ヨコハマ中華街&新山手

[ Chinatown BBS Log / No.409〜No.448 ]


【ヨコハマ中華街/ノーマルモード移行】

Handle : 運命の輪   Date : 100/01/11(Tue) 00:17


なりきりBBS「ヨコハマ中華街」のシナリオモード「Fly Me to the Moon」は無事終了することができました。前回のシナリオと同じくRLの原代さんには感謝の言葉がつきません。そして参加者の皆様も長期に渡るモチベーションの維持と素晴らしい書き込みをありがとうございました。

シナリオモードを解除し、しばらくの間はノーマルモードでBBSを進行することにします。
ちなみに時間経過は、この事件から一週間後ぐらいとしてください。
また近日中にシナリオのログを以下のログページの方に移動しますのでご了承ください。

http://www.dice-jp.com/ys-8bit/log/ [ No.409 ]


のびをひとつ

Handle : ”飛姐”アレッシー・梁   Date : 100/01/21(Fri) 14:31
Style : イヌ◎、カゼ●、アラシ   Aj/Jender : 22/F
Post : 天堂警察機動警察隊


「やっと着いた…。」大きなバッグを抱えて街を歩く1人の女性。彼女の羽織っているジャケットには”天堂警察機動警察隊”の文字。

その女性は屋台で買った包子をほおばりつつ一軒の小さな料理屋に向かった。
店の前では初老の男性が煙草をふかしている。
「叔父貴!ひさしぶり!元気だった!?」
「おお、アレッシーか!よく来たな!」

 [ No.410 ]


ヨコハマまでは足取りをつかんだんだが……

Handle : レ=ヴァン=カイン   Date : 100/01/24(Mon) 00:44
Style : カブトワリ=カブトワリ● フェイト◎   Aj/Jender : 30代/男
Post : 借金の取立屋


 カインはN◎VAで秋川会系の街金から1億踏み倒して逃げた奴をさがしてここまで来た。
「組織絡みだと、面子だなんだとややこしくなるな……」
 カインは軽く溜息をついた。
 だからといって、仕事の手を抜くことは許されない。
「どこからあたるか……」

http://www.teleway.ne.jp/~ikotom/ [ No.411 ]


ひまつぶし

Handle : ”飛姐”アレッシー・梁   Date : 100/01/25(Tue) 15:15
Style : イヌ◎ カゼ● アラシ   Aj/Jender : 22/F
Post : 天堂警察機動警察隊


料理屋”大梁”の前。アレッシーは古いスクーターをいじっている。
「アレッシー、そんなとこでやられちゃ商売にならねぇよ。裏回ってやってくれよ。」顔をしかめる親父。
「んなこといったって裏暗いんだもん。もちっと待ってよ。
 っと終わり!」
 どうやら店で以前使っていた物らしいスクーター。アレッシーはそれにまたがりエンジンをかける。
 最初ぐずっていたエンジンも渋々、といった感じで動き出す。
「ま、こんなもんか。」アレッシーはそのままアクセルをふかす。
「出かけてくるよ。」叔父に一言残し、アレッシーは走り出した。

 [ No.412 ]


空虚

Handle : “大小姐”ブリジット・沈(サム)   Date : 100/01/29(Sat) 22:56
Style : マネキン◎ ミストレス ハイランダー●   Aj/Jender : 17/female
Post : ヨコハマ中華街・三合会幹部の養女(過去は不明)


「大小姐(お嬢様)」。
少女はいつからか、そう呼ばれるようになっていた。

ただ、時々ふと考えるときがある。
優しい父親、穏やかな家庭教師、何不自由ない暮らし。
そんな生活に恵まれているにもかかわらず、心の中に大きな空虚がある。
空虚。自分の中にある闇。欠落した何か。

何を、何処で失ったのか。
思い出せない過去の時間。

今日も、見つかりはしないと知りながらも、少女はネオンの中を歩く。その瞳は透明で美しいが、何も映さなければ陽炎のように儚い。
おぼつかない足取りを見守るように、夜は更けゆこうとしていた。

 [ No.413 ]


偶然の出会い

Handle : ”飛姐”アレッシー・梁   Date : 100/02/05(Sat) 12:06
Style : イヌ◎カゼ●アラシ   Aj/Jender : 22/F
Post : 天堂警察機動警察隊


街のあちこちを回っているうちに日が暮れてきた。
「夕食はやっぱ叔父貴んとこにしよ。」アレッシーは店に向かうべく方向転換する。

しばらく行くと、脇道から1人の少女がふらふらと飛び出してくる。アレッシーは止まるのに充分な距離で気づいたものの、少女の方はまったく気にしていない様子だった。
『まったく、あぶなっかしいね。』アレッシーは彼女のすぐそばで停止するとクラクションを鳴らす。
「ちゃんと回り見て歩かなきゃだめだよ。事故起こしたりすればお互いのためになんないんだからさ。」

