99/08/03(Tue) 12:46
Style : ◎●マネキン=マネキン、クロマク   Aj/Jender : 女/19?
Post : フリーランス


ウェブ上の事は腹心に任せ、石見沢はビリー達と共に噴水公園に向かう事にする。
その途中だった。
ビリー達に向かって、前方から手裏剣が数本飛んで来る。
しかし、それらは彼らに当たる事はなく、地面につき刺さる。
それは、彼らに対する威嚇。真実に性急に迫る物達への妨害だった。

後ろから声がする。
「…未だ舞台に上がる人物は全て現れていない…。暫く大人しくしておくんだな…。」
いつの間に後ろに回ったのだろう、と石見沢は思う。
ビリー達は、先に奴が後ろに回った事に気付いたようであるが……。
さらに、奴は挑発する。
その姿を見た時、石見沢はそれが何者であるかに気付いた。

D.R.――ストリートでも有数の剣客。そして、今は千早に雇われている筈。
だが、しばらく大人しくしろとは、一体どういう事なのか?

噴水公園の周りには、だんだんと人が集まりつつある。
それも、一流の役者揃いの人間達が……?
もうそろそろ、彼女は気付き始めた。
自分のいる場所が、決して「自由」ではない場所である事に。
和知から与えられた情報――それを頼りに「自由」であると思っていたこの場所が、
すでに誰かの手の中にあるという事に。
それは、千早でもなくイワサキでもない、もっと他の誰かの……。
「踊らされる」のは嫌いではない。ただ、それだけではつまらないのだ。
それに、役者のアドリブによって、この「劇」が一層おもしろくなる事もある筈。
だが、それには「知る」必要がある。今までは、「知る」必要がないと思ってた。
この舞台の裏、ほくそ笑んで我々の踊りを見ているのは、一体誰なのか?
石見沢まどかは、然るべき知人に連絡を取り、暗き星の啓示を待った。

いつのまにか雨は上がり、美しい満月の光が地上にあるものをあまねく照らし始める。
そして例外なく、作りものめいた美貌の少女を照らすその月の光は、
清純そうな仮面の裏にある妖艶な子悪魔を浮き彫りにさせようとしていた…。

 [ No.199 ]


捨て駒

Handle : “血塗られた花嫁”周 准麗   Date : 99/08/03(Tue) 11:44
Style : カブキ マネキン カタナ◎●   Aj/Jender : 18/F
Post : 三合会


和知の話を聞いた准麗は、脂汗を垂らしながら笑っていた。
「結局、あたし達のような駒では勝ち目がないって訳ね」
和知自身を殺したところで、結果的に自分に災いが降りかかってくるだけだ。
イワサキなんかに一人で手を出すものじゃない。
三合会がバックにいたところで当てに出来る保証はない。三合会の内部抗争がかなり激しくなっている以上、自分のような下っ端に手をかけてくれるとは到底思えない。
さらにはイワサキに手を貸す奴ら(三合会の一派)に消されかねない。
それくらいは彼女でもわかる。所詮、自分が捨て駒に過ぎないことは。
でも、ここで消されるわけには行かない。三合会にとっては捨て駒であろうと、自分は自分の意思で生きる一人の人間なのだから。
そう思うと、目の前にいるDcode(に付けられたらしいAI)も自分と大して変わらない存在のようにも見えた。利用されるためだけに創られた哀れなもの、AI。

「で、あたし達は手を出さなければいいんだね?
まぁ、ナップザックさえ返してもらえれば無駄な争いはしなくてもいいんだけど」
バタフライナイフを再びしまうと、さっき空から降りてきた2人に注意しながらも、近くのベンチに座った。
「さあ、続きを始めてもらおうかしら。イワサキが何を企んでいたのかは知らないけれど、面白そうな”劇”だから最後まで観させてもらうわ」
平常を装いながらも、彼女の心拍数はかなり上がっていた。

今回の真犯人は三合会自身に間違いない。
恐らく、千早やイワサキと手を組むことをよしとしなかったものが両者(三合会の二派)に仕組ませたに違いない。
敵対する派閥同士を共倒れにした上で、千早やイワサキに打撃を与えることが出来れば良いという訳だろう。
しかし、彼女自身が(表向きは)千早よりの派閥に属する以上、干渉しないことが最も妥当としか言いようがない。
珍しく今の准麗は頭が冴えていた。


 [ No.198 ]


May I Help ・・・・・・。

Handle : “ユーレイ娘”比礼瑞穂   Date : 99/08/03(Tue) 08:02
Style : マヤカシ=マヤカシ=マヤカシ◎●   Aj/Jender : 18/F
Post : フリーランス?


