ペルソナ2  ネタバレ編
LUS

 まず最初に書いておくけど、この文章はクリア後の感想なんで、そのつもりで。
 以下の文章は黒字で書いてあるので読むときはカーソルあててくれい (IEなら「編集」で「すべて選択」をすると楽)。

 で、いきなりですが、どーですかい、あのエンディング?
 俺は初回はフィレモンぶん殴って「これでえーのか? ええ、タダシくんよぉ?」と思いました。
 その後、思い直して途中からやり直し。実は途中、蝸牛山のカラコル入り口の戦闘後の選択肢で、 ゆきのさん置いていっていたのだ。フツーは連れてくよな(笑) さすがタクティクスオウガ初回プレイでその手を汚しただけの事はある(笑) ここでこれ選ぶとその後で淳が加わる時、とってもショックなことになります。 それ以後も重い雰囲気が漂いまくり。 だからエンディング見たとき「これはもしやバッドエンディングなのでわ?」と思ったわけ。
 そんでやり直してゆきのさんが無事だった時、とても安堵しましたよ (藤井さんが助けられなかったのは悔しかったけど)。
 しかしその後のエンディングは結局同じで、地上は真夜の願いどおり滅亡 、ニャルラトホテプの高笑いに歯がみしつつ、出会いの事実を消し去り、 新たな別の現実へと……。

 んでまぁ、それで思ったわけですよ。
「このエンディングは『こんなんでいいわけねーだろ!』と思わせる ためにこうなんでは」とか。
 折しも世紀末、ノストラダムスの大予言な1999年7の月。 イン・ラケチを信じた真夜のように滅亡を渇望して“行動”に出ようとするおバカさんがいないともいえない。 それほどではないにしても滅亡を心のどこかで望んでいる者は多数いる(きっと俺もそうだろう)。 あいにくと現実にはフィレモンはおらず、このエンディングのようにリセットはきかない。 しかし俺たちは達也たちのリセットされた現実を知っている。 シバルバーやイデアリアンなんてご大層なものより、 人と人との出会いの方が奇跡的で価値のあるものだと (物事の価値を決めるのは自分たちなのだと)知っている。 俺たちのとなりには常に違う未来を歩んでいる自分たち(ペルソナ)がいるのだ。
 そういうことが言いたかったんじゃないかと二度目のエンディングでhitomiの「君のとなり」を聴きながら思った。

 まぁこんなのは俺の想像であって、どんな解釈しようがそいつの自由だし、 決めること自体馬鹿げているんだろう。ただ、このエンディングに限らず、 作品内で提示されている様々な問題はどれも明確な答えは作品内では語られていない。 それでプレイボーイか何かのインタビュー記事で金子さんか岡田さんが 「プレイヤーにいろいろ考えてもらえるように作った」と答えていたのを今さらながら思い出した。

 つまりそういうこと。
 見事俺様は彼らの術中にハマっちまったというわけ。

 でもまぁこれだけは言える。
「ペルソナ2やれて俺は幸せモンだぜ!」
 本当に価値あるゲームでした。