 [ No.414 ]


Re:偶然の出会い

Handle : “大小姐”ブリジット・沈(サム)   Date : 100/02/06(Sun) 03:10
Style : マネキン◎ ミストレス ハイランダー●   Aj/Jender : 17/female
Post : ヨコハマ中華街・三合会幹部の養女(過去は不明)


少女は、宵闇に響くクラクションと若い女の声に、ハッとした様子で顔を上げた。
黒曜石のように大きな瞳が見開かれる。
「…ごめんなさい!」
自分が、脇道から不注意にも飛び出していたことに気づいたのも、女の声を聞いてからだった。
自分とは正反対の、快活そうな若い女。古びた二輪に跨り、今にもアクセルをふかして走り出しそうな様子だ。
だが、その意志の強そうな表情に、少女は僅かな憧れを抱きつつあった。

 [ No.415 ]


ん?

Handle : レ=ヴァン=カイン   Date : 100/02/06(Sun) 22:43
Style : カブトワリ=カブトワリ● フェイト◎   Aj/Jender : 30代/男
Post : 借金の取立屋


 クラクションの音で振り返った。
「あ…事故か」
 歩行者と二輪が接触したかのようだ。
 両方とも若い女――歩いている方はまだ少女といっても構わないだろう。
「ん?」
 二輪のライダーの方に目が行く。
「もしかして……おい! あんた!」
 思わず大きな声を出して呼びかけた。 

http://www.teleway.ne.jp/~ikotom/ [ No.416 ]


あんた誰?

Handle : ”飛姐”アレッシー・梁   Date : 100/02/07(Mon) 13:09
Style : イヌ◎カゼ●アラシ   Aj/Jender : 22/F
Post : 天堂警察機動警察隊


少女はずいぶんと驚いた様子だった。
「とりあえず、よけようよ。車の邪魔になる。」
アレッシーは自分のスクーターを少し持ち上げて歩道に移す。
「さっきも言ったけどさ、どっちかの不注意が事故の元。ぼーっとするなら公園かなんか行きなよ。」
できる限りやわらかい表情でアレッシーは言う。
「あたしこれでも警官のはしくれだからさ。説教がましく聞こえたならごめんね。」

と、誰かが大きな声で呼びかけてきた。
「!?」少なくともアレッシーの記憶にはない人物だ。

 [ No.417 ]


[ Non Title ]

Handle : レ=ヴァン=カイン   Date : 100/02/09(Wed) 02:02
Style : フェイト◎、カブトワリ=カブトワリ●   Aj/Jender : 30代/男
Post : 借金の取立屋


「王はどこだ? 妹のお前なら連絡があるだろう?」
 カインはアレッシーに向かって言った。

http://www2.neweb.ne.jp/wc/ikotom/ [ No.418 ]


面倒な依頼

Handle : "地獄の壁”蒼流   Date : 100/02/10(Thu) 16:19
Style : Kabuto=Kabuto◎●Katana   Aj/Jender : 27/M
Post : フリーのカブト


中華街の人ゴミの中で、黒いコートの男が、1人の少女を見つめていた。
(ふむ・・・。あの娘だな)
鋼鉄製の蒼い眼は視界の片隅にブリジットの姿をとらえていた。
彼は頭の中で依頼条件の確認をする。
(娘に気づかれないようにガードをしてくれ、か。
面倒な条件だ)
仕事の依頼人であるところの沈大人によれば、娘に勘づかれないように、それとなく守ってやってほしいそうだ。
狙われるような心当たりについては口をにごしていたが。
(ま、ただ娘に「悪い虫」がつかんようにかもしれんがな・・・。
まあ、仕事には変わりないがな。・・・しかし危ない足取りだ)

「ムッ」
そう考えた矢先に彼女が、女性の乗ったスクーターと接触した。
ブリジットはその女性に注意されている。そこに探偵風の男が声をかける・・・。

蒼流は軽いため息をついた。
(ここは通りすがりのフリでもするか。何かあってからでは遅いからな・・・)
そう考えて長身の黒いコートを纏った男がその集団に声をかけて近づいた。
「アンタら一体どうしたんだ。・・・事故でもやったのか?
怪我をしたのなら、オレに少しは心得があるが・・・」

 [ No.419 ]


次から次へと…

Handle : ”飛姐”アレッシー・梁   Date : 100/02/14(Mon) 15:54
Style : イヌ◎カゼ●アラシ   Aj/Jender : 22/F
Post : 天堂警察機動警察隊