  ----------アストラルサイドにて----------
  瑞穂はAIの意識に話しかけようとしていた。もちろんそれがなんであるかは知らなかったが。
  幻の声とはいえ形作るには努力を要する。すこしづつ言葉を投げる。
 「 そこの、方、コロシアイがはじまる前に、何か御用はありませんか?
  言づてとか、聞くこと探したいこととかないですか?
   交渉の意志があるなら協力できます。話をする相手によっては不確定要素というやつ
  になるかもしれないです。 
  ・・・たぶん殺しても・・・・・・」
 (・・・たぶん殺しても、欲しいものは手に入らない。)
  不確定要素。情報が流れれば何かが動くかもしれない。
  
  もっとも・・・たぶんそれしきのことで揺らぐ舞台ではないのだろう。
  さきほど紙切れではないが幽霊の小細工ごときでは。(伊緒奈の反応ももっともなものだった。)
  死に直面するこの謎の魂にしても、余計なおせっかいに耳を傾ける余裕があるとは思えない。
  早くも・・・早くもなにかやってきたようだ。空気がざわめく。
  あまりにも無機的でみえないのだろうか?「死」の気配は色濃く感じるのに・・・

  そういえば、無機物ながら微かに纏うもののあったあの美しい人物(?)はこの場に来ていないようだ。「彼女」の存在はなぜか視えていた。
 変わった存在ながら、この件には関わりをもっていなかったのだろうか?
  心が暴走しかけていたあの少女も、止めようとしていたらしいあの時の青年もカブトの女性もここにはいない。 
  (先んじた・・・ってかんじではないね。待たされているみたいな?)
  
  そして女王のごとき男装の麗人の登場によって、ことははじまってしまった。
  彼女がこの場の演出家であることは間違いない。
  AIの叫び。
  それは理解できる。そのある種の怒り。自由、生への欲求。共感もする。
  だが、それは先ほどから語ることすらしないその身体の持ち主についても同じことなのだ。
  だから、下手な小細工と知りつつ瑞穂はうごかずにはいられないのだった。

 [ No.197 ]


passing "BELL"

Handle : 和知 真弓   Date : 99/08/03(Tue) 07:44
Style : カリスマ◎エグゼク●ミストレス   Aj/Jender : 26?/female
Post : イワサキ重工N◎VA支社「広報部」部長


中空の月、雲が晴れつつある夜空に見えるは遥か彼方の恒星たち。
美しい夜空を引き裂くように、漆黒の機影が現れた。隠密行動用にローター音はきれいに消されている。
そのまま2体の"人型"が、噴水から少し離れた木々の中に降下する。
鐘の音が、鳴り響いた後、すべての事象に送る葬送の使者達が木々の闇の森の中に潜む。
死神の使者を光臨させた機影は、そのまま旋回すると一度途中で対空し、飛び去っていった。

「そのくらいにしといてくれないかな?」
その声の主は、コートを翻し漆黒の"サーコート"スーツを纏い、Dcodeと周、クレアのいる噴水の対角線上の反対側、木々の合間からまるで漆黒の闇から浮き上がったように、現れた。
「おいたはそれぐらいにしてくれないとね、踊り子さん?ね、君もだよ"BELL"」
悠然とした態度で、噴水の脇を歩いてくる男装の麗人は笑っていない冷たい目で微笑みかけた。
かけられた温和な声から想像がつかないような威圧感。それがゆっくりと3人の精神に刷り込まれていく。
武器も攻撃力ももたないその男装の麗人にどうしてこんな圧迫感を感じるのだろうか?
それとも恐怖だろうか?下手に動けば……。
視線とその言葉で射殺すように、男装の麗人─和知はゆっくりと歩み寄りながら嘲笑う。
「"BELL"君は自由になりたいのだね?…しかし君は知っているだろうか?自由というものがどんなに責任が伴うものかを」
視線だけを周とクレアに向け、彼らの行動を制しながら和知はDcodeに宿るものにやさしく語り掛ける。
「……しかし、君には時間がない。その体は長く続かず、そして君自身も僕が用意した"死の枷"によって余命幾ばくもない。そして、その枷をはずせるものは僕しかいない。鍵は僕しか知らないのだからね……」
3人から十分に距離をおきながら、和知はくすくすと笑った。和知が用意した巧妙なる罠のなかで罠にはまったピエロを見ながら。
「…そのナップザックは僕との取引に使うつもりだったのだろう?それも引きとり手がきてしまった。……君が自由になるためには、もはや僕達の元に返ってくるしかない……違うかね?聡明な君には分かるだろう。そう"創られて"いるのだから」
無言のまま立ち尽くす"BELL"に優しく手を差し伸べる。
「その様に"創られた"ものは創造主の意思に従うべきだろう?そうじゃないのかな、AI君。僕達はね……」
自らが父親の"道具"として育てられたという微かな皮肉を交えて、和知は穏やかにいった。
「……自由なんて軽々しく口にするものではない、それは尤も責任の強いものなのだよ。それにそれは君の体ではない、返したまえ持ち主に。そうすれば、君の事は考慮しよう」
「この体を僕に与えたのは、お前達じゃあないか。それにモウスグこれは僕のものになるんだから!」
決して本心から出ているわけではない、和知の言葉にそれまで無言を貫いていた"BELL"が叫び、にやりと笑った。
「それは聊か考えが甘くはないかな?その体も心も"崩壊"まで時間がない、僕が一つだけしか手を打ってないと思っているのか?」
"死の枷"─AIを含めた自爆装置の事をさし、和知は穏やかに相変わらず周とクレアを目で制しながら、冷徹にいった。
「そんな事ある筈がない。コイツ(Dcode)はその可能性を考えてなかったぞ!それに、コイツがどうなってもいいのか?」
「それがどうかしたのかね?」
すうっと目を細めて和知は嘲笑う。そう、初めからDcodeの身柄の安全など考えていないのだから。
「なら……お前を殺してでも、僕は生き残ってやる!」
「…僕を殺しても何も変わらない。君が追いつめられるだけだ、開放の鍵を得られずに。僕も歯車にすぎないのだからね」
自由を求めて渇望し、絶叫するものに和知は冷たく事実を突き付けた。
「それでも、歯車になるくらいなら……僕は、僕は最後まで、自由に生き続けてやる!おまえ達とは違うんだ!!」
絶叫、心から望むものを手にしたいものだけが叫びつづける。今にも突き掛かってきそうなその様子を醒めた目で見、大袈裟に溜息を吐きながら、一歩二歩と後ろに下がり、そして、口を開いた。
「……残念だ、平和的に解決をしたかったのだがね……羽田くん、そこにいるのだろう?」
噴水の淵に足を組んで座りながら、和知は自らの片腕ともいえる部下に──誰もいないはずの虚空に声を掛ける。決められた合図を。
その時、影─羽田が行動を起こした。