「王?さあね。王って知り合いはたくさんいるからね。どの王だい?」男の問いにアレッシーはこう答えた。

本当は知らないわけではない。ただ、思い出したくないだけなのだ。

そう返事をすると、今度は別の場所から男が声をかけてきた。
「ん?別に事故を起こしたわけじゃない。誰も怪我なんかしちゃいないし、しんぱいはいらないよ。」

 [ No.420 ]


大きなお世話

Handle : ”地獄の壁”蒼流   Date : 100/02/16(Wed) 12:18
Style : Kabuto=Kabuto◎●Katana   Aj/Jender : 27/M
Post : フリーのカブト


「ん?別に事故を起こしたわけじゃない。誰も怪我なんかしちゃいないし、しんぱいはいらないよ。」
スクーターの女性がそう答えた。
「だったらいいんだがな・・・。余計なお世話だったかな。」
蒼流は頬をかく。
「お世話ついでに言わせてもらうが。その『天堂警察』のジャケット、目立ってるぞ。
・・・まあ、別にいいがね。大きなお世話かな」
幅が広い肩をすくめる。
「ま、目立つといえばこの奇妙な集団もだがね。
・・・なあ、アンタらは知り合いか何かか?奇妙な取り合わせだが」
蒼い眼の男は三人の顔を見回してそう聞いた。

 [ No.421 ]


その奇妙な成り行き

Handle : “大小姐”ブリジット・沈(サム)   Date : 100/02/16(Wed) 23:19
Style : マネキン◎ ミストレス ハイランダー●   Aj/Jender : 17/female
Post : ヨコハマ中華街・三合会幹部の養女(過去は不明)


アレッシーと、現れた二人の男の顔を眺め見ながら、
少女はようやく口を開いた。
「…すみません。何だか、騒ぎを起こしてしまって」
黒いプリーツスカートの裾にかかった砂埃を払って、美しい角度でゆるやかに頭を下げた。
「わたし、ブリジットと言います。」

 [ No.422 ]


Re:次から次へと…

Handle : レ=ヴァン=カイン   Date : 100/02/19(Sat) 04:07
Style : フェイト◎、カブトワリ=カブトワリ●   Aj/Jender : 30代/男
Post : 借金の取立屋


(なんだかややこしくなってきやがった……)
 次から次へと人が湧いてくる。ここはひとまず出直しておいた方が良さそうだ。
「わりぃ、人違いだ」
 カインは頭をかいて、その場を離れた。

http://www2.neweb.ne.jp/wc/ikotom/ [ No.423 ]


奇妙な男たち

Handle : ”飛姐”アレッシー・梁   Date : 100/02/21(Mon) 12:29
Style : イヌ◎カゼ●   Aj/Jender : 22/F
Post : 天堂警察機動警察隊


>「お世話ついでに言わせてもらうが。その『天堂警察』のジャケット、目立ってるぞ。
・・・まあ、別にいいがね。大きなお世話かな」
>「ま、目立つといえばこの奇妙な集団もだがね。
 ・・・なあ、アンタらは知り合いか何かか?奇妙な取り  合わせだが」

「あ…。」指摘されてようやく自分がフライトジャケットを羽織ったままだと気づいたらしい。
「ま、いいじゃない。あたしは仕事してるわけじゃないんだからさ。
 それから、ここに集まってるけどあたしら別に知り合いってわけでもないよ。」適当にごまかす。

>「…すみません。何だか、騒ぎを起こしてしまって」
>「わたし、ブリジットと言います。」
少女は優雅なしぐさでそう名のった。
「あ。あたし、アレッシー。見ての通り警察官。」

そうやって話していると先ほどの男は離れていく。
「悪いね。今日は知らないことにしてるんだ。また今度おいでよ。あたしがここにいる間にね。」


 [ No.424 ]


提案

Handle : ”地獄の壁”蒼流   Date : 100/02/28(Mon) 11:45
Style : カブト=カブト◎●カタナ   Aj/Jender : 27/M
Post : フリーのカブト


「ま、いいじゃない。あたしは仕事してるわけじゃないんだからさ」
蒼流はその言葉に口に笑みを浮かべる。
「まあ、な」
「それから、ここに集まってるけどあたしら別に知り合いってわけでもないよ」
「・・・。そうだったのか。すまなかったな。変な事を聞いて」
少し気まずそうに蒼流は謝罪した。

「…すみません。何だか、騒ぎを起こしてしまって」
わたし、ブリジットと言います。」
少女が優雅に頭を下げる。
「あ。あたし、アレッシー。見ての通り警察官。」
それに応じて蒼流も自分の名を名乗る。
「俺の名は蒼流(そうる)。そう呼ばれている。
フリーのカブトだ」
名乗った後でブリジットの方を向く。
「なに、気にする事はない。べつにアンタのせいじゃない。
・・・俺が首を突っ込んだだけだ」
(それにこれくらいじゃ「騒ぎ」とは言わない)
心の中でそう付け加えた。

目の端に探偵風の男が「人違いだ」と言って離れていく姿が映った。
蒼流は、彼には彼の仕事があるのだろう、と思い干渉するのは控えておいた。

二人の方に向き直って言葉を続ける。
「ま、こうやって知り合いになったのも何かの縁だ。
しばらく一緒に歩かないか?」
(まるでナンパをしているようだな)
心の片隅で自分の行動に苦笑しつつ、蒼流はそう提案した。

 [ No.425 ]


久しぶりのLU$T

Handle : “不明者”来崎煉   Date : 2000/03/07(Tue) 03:23
Style : カブキ● カタナ=カタナ◎   Aj/Jender : 28/FEMALE
Post : FREELANZ


今まで自分は何処にいたのか。そんなことも判らない。
サイバーウェアがギリギリと“自意識”を絞め上げていく。
そんな感じ。

真っ黒なラバーに包まれた無骨な両腕。
アインハンダーを軸に様々な武器を埋め込まれた実験物。
変形機構を持つ自由にならない獣の顎。
ココロを噛み絞める龍の顎。

黒いレザースーツに包まれた身体。
様々なリーサルアーマーの複合体。
目にするのも忌まわしいような、バイオとメカニクスの合成物。

そんな悪夢も忘れることが出来る、この街に、煉は還ってきた。
中華街の雑踏の中にその黒い身を紛れ込ませて。
そして人々の中に消えた。

 [ No.426 ]


こいつぁまいったね!

Handle : “飛姐“アレッシー・梁   Date : 2000/03/10(Fri) 13:33
Style : イヌ◎カゼ●アラシ   Aj/Jender : 22/F
Post : 天堂警察機動警察隊


蒼流と名乗った男は意外な言葉を口にした。

>「ま、こうやって知り合いになったのも何かの縁だ。
しばらく一緒に歩かないか?」

アレッシーは驚いたような表情をした次の瞬間、思い切り笑い出した。
「っはっはっは!まるでナンパされてるみたいだ!
 ま、あたしは別にヒマだから食事くらいならつきあえるけどさ、お嬢さんのほうは本人に聞いたほうがいいんじゃないかな。」

 [ No.427 ]


やれやれ

Handle : ”地獄の壁”蒼流   Date : 2000/03/10(Fri) 15:33
Style : カブト=カブト◎●カタナ   Aj/Jender : 27/M
Post : フリーのカブト


「っはっはっは!まるでナンパされてるみたいだ!
ま、あたしは別にヒマだから食事くらいならつきあえるけどさ、お嬢さんのほうは本人に聞いたほうがいいんじゃないかな。」
アレッシーの反応を見て蒼流は心の中で苦笑する
(確かに。普通そう思う。)
そんな事はおくびにも出さずに蒼流はブリジットの方を向く。
「と、いうわけなのだが。
どうだい、ブリジットさん?俺ではエスコートに不足かな?」

 [ No.428 ]


思わぬ誘い、思わぬ自分

Handle : “大小姐”ブリジット・沈(サム)   Date : 2000/03/18(Sat) 22:26
Style : マネキン◎ ミストレス ハイランダー●   Aj/Jender : 17/female
Post : ヨコハマ中華街・三合会幹部の養女(過去は不明)


“蒼流”と名乗る男の思わぬ提案に、少女は少しの間逡巡したようだった。
だが、快活なアレッシーの笑い声に半ばつられたのか、少女の表情が緩んだ。

「と、いうわけなのだが。
どうだい、ブリジットさん?俺ではエスコートに不足かな?」
一見愛想のなさそうな男の紳士然とした態度に、少女はくすくすと笑う。
「…とんでもないです。ここでお二方に会ったのも何かのご縁。私もご一緒させて下さい」
言い終えて、ふと思い出したかのように付け加えた。
「ただ、あまり遅くなっては家族の者が心配しますので…中華街からは離れないようにお願いします」

http://www.d1.dion.ne.jp/~enoeno [ No.429 ]


だってさ、色男。

Handle : ”飛姐”アレッシー・梁   Date : 2000/03/21(Tue) 10:20
Style : イヌ◎カゼ●アラシ   Aj/Jender : 22/F
Post : 天堂警察機動警察隊


ブリジットは少々戸惑いつつも蒼流の誘いにのった。
「よかったな、色男。」少々意地の悪い笑みを浮かべてアレッシーは言う。

「ま、あたしもあんまうろついてらんないからこの辺りでいいや。
いい店知ってるならまかせるよ。あたしはもう5年も来てないからさ。」

http://www.geocities.com/Playtown-Toys/1745/ [ No.430 ]