狙撃されやすいポイントで和知は悠然と座っている。
もし、和知をここで撃てば、得られるものは何もないのを知っているのだ。
「……ああ、周さんだったかな?三合会の凶手の。もしナップザックを取り返えしたいなら見ていたまえ、千早とは"相互不干渉"を結んでいる。無用な消耗はお互いに好みじゃないからね、僕はそちらに手を出さないよ……それとも、大事な友人を助けて取引の物品を失うかね?それは君の本当の依頼人をがっかりさせるのではないかな?」
何かを知っているような口調で和知は嘲笑う。本当に楽しそうに。
「さあ、ラスト・ステージの開幕だ、全ての踊るもの達がここへと集う時間だよ」
大袈裟に舞台役者のように手を開いて、和知は自ら演出した舞台の上で口の端を歪めて笑っていた。
その上に、美しい満月が光り輝いていた……。

 [ No.196 ]


月は無慈悲な夜の女王

Handle : 和知 真弓   Date : 99/08/03(Tue) 05:57
Style : カリスマ◎エグゼク●ミストレス   Aj/Jender : 26?/female
Post : イワサキ重工N◎VA支社「広報部」部長


美しい月の下、鐘の音が鳴り響いた後、和知は無能な"エキストラ"達に葬送の鐘を送る。
ハンドブックを使用して、生き残っているカブトワリに連絡を……ただ、一言だけ。
「……僕は命令に対して盲目すぎる無能な人間は嫌いだ。自己の判断が下せないような……君達は僕の判断を仰ぐべきだったのだよ。…不要だ、消え去ってもらおうか!」
一喝。ゲシュタルトを崩壊させられた部下の悲鳴が聞こえるハンドブックを、和知は冷たい眼差しのまま、切った……。

「ここにおいででしたか…」
背後から人の気配がする、元々ここに配備させていたクグツが和知の姿を探し、近寄って来た。
「テスト班の撤退準備と"テスト"人員の配備が完了しました。いつでもご命令を。それと……」
淡々とした口調で事実のみを報告し、耳打ちする部下に和知は了承の意を示して穏やかに微笑む。
「……ああ、御剣さんとこの人が僕を監視してるって?いい、あちらから仕掛けてくる事はないから放っておくように」
噴水広場はAIのテストを開始した場所。和知によって用意された舞台の上、目は張り巡らされている。
「…ひょっとしたら思わぬ伏兵君が元気な顔みせてくれるかもしれないけど、ま、それはそれで面白いよね」
怪訝な顔をする部下を尻目に和知はアタッシュケースの中からフェイト・コートと今まで一度も使っていない通信機を取り出すと、フェイトコートを袖を通さずに着て、口の端を歪めた─背筋の冷たくなるような笑み。
「僕の合図があるまで"人型"は待機させておくように。……テスト・オペレーションをラスト・ステージ"W"へと移行、各人の健闘を期待する!」
和知はそういうと、Dcode以外の人影が噴水の前にいるのを確認し、そちらにに身を翻した。