そうだな・・・。

Handle : ”地獄の壁”蒼流   Date : 2000/03/24(Fri) 15:06
Style : カブト=カブト◎●カタナ   Aj/Jender : 27/M
Post : フリーのカブト


ブリジットの返答を聞いて蒼流は少しうなずいた。
「よかったな、色男。」アレッシーのからかいに蒼流は言う。
「やれやれ。からかうな。アレッシー」
肩をすくめて蒼流はそう言った。

(そうだな・・・)
蒼流が中華街で知っている店はあまり多くない。
その中でいい店というと・・・。
(確か、「西江樓」って店があったな。
あそこのエビチリは美味かった。内装も良かったしな)
「いい店を知っている。案内しよう」
蒼流はそう言うと中華街を歩きだした。

 [ No.431 ]


そんじゃ、行くか。

Handle : “飛姐“アレッシー・梁   Date : 2000/03/28(Tue) 00:50
Style : イヌ◎カゼ●アラシ   Aj/Jender : 22/F
Post : 天堂警察機動警察隊


「西江樓。ふぅん。じゃ、そこでいいよ。」アレッシーは言う。
「さすがにあたしも腹減っちゃったしさ。」
そして、アレッシーも蒼流について歩き出す。
「ブリジット、早くおいでよ。」

 [ No.432 ]


雑踏の中で

Handle : SHAD◎W of white   Date : 2000/04/05(Wed) 17:24
Style : カゲ◎ カブキ=カブキ●   Aj/Jender : 18/男
Post : フリーランス


風が、吹きすぎてゆく。騒がしい階下とは裏腹に屋上には静かなときが流れている。
ビルの、屋上。下では多くの人たちが出入りしている。
心なしか警察の制服を着ている人間が多いだろうか。
ふと、その一人が上を見た。
パッ
唐突に、どこからか屋上にスポットライトが当たる。
そこには、一人の男が腕を組んでたっていた。
白いタキシード、白手袋、白マントそして、白いシルクハット。
左目には金色のアイ・オブ・ザタイガー。
警察が上を見上げ、指を指して何か叫んでいる。
「ふはははは。予告通り、秘宝妖精の涙は頂いた」
バサッ
白い男はマントを翻すと中空に身を投げた。少し落下すると、ふわりと浮かび上がり飛び去ろうとする。
「逃がすな。撃て」
その一言で、その場にいた警官が一斉に銃弾を放った。
銃弾はマントに命中し、男はきりもみしながら落下してきた。警官達が駆け寄る。
「警部!人形です」
「なにっ!くそぅ。SHAD◎W of whiteめぇ」

「昨日の深夜、またしてもSHAD◎W of whiteが現れ、まんまと妖精の涙を盗んでいきました。これに対し警備に当たっていた・・・」
 店先に置かれている旧式のテレビからニュースが流れている。
 私はその前にたって少しほほえんだ。
「つかまるわけはないさ・・・」
 そうつぶやいて街の雑踏の中に消えていく。

 [ No.433 ]


胸騒ぎ

Handle : “大小姐”ブリジット・沈(サム)   Date : 2000/04/10(Mon) 23:28
Style : マネキン◎ ミストレス ハイランダー●   Aj/Jender : 17/female
Post : ヨコハマ中華街・三合会幹部の養女(過去は不明)


「西江樓…」
蒼流とアレッシーに手を引かれるようにして、ブリジットは歩き出した。
…その店の名には、聞き覚えがある。

高級な食材を惜しげもなく使った四川料理を出し、白を基調とした品のある内装で知られるその店へ、ブリジットも何度か父に連れられ足を運んだことがある。

オーナーは、マダム・陸(ルー)という。
大きくウェーブのついた豊かな黒髪に、蠱惑的な微笑。
その指には、いつも密やかな輝きをたたえた翡翠の指輪があり、彼女の美貌により一層の華やぎを与えていた。
なんでもそれは、噂では夏王朝に縁のある品とのことである。

ブリジットは、彼女を覚えていた。
いつも父のテーブルへ何かしらの話をしに訪れ、軽くブリジットへも視線を投げては形ばかりの挨拶をして去って行く。
苦手だ、と感じていた。
何故だかはわからない。でも…。

先を行く二人の背を頼もしそうに見つめながらも、ブリジットは胸騒ぎを感じていた。

 [ No.434 ]


席について

Handle : ”地獄の壁”蒼流   Date : 2000/04/14(Fri) 12:44
Style : カブト=カブト◎●カタナ   Aj/Jender : 27/male
Post : フリーのカブト


「・・・着いたぞ」
蒼流は二人に首で合図をして、そのまま中へ入っていく。

「三人だ」
やってきたボーイにそう告げる。
夕食時にはまだ早いが、客の入りは上々だ。
味もさる事ながら、品のある内装も一役かっているのだろう。
三人は奥まった席に案内された。
蒼流は周囲を軽く見渡してから、一番最後に席についた。

「・・・さて。・・・そうだな、天津飯とエビのチリソースを頼む。」
品目をみて、手早く注文する。
「ここのエビチリはうまいぞ。・・・少々、辛口だがな。
で、決めたか?二人とも」

 [ No.435 ]


飯!飯!飯!

Handle : ”飛姐”アレッシー・梁   Date : 2000/04/14(Fri) 16:24
Style : イヌ◎カゼ●アラシ   Aj/Jender : 22/F
Post : 天堂警察機動警察隊


蒼流の案内で店に入る。
「・・・なんか豪華な店だなぁ。」アレッシーは財布の中身が心配なようだ。

「ここのエビチリはうまいぞ。・・・少々、辛口だがな。
で、決めたか?二人とも」

「んー。エビチリ、角煮、あんかけ焼きそば。あとご飯大盛。」
先ほど財布の中身を心配していたのはどこのどいつだ・・・アレッシー。

http://www.geocities.co.jp/Playtown-Toys/1745/ [ No.436 ]


食欲旺盛だな

Handle : ”地獄の壁”蒼流   Date : 2000/04/19(Wed) 15:33
Style : カブト=カブト◎●カタナ   Aj/Jender : 27/male
Post : フリーのカブト


「・・・そんなに急いで注文しなくても、食事は逃げたりしないぞ
腹がすいているのはわかるが。」
アレッシーのやつぎはやな注文に、蒼流が苦笑して、茶々を入れる。

「で、ブリジットは何にする?
・・・どうした、さっきから周りを気にして。」

 [ No.437 ]


ざわめきの中で

Handle : “大小姐”ブリジット・沈(サム)   Date : 2000/04/21(Fri) 16:36
Style : マネキン◎ ミストレス ハイランダー●   Aj/Jender : 17/female
Post : ヨコハマ中華街・三合会幹部の養女(過去は不明)


「で、ブリジットは何にする?
…どうした、さっきから周りを気にして。」

蒼流の言葉に、ブリジットも菜単をのぞき込む。
アレッシーの注文した大皿が運ばれてくることを考えると、余り頼んでも食べられないかも…と苦笑した。

「そうですね…ここの酸辣湯(サンラータン)は美味しいので、人数分いただきませんか?あと、野菜がないので炒蒜苔(チャオソァンタイ)を一皿」

いつも、食事は自宅の広いダイニングで一人で取るのが常だ。

優しいが多忙な父はヨコハマ中を飛び回っており、恵まれた環境の中で感情的な不満を口にすることなど彼女には出来なかった。

この店の女主人と出会うかも知れないと思うと憂鬱だったが、それ以上に、今日は、とても賑やかで楽しい食事ができそうだと、ブリジットの心に暖かいものが広がっていた。

 [ No.438 ]


飯はこうでなくちゃ!

Handle : ”飛姐”アレッシー・梁   Date : 2000/04/22(Sat) 07:12
Style : イヌ◎カゼ●アラシ   Aj/Jender : 22/F
Post : 天堂警察機動警察隊


「・・・そんなに急いで注文しなくても、食事は逃げたりしないぞ。腹がすいているのはわかるが。」蒼流の茶々。

「このくらい食わなけりゃ天堂じゃ警官やってられないよ。」アレッシーは大きな声で笑う。

>「そうですね…ここの酸辣湯(サンラータン)は美味しいので、人数分いただきませんか?あと、野菜がないので炒蒜苔(チャオソァンタイ)を一皿」

「なんだ、それだけでいいのか?あたしあんたの分くらい食っちまうよ。まあ、足らなくなったらなんか頼みゃいいけどさ。」

『こんな食事はひさしぶりだ。』アレッシーは思う。
いつもは警察隊の大食堂でゆっくりしている暇もなく、たいしてうまくもない飯をかきこまなければならない。

「あ、あとビール。」

http://www.geocities.co.jp/Playtown-Toys/1745/ [ No.439 ]


ささやかな、決意のために

Handle : 国見 龍三   Date : 2000/04/24(Mon) 01:59
Style : トーキー◎、チャクラ、フェイト●   Aj/Jender : 26/♂
Post : マリオネット社会部特務取材班班長