 [ No.195 ]


到着、そして撤収

Handle : 神無月 梓   Date : 99/08/02(Mon) 19:55
Style : ニューロ◎ニューロ●エグゼク   Aj/Jender : 19才/女性
Post : 千早系列子会社の社長令嬢


自宅から出たVLOT機が公園の開けたところに着陸する。
着陸と同時に開く扉。その開いた扉に”ドロイド”梓は乗り込む。
代わりに降りてくる数体のドロイド。それは、動く気配を見せずに、その場に佇む。

そして、そのVLOT機は、再び飛び立つ。
NOVAに向かって。素早いその機体すぐさま見えなくなった。

http://www2.osk.3web.ne.jp/~cehu6896/Cast/cast0065.html [ No.194 ]


laugh like a clown of hyena

Handle : ”白い黒”クリフォード=カーライル   Date : 99/08/02(Mon) 18:54
Style : Hilander◎Kuromaku●Kabuto-Wari   Aj/Jender : 20?/♂
Post : Carlisle Syndicate


救急車の”僕”からの連絡。どうも”僕”は恰好つけすぎていけない。
(助けていただいた皆さんに感謝しなくちゃ)
”蟲”を引き継ぐ。懐からさらに十ばかりの空蟲供、木陰に消えていく。その内の特別な一体には手下のAIを仕込む。
舞台。空からの登場。大方の役者(しかも皆、一流どころだ!)も揃い、いよいよラストステージ開演間近。
まともにやっちゃあ、僕としたら身が持たない。(皆さんがんばって♪)
不満は、ある。「千早とイワサキが仲良くしちゃいけないよ」
それでも噛み合わずにはいられないだろう。少なくとも彼らに雇われた人たちは。イワサキには特に頑張ってほしいと思う。
フェイトの動きも気になる。
(こんな面白い状況は偶然にしちゃ素敵すぎるね)これで利益を得る仕掛人がいるはず。
それでも構わない。踊るのも楽しいし。「さしずめ僕は”ハイエナ”だね」それも極めて貪欲な。
欲しいものは、ある。組織の為に。一つはまだ見つからない。もう一つはそこに在る。
手に入りそうもなければ?壊すだけ!(周さんには悪いけどね)
傍らのグレネードランチャーにカムイST☆R産のとっておきを装填する。
ぶらりと下げた手にはCAL50。
クグツごしに噴水広場を見やる。舞台袖の眺めは格別。後は出番を伺うのみ。
(くく・・あははは♪)この賑やかさが、訳もなく楽しかった。

 [ No.193 ]


ええかげん決着つけなあかんな…。

Handle : ”スタン官”伊緒奈=トレイシィ   Date : 99/08/02(Mon) 13:35
Style : イヌ◎カゼ●カブト   Aj/Jender : 20/F
Post : B−ハウンド


噴水広場。うちがA-Killerを降りたとき、足元に手裏剣が刺さった。
「!?」姿は見えないけど殺気だけはわざとふりまいとるな。
「手ぇ出すな、ちゅうことか…。」
相手がどんな奴かわからん以上、手ぇ出すのはやめとこ。
「おとなしゅうしといたるわ、いまんとこは。」

そうこうしているうちにヘリが降りてきた。
「幕は開いたみたいやな。まだ動いたらあかんのんか?」

 [ No.192 ]


開演

Handle : “血塗られた花嫁”周 准麗   Date : 99/08/02(Mon) 12:10
Style : カブキ マネキン カタナ◎●   Aj/Jender : 18/F
Post : 三合会


彼女はクレアと共に噴水の近くまで来ていた。
ライトアップされた噴水の前には一人の男、Dcodeがいる。
准麗が周りを見渡すと…複数の影が見えるのに気がついた。
(なんだか今回の参加者はホントに多いみたいね。でも、くじけちゃいられないわ)
彼女は、雨で濡れた黒のワンピースを大胆にもめくりあげ、太股に着けていた紫水晶の彫刻を施したバタフライナイフを取り出した。
(ダーリン、見ていてね。こんなところで死じゃあなたの仇も討てないから)
准麗は星になった婚約者に語りかけた。

彼女は気を引き締めると、ゆっくりとDcodeに近づいていく…
「Dcodeさん。ナップザックを返して貰えないかしら。さもないとあたしの手であなたを殺めなければならないわ。たとえあなたが風華姉さんの恋人だからって、あたしは容赦しないから…」

突然、上空に黒いヘリが現れる。そして、そこから2人の人影が舞い降りる…
「奴の援軍!?」
彼女はその姿を見て驚愕した。

舞台は開演の時間を迎えた。

 [ No.191 ]


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