 短く刈り込んだ赤い髪に、やや骨張った、しかし切れ味の良さそうな貌。使い古された紺のスタジャンに、肩と袖に断続的な白のライン。ジーンズだけは新品、ただしアラミド繊維の織り込まれている物騒なモノ。衣服の下には一応鍛えられた(ような気がする)肉体が眠っている。
 ……それが、今日生まれて初めてヨコハマLU$Tに降り立った俺の姿だった。

 とあるバーで出会った女の、苦しみとも悲しみとも、あるいは恐怖ともとれるあの瞳を見てしまったがために、俺はその女と関わり合いになった。
 で、その女と話していく内に、俺は彼女のためにささやかな決意をしたわけで。
 彼女の中の、もう一人の彼女……“キルロイ”という名の暗殺者。彼女があんな瞳をしていた全ての元凶。
 俺の決意ってのは、つまり、そいつを止めることだ。まあ、俺の方がその凶悪な銃弾で心臓ごと止められちまうって可能性も否定できないんだが。

 ヨコハマの中華街は、奴が現れたポイントの一つ。随分前の話だから、今更と言えば、そうだ。
 だが現場百回という言葉は、決して死語じゃない。しかも俺の場合、これが一回目。
 ここは画面映えを考えて、一つ険しいカオをしたいものの、そんな顔つきじゃここらを仕切っている恐い皆さんに目をつけられるのがオチだ。

 気楽な観光客を装いながら、俺は静かに大通りにすべり込んでいった。

http://www.geocities.co.jp/Playtown-Spade/8404 [ No.440 ]


呟き

Handle : ”地獄の壁”蒼流   Date : 2000/04/24(Mon) 19:29
Style : カブト=カブト◎●カタナ   Aj/Jender : 27/male
Post : フリーのカブト


(「西江樓」にて)
「そうですね…ここの酸辣湯(サンラータン)は美味しいので、人数分いただきませんか?あと、野菜がないので炒蒜苔(チャオソァンタイ)を一皿」
どうも、彼女はここの店にはよく来るようである。
そして、細かな気配りも忘れない。
「あ、あとビール。」
こちらのアレッシーは豪放な印象を、さっきまでのやりとりで受けた。
「それと、烏龍茶を二つ。以上で。」
注文を終えて、一息つく。
結構な量の皿を注文したので、全てが来るまでには時間がかかりそうだった。

(ま、奇妙なものだ。今日知り合ったばかりの奴等が
こうやって同じテーブルに着いて、食事が来るのを待っている。)
相変わらずな顔をして、とりとめもなく、そんな事を考える。
(・・・そういえば、俺が誘ったのだったな)
蒼流は心の中で苦笑する。
自分の姿を省みれば、黒いコートにグレイのスーツ。
どうみても、愛想があるようには見えないだろう、無骨な姿。
かたや、天堂の警察官に、品のいい少女。
「・・・端から見たらどう写るのだろうな。俺達。」
何気なしにそんな言葉が蒼流の口から出た。

 [ No.441 ]


ちっちゃいちっちゃい!

Handle : ”飛姐”アレッシー・梁   Date : 2000/04/28(Fri) 14:51
Style : イヌ◎カゼ●アラシ   Aj/Jender : 22/F
Post : 天堂警察機動警察隊


「・・・端から見たらどう写るのだろうな。俺達。」
蒼流が呟く。
「渋いいい男と上品な美少女、がさつな女が飯食ってるように見えるんじゃないか?」アレッシーは笑う。

「何でそんなこと気にすんのさ。ちっちゃいことじゃない!」

http://www.geocities.co.jp/Playtown-Toys/1745/ [ No.442 ]


確かにな・・・

Handle : ”地獄の壁”蒼流   Date : 2000/05/02(Tue) 10:07
Style : カブト=カブト◎●カタナ   Aj/Jender : 27/male
Post : フリーのカブト


「ははは」
アレッシーの言葉に蒼流は軽く笑う。
「ま、確かそうだ。」
まったくだ、といったように肩をすくめた。
「そんな事はどうでもいいか。些細な事だな」
いつの間にやら、思っていた事を口にしていたらしい。
普段ならそのような事は口にしないのだが。

そうこう雑談しているうちに、注文した食事が運ばれてきた。
運ばれてきた皿を卓に並べ終えると、蒼流は烏龍茶を手にとった。
「ま、ここの流儀は知らないがな。とりあえず乾杯といこうか。
我々が出会った今日という日に」
(今日は少し気取りすぎだな)
そう思いつつ器を掲げた。

 [ No.443 ]


おなかが減ったな

Handle : SHAD◎W of white   Date : 2000/05/03(Wed) 01:30
Style : カゲ◎ カブキ=カブキ●   Aj/Jender : 18/男
Post : フリーランス


懐かしい気がする。街のざわめき、光るネオン、いろんなものの入り交じった匂い。そのすべてが・・・
ここが、あの街に似ているからだろうか?生まれ育ったあの、災厄の街に・・・
「帰ってきた、というのは少し違うか・・・」
私は自分の口から出た言葉に少し驚いた。いつからそんなことを気にする人間になったのだろう・・・この街が、そんな気分にさせるのだろうか・・・

しばらく人込みの中を歩く。ひさびさの活気だ。
ふと、足を止める。見上げると、看板に「西江棲」の文字。
「ちょうどいい。おなかも減ったことだし」
そう言って、私は西江棲のドアをくぐった。

 [ No.444 ]


賑やかな…

Handle : “大小姐”ブリジット・沈(サム)   Date : 2000/05/31(Wed) 21:06
Style : マネキン◎ ミストレス ハイランダー●   Aj/Jender : Aj/Jender : 17/female:
Post : ヨコハマ中華街・三合会幹部の養女(過去は不明)


「ま、ここの流儀は知らないがな。とりあえず乾杯といこうか。我々が出会った今日という日に」
そう言って、蒼流が茶器を挙げる。
普段、こうして食事の席に入っても、乾杯など彼女はしたことがなかった。
それが良家の娘の嗜みだと父は言っていたし、それほどに賑やかで気のおけない場そのものと接する機会がないからだ。

今日、案内された席はいつもの席とは違う。
奥まった個室の、テーブルクロスのかかったテーブルではない。飾り窓の側の、使い込まれた丸いテーブル。

…存在している場所が違ったら、私も違う人間みたい…

そう思うと、気が楽になった。

「ええ…乾杯!」
見よう見まねで茶器を挙げ、一気に飲み干す。つくづくお酒じゃなくて良かった、と思いつつ。

乾杯のあとは、目前の大皿に盛られた料理が持ち受けていた。スパイシーな四川料理と、定番の中華料理がテーブルの上で所狭しと覇を競っている。
「アレッシーさん、これ…いくらなんでも多いのでは」
活発な横顔に、思わず笑いかけた。

 [ No.445 ]


乾杯!

Handle : ”飛姐”アレッシー・梁   Date : 2000/06/03(Sat) 23:26
Style : イヌ◎カゼ●アラシ   Aj/Jender : 22/F
Post : 天堂警察機動警察隊


蒼流の音頭に合わせてブリジットが茶器を挙げる。
それに続けてアレッシーが掲げるのはボトルごとのビール。
「ぷっはー!」小瓶のビールを一気に開け、満足げに一息つく。

続いて運ばれてくる料理にブリジットは目を丸くする。しかし、アレッシーは大きく笑ってこう言った。
「このくらいでびっくりしてるようじゃ天堂警察の食堂で飯は食えないよ。」
口を開きつつも手はしっかりと料理を取り始めている。

 [ No.446 ]


歓談

Handle : ”地獄の壁”蒼流   Date : 2000/06/07(Wed) 12:10
Style : カブト=カブト◎●カタナ   Aj/Jender : 27/male
Post : フリーのカブト


運ばれてきた料理の量を見て、蒼流は少し苦笑する。
いきなりこれだけの料理を注文するとは、少し予想外であったから。
まあ、自分とアレッシーがいれば、なんとかなるのではあろうが。

「アレッシーさん、これ…いくらなんでも多いのでは」
「このくらいでびっくりしてるようじゃ天堂警察の食堂で飯は食えないよ。」
2人のやりとりに、蒼流は思わず微笑をもらす。
「あそこの警官は、一癖ある連中ばかりだと言うからな。」
依然に知人の警官に聞いた話を思いだす。
「まあ、お前さんも苦労してるんだろ?」
料理をとる手を休めて、そう聞いた。

 [ No.447 ]


Re:歓談

Handle : ”飛姐”アレッシー・梁   Date : 2000/06/17(Sat) 03:11
Style : イヌ◎カゼ●アラシ   Aj/Jender : 22/F
Post : 天堂警察機動警察隊


> 「あそこの警官は、一癖ある連中ばかりだと言うからな。」
> 「まあ、お前さんも苦労してるんだろ?」
蒼流が問いかける。アレッシーはあいかわらず笑いながら答える。
「一癖どころか十も二十もあるような連中ばっかだよ。悪いやつらじゃないけどね。
 苦労…ねぇ。苦労のない仕事なんてないだろうけどさ、あたしは今の仕事が好きだし誇りに思ってる。ただ…肩にベルト痣ができるのだけはちょっとね…。」
そう言ってジャケットを脱ぐアレッシー。タンクトップを着ており、女性らしい胸とがっしりした肩が露になる。
その両肩にくっきりと残る痣。
「こいつさえなけりゃ、最高の職業なんだけどねぇ。」

 [ No.448 ]